企画記事
ゲームで気軽に職業体験! 陶芸から宇宙開発までさまざまな「お仕事系シミュレーター」を紹介
パイロット? 先生? ゲームクリエイター?
筆者は不惑もとうに過ぎた大人だが,思い返してみると,子供のころはデザイナー,漫画家,お菓子屋さんなど,さまざまな職業に憧れたものだ。
アルバイトができる年齢になってからは,とにかくたくさんの経験をしてみたくて,いろんなところで働いてみた。それでも世の中に存在する仕事のほとんどは,実際に体験することはできない。
ライターとして働く今でも,自分が体験したことのない職業に想いを馳せることがあるのだ。
だからこそ,今まで触れてこなかったさまざまなお仕事をゲームで体験してみたい。今は幸いにして,お仕事系シミュレーターがたくさんリリースされているからその願いはかなう!
というわけで本稿では,Steamにて配信されている「お仕事系シミュレーター」を5本紹介しながら,さまざまな職場を体験していきたいと思う。
目次
「パワーウォッシュシミュレーター」
カーペットや車のシートを高圧洗浄機で綺麗にする動画が好きだ。ドロや汚れで茶色い謎の物体と化したカーペットを,高圧洗浄機や回転ブラシで新品と見紛うほどのきれいな状態にしていく過程は,いくら見ても飽きない。
でも,じきに動画を見ているだけでは物足りず,一度でいいから高圧洗浄機を扱って,あらゆるものを洗ってみたいと思うようになる……少なくとも筆者はそうだ。
そんな,パワフルなお掃除欲を満たしてくれるのが,この「パワーウォッシュ シミュレーター」だ。公式の説明文にはこうある。
「パワーウォッシュシミュレーター」は,かつてない安らぎをプレイヤーに提供する,癒し系シミュレーターゲームです。勢いよく噴射する水の心地いい音に心をゆだねて,現実のストレスなんて綺麗さっぱり忘れ去りましょう。
どうやら,現実のストレスすら洗い流してくれるゲームのようだ。
原稿執筆時点(2023年6月)ではすでに終了しているが,本作はオックスフォード大学と協力し,プレイヤーの精神的な幸福に関する研究も行っていたらしい。高圧洗浄機が私たちの精神的な幸せとつながるとは考えたこともなかったが,プレイしてみれば,その目指すところが分かってくる。
本作のメインコンテンツ「キャリアモード」では,町の人々から依頼を受け,さまざまなロケーションや乗り物を清掃する。初めは小さなバイクから,次第に車,ガレージ,庭,公園……と,どんどん清掃するロケーションの規模は大きくなっていく。洗浄完了までの時間は,小さいものなら数分だが,大きい敷地を丸ごとというロケーションであれば数時間かかることもある。
高圧洗浄機は,ノズルの形と洗浄液を組み合わせて使う。汚れの種類と,洗浄する部位の形状に適した構成を考え,次々に道具を付け替えていくのだ。ノズルの向きも縦横に切り替えられるので,小さな溝にもフィットさせられる。
どんどん仕事をこなしていくうち,汚れをひと目見ただけで「壁は25度ノズルを横にして,雨どいと窓枠はそこから15度ノズルを当てて洗っていこう」など,効率的な洗浄手順が分かるようになってくる。自分も一人前の清掃業者になったようで,非常に誇らしい瞬間だ。
新たなノズルや洗浄液はゲーム内通貨で仕入れることができる。汚れに適した洗浄液を使うと落ちは劇的に良くなるが,お金がかかるうえに容量を使い切るとなくなってしまう。ここぞというときにだけ使うようにしよう。
高圧洗浄機から勢いよく噴き出す水で汚れがスルスルと洗い流され,キレイになった場所が水でキラキラと光っている様子を見ると,得も言われぬ満足感に包まれる。
汚れ落ちの度合いはパーツごとに表示されており,汚れ残りを表すバーがすべてなくなるまで洗浄すれば完了だ。
汚れは発光させて確認できるので,だだっ広いステージでかすかな汚れを探すような苦行はない。細かなパーツは厳密に汚れを落とさなければ完了にならないが,面積の広い屋根や広い地面などは,ちょっと汚れ残りがあっても完了と判定される。完璧に仕事をやり遂げる達成感と,ゲームの流れを損なわない適度なバランスがとれているのだ。
基本的にすることは,「汚れを見つけ,高圧洗浄機の水を吹きかける」だけ。本当にただそれだけの単純な作業だ。しかし,個々の汚れに最適なノズルと噴射口の向きが分かってくると,どんどん手慣れてきて,無駄なく美しい動きになってくるのが実感できる。
シンプルなシステムのなか,目的達成に向けてどう立ち回っていくか。自分の中にゲーム的な楽しみが生まれる。実際の仕事に慣れていく過程でも感じる楽しさだろう。
この仕事には付随する事務作業や人間関係などはない。一心不乱に汚れを洗浄し,自分の納得する仕事を追求していると,心までクリアになる気がする。なんだか写経に近いものも感じる。“癒し系シミュレーター”の看板に偽りなしだ。
高圧洗浄機での清掃が本作のメインである。ステージごとにストーリーのようなものは存在するが,あくまでフレーバーテキストだ。だが,あちこちに謎のマークが描かれている家や,複数のステージに残されている意味深なネコの足跡などの気になる要素は,プレイのちょっとしたスパイスになっている。マルチプレイでほかのプレイヤーと協力し合うのも,またひと味違う楽しさだろう。
さらに「特別依頼」メニューで遊べる「トゥームレイダー」「FINAL FANTASY VII」とのコラボDLCコンテンツも,ファンならぜひ体験しておきたい。まさか両タイトルを遊んでいる当時は,「クロフト邸」や「セブンスヘブン」を高圧洗浄機で掃除することになるとは思いもしなかったが,なじみある建物を洗浄していくというのは,また趣深いものだ。
これからは「FFVII」の爆破ミッションを見るたびに「クラウドー! そのガードスコーピオン,ピッカピカでしょ? 実は,これを掃除したのは私なんだ!」と叫びたいと思う。
PC Building Simulator
筆者の周りには,自作PCを作る人間がいる。傍から作業風景を見ていても,いまいち何をしているのかはわからない。
もちろん,PCに最低限組み込まれているパーツについては知っているつもりなのだが,グラフィックスカードの型番だとか,水冷だとか空冷だとか,そういう話になるともう「型番の数字がより大きいやつが強いんでしょ?」くらいのコメントしか思い浮かばない。
しかし,思い通りのマシンを組み立てたり,不調なPCをサクッと修理できたりしたら,かっこいいだろうとは常々思っていた。それなら今こそプレイしてみようじゃないか「PC Building Simulator」を。
本作のメインは,PCのメンテナンス業者として依頼をこなしながら事業を大きくする「キャリアモード」だ,配送で持ち込まれたPCに,依頼主のオーダーに合わせ部品を増設したり,修理をしたりして送り返すのが主な業務だ。
「ウイルススキャンをしてほしい」という初歩的な依頼から,「希望に合ったパーツを使用したマシンを組み上げて」というような依頼まで,客の希望はさまざま。
前記の通りで,PCの組み立てとかはさっぱりわからないのに,「このまま開業して大丈夫だろうか」と不安に思う筆者のようなプレイヤーに対しても,基本的な構成のPCを組み上げながら操作を説明するチュートリアルがあるので,安心して一歩を踏み出すことが出来る。
本作の主人公は,叔父のティムから経営状態の悪いPCショップを引き継いだという設定だ。ゆえに,最初の資金はゼロ……どころか,ティムがガソリン代の15ドルを勝手に借りていったため,マイナスからのスタートとなる。安心して踏み出したはずの一歩だったが,早くも先行きが不安になってきた。
客の依頼から作業完了の確認まですべてメールで行い,依頼品も注文した部品も,すべて配送でやり取りするので,ショップに出向いてあれこれパーツを選んだり,接客をしたりというような場面はない。直接触れ合うのは,目の前のPCだけだ。注文品の配送予定や仕事の予定などは,カレンダーに自動で記入される。締め切りの違う注文を複数受けるようなことも多いので,常にチェックしておきたい。
パーツの注文から配送までは1日かかるため,即日欲しいパーツを手に入れることはできない。期日が決まっている依頼もあるので,各作業の締め切りを確認しつつ,効率よく進めていく必要がある。こういう細かな決定と予定管理を淡々とこなす流れは,かなり実際の仕事の感覚に近い。
作業の流れと進捗は,常に画面上で表示できる。達成された作業は緑,未達は赤で色分けされている。また,足りていない点についても教えてくれるので,超初心者でもなんとかなる。分からないことだらけでも,仕事を受けていくうちに要領を掴めるよう導いてくれるのだ。
実在するメーカーの部品も多数登場する。興味深そうに見ていたリアルPCビルダーの家族によると,2023年現在の最新ラインナップではないが,実際に手にしたことのある実在パーツも少なくないとのこと。本作に登場するパーツを自由に組み合わせてPCを作成する“フリービルドモード”であれば,夢のモンスターマシンを組みまくることだってできる。
筆者のようなずぶの素人が,本作をプレイしたことで自在に思い通りのマシンを組めるようになったり,PCの修理が可能になったりしたかと言われると自信はない。しかし,少なくともPCを組み上げるために必要なもの,パーツ同士に相性があることや,起こりがちなトラブルの例と解決法など,初歩的な知識は身についたように思う。予算の制約があるなかでのパーツ選びや,自分なりのこだわりを持ってPCを組み上げる面白さなども,しっかり味わえるタイトルだ。
また,Epic Game Storeになるが,2022年には続編の「PC Building Simulator 2」も発売されているので,気になった人はこちらもチェックしてほしい(関連記事)。
Construction Simulator
次は大きいトラックやフォークリフト,ショベルカーなどを操って,建設現場で活躍してみたいという,工事現場を通りかかるたびに見た夢を実現するため,建設機械を扱うシミュレーター「Construction Simulator」をプレイしてみよう。
本シリーズはAstragonが2015年にリリースした第1弾「Construction Simulator」から,「Construction Simulator 2」,「Construction Simulator 3」と3作リリースされているが,今回紹介するのは,ナンバリングを廃した2022年リリースの最新作だ。
プレイヤーは,嵐でめちゃくちゃになった街を立て直すため,建設会社を経営する友人“ハペ”とともに,不慣れな建設機械を操作して働くこととなる。だが,主人公の中に眠っていた建設業の才能に目を付けたハペは,自分の会社を譲ってくれる……というシナリオ。素人から始める建設サクセスストーリーの始まりだ。
本作が建設機械マニアから根強い支持を得ている大きな理由のひとつに,“実在の建設機械が登場する”ことが挙げられるだろう。Benninghoven,Scania,Wacker Neuson,Caterpillar,CASE,BELL,DAF,Doosanなど,実際にある大型建設機械を動かせるというのはとても嬉しい。
最初は,土砂や倒れた街灯の撤去など,嵐で被害を受けた街の復興に尽力する。そして,会社をハペから任されたあとは,さまざまな依頼をこなしながら,会社を大きくしていく。
かなりの数登場する建設機械は,それぞれ機能が違うため,操作方法も異なる。例として,初期から使えるフラットベッドクレーンの操作を挙げてみよう。
メインブーム(クレーンの腕の付け根部分)の昇降,サブムーブ(クレーンの先の部分)の昇降,クレーンの回転,アームの伸縮,アームに付いているフックの回転。これはすべてクレーン部分だけの動作で,操作もすべて個別のものだ。
正直言って,最初からこれらをスムーズに扱える人は少数だろう。だが,操作に慣れるまでの過程こそが面白いのだ。各部位の動きのクセを熟知し,淀みない動作で荷台に資材を積めたときなどは,「天才!」と自画自賛したくなる。
仕事をこなしていくと,どんどん使える建機は増えていく。現場に適したマシンを使い分けていくことも,やりがいを感じられる点だ。また,レベルアップで得られるポイントでスキルをアンロックすれば,一度に扱える素材の容量や燃料効率などがアップする。プレイを快適にし,より難しい依頼を達成する手助けになるだろう。
さて,本作は建機マスターになるだけのゲームではない。社長として会社を経営していかなければならないのだ。とはいっても,徐々に会社のアップグレードをアンロックするなど,会社を拡大することが主な内容だ。収支を確認したり,融資を受けるかどうかを決めたりといったような,財務に関わる項目もあるが,そこまで難しいものではない。ただし,建機には給油もメンテナンスも必要なので,経費の流れを確認するためにも,たびたび見ることになるだろう。
本作の面白い点として,「交通ルールに沿って運転しなければならない」というものがある。資材を運んだり,給油をしたり,街中で建機を運転する機会は割と多いのだが,実際の交通ルールに従って走行しないと,違反金を取られてしまう。赤信号では止まり,右側通行(舞台がアメリカとドイツなので)を守り,他の車にぶつからないように気を配ろう。
こうして書いてみると至極普通のことではあるが,今まで,ゲームのなかでここまで厳密にルール遵守を求められたことがなかったので,信号待ちの車列のなかにいたり,速度計を気にしながら走ったりすることに,新鮮な面白さが感じられた。
「運転よりも建設作業に集中したい」というプレイヤーは,設定で交通ルールをオフにできるので,自分好みにカスタムしよう。
建設機械の操作を中心に,総合的な建設会社の経営をするゲームが「Construction Simulator」だ。
作業の種類,量はともに多く,他のシミュレーション系と比べても高難度と言えるかもしれない。だからこそ,「現場に深く関わりながらも敏腕経営者として会社経営をしている」という実感もしっかり得られるシミュレーターだ。
陶芸マスター
さあ,次はだいぶ趣向が変わり,陶芸家になれるシミュレーターの紹介だ。
やはり多くの人間が,土という素材からキラリと光る芸術品を生み出してみたいと考えるものだろう。少なくとも筆者はそうだ。一時期,電動ろくろの種類や値段を調べまくったものの,作品を焼く場所が用意できなくて諦めたこともある。
シミュレーターであれば,十数万もするろくろを買わなくていいし,マンションのなかに焼き場を作れないと嘆くこともない。「陶芸マスター」で,今日から私も陶芸家だ!
本作は,唐突に旅に出てしまった友人のメイソンから,陶芸館の運営を任されるという筋書きで始まる。で,でたー! 予告なく事業を引き継いでくる人物!
前述した「PC Building Simulator」のティムおじさん,「Construction Simulator」のハペなど,シミュレーター界隈によくいるタイプのようだが,メイソンも1枚の手紙だけで,カジュアルに事業を任せてくる。
本作で行うことは,陶芸品をこしらえ,ギャラリーに飾り,ギャラリーの入場料や陶芸品の販売などで得た収益を使って陶芸館を運営して事業を充実させていくことだ。
まずは,ギャラリーに置く陶芸品を作らないと始まらない。さっそく土をこねよう。
形が決まったら,表面に色や模様をつける。これには以前自分で撮影したフラワーアレンジメントの写真を張り付けてみたが,用意されているモチーフやパターンを張り付けたり,手描きしたりもできるので,工夫次第であらゆる表現が可能だ。色の違う粘土,釉薬(ゆうやく),パターンなどはゲーム内通貨で購入できる。かなりの種類があるので,表現の幅はますます広がるだろう。
粘土を形成したあとは窯で焼く作業が発生し,プレイヤーはその間,窯の温度を調節する。何もしないとブレまくる温度のポインタを,炎のマークのあたりに留めるというミニゲームだ。本作で最も操作がシビアな場面だが,いずれできる弟子にこの作業を任せることも可能だ。
作品を飾ったギャラリーに客を呼び込んでいくと,「この品が欲しい」という申し出を受けることがある。提示された金額に納得がいけば,契約成立だ。後日,購入者の家に飾られている写真が送られるので,大事なインテリアとして自分の作品を迎え入れてくれたという嬉しさがこみあげてくる。さらに,そこには寄付金も添付されているので,2度嬉しい。
作品は,仕上がったときの滑らかさや焼き加減などによってランクづけされるが,高ランクでないと売れないというわけではない。気を張ってプレイする必要はなく,リラックスしてじっくりと取り組めるのだ。
陶芸家としての活動はギャラリーだけにとどまらない。作品を美しく撮るためのフォトスタジオ,自分のデザインした作品を使用したカフェ,ギャラリーのインテリアを販売するショップなど,丹精込めて作り出した焼き物と,それをじっくり味わうためのアクティビティがいくつか用意されている。お手軽ながら,自分の作りたい作品をとことん追求できるタイトルだ。
Spaceflight Simulator
ロケットで宇宙に宇宙に飛び出したいというのは,人類共通の夢だろう……だいぶ主語が大きくなってしまったが,今回紹介するシミュレーターのなかで,最もスケールの大きいタイトルが,この宇宙飛行シム「Spaceflight Simulator」だ。
数々のパーツを組み合わせ,独自のロケットを作り出し,それを打ち上げて宇宙探索をする,という内容である。
独自のロケット……規定通りのロケットも知らない筆者ではあるが,ひとまず軽い気持ちで構築してみることにする。無論,実際のロケットだったら,「専門的なことは一切分からないけれど,ひとまずやってみるか」などということは絶対にできない。しかし,シミュレーターであれば,コストをはじめとするさまざまな事情は一切考えなくてよいのだ。
ひとまず,エンジンと,燃料と,カプセルの部分だけあればロケットは飛ぶと聞いたので,試しにその3つだけを飛ばしてみることにした。ロケットの組み立ては,素材を選んでドラッグし,くっつけるだけと非常に簡単だ。
「飛ぶ」という目的は達成できた初打ち上げではあったが,地上から110kmあたりの地点で燃料が尽きてしまった。帰還できる機構もないので,もうどうにもできない。では次は,「帰ってこられる」ロケットを作ろう。
帰還するカプセルが熱に耐えられるためのヒートシールドと,切り離し用のセパレーター,それからパラシュートを実装。ついでに燃料タンクも2個ほど増やしてみた。
前よりも距離が伸び,最終的には460kmくらい,地球から離れたところに到達できた。さあ,肝心の,帰還ミッションはどうなるだろう。
パラシュートは無事開き,帰還に成功。なるほど,だんだん分かってきた気がする!
これで,次は衛星軌道上にロケットを乗せて,その次は月に行ってみようっと。
週末の予定を考えるくらいの気軽さで今後の展望を考えていた筆者だったが,ここからが苦労の連続だった。試行錯誤と失敗の数々を記録した,以下のスクリーンショットをご覧いただきたい。
ここまで,ひとつも成功していない。先ほど「分かってきたような気がする」と言ったが,完全なる思い上がりだった。ゲームの説明で「完全に正確なロケット物理学」「リアルな軌道力学」と謳っているだけあり,めちゃくちゃな設計,思い付きの運用では宇宙に行けないのだ。
筆者は反省した。数多の失敗原因を探った。そして,数度の試作を経てようやくたどり着いたのが,下の画像のロケットだ。専門家が卒倒しそうな見た目かもしれないが,これで衛星軌道上に乗り,あわよくば月にも行きたいと思う。
長々と書き連ねてきた失敗例の数々が示す通り,本作の難度は非常に高い。月や他の惑星にたどり着くにはほかの装備も必要になるし,細かな調整も含め,トライアンドエラーの繰り返しだ。正攻法以外の裏技は編み出せるが,運頼みの場面はない。起こったことには必ず理由があるのだ。
シミュレーターでこれだけ苦労していることを考えると,本当の宇宙開発はさらにシビアであることは想像に難くない。気の遠くなるような失敗を重ね,進歩してきた世界なのだろう。まだ月にたどり着けない筆者は,宇宙開発事業に関わるすべての人に深くリスペクトを感じたのだった。
今回は,それぞれに個性的な5つのシミュレーターを紹介した。これらは,ゲーム的な面白さが感じられるだけではなく,癒しを得られたり,仕事の苦労に想いを馳せたり,本物さながらの環境のなか全力でふざけたりと,さまざまな楽しみ方を発見できたものだ。
最後に,そのほかのお仕事系シミュレーターや今後発売予定の注目作をピックアップしておくので,気になったタイトルを見つけたら,気軽に職業体験をしてみてはいかがだろうか。
タイトル | 体験できる仕事 | 発売日(Steam) | ストア |
---|---|---|---|
Euro Truck Simulator 2 | トラック運転手 | 2012年10月18日 | リンク |
ハウスフリッパー | リフォーム事業 | 2018年5月17日 | リンク |
Cooking Simulator | シェフ | 2019年6月7日 | リンク |
Model Builder | モデラー | 2022年2月9日 | リンク |
ゲーム発展国++ | ゲーム会社経営 | 2022年3月28日 | リンク |
Brewmaster: Beer Brewing Simulator | ビール醸造 | 2022年9月29日 | リンク |
Police Simulator: Patrol Officers | 警察官 | 2022年11月11日 | リンク |
Espresso Tycoon | コーヒーショップ経営 | 2023年6月7日 | リンク |
Let's school | 学校経営 | 2023年7月27日 | リンク |
Hairdresser Simulator | 美容師 | 2023年第4四半期 | リンク |
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