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  • NEOWIZ
  • 発売日:2023/09/19
  • 価格:スタンダードエディション:8360円(税込)
    デラックスエディション:9680円(税込)
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Lies of P
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[G-STAR 2022]「Lies of P」の試遊レポートをお届け。ソウルライクとしてのリスペクトが大いに感じられる,見逃せないタイトルだ
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印刷2022/11/18 13:22

プレイレポート

[G-STAR 2022]「Lies of P」の試遊レポートをお届け。ソウルライクとしてのリスペクトが大いに感じられる,見逃せないタイトルだ

 NEOWIZが2023年に発売予定のアクションRPG「Lies of P」PC / PS5 / Xbox Series X|S)が,G-STAR 2022の同社ブースに出展されている。本作は,童話「ピノッキオ」を原作とした作品で,フランスのベル・エポック時代(19世紀末から第一世界大戦が勃発するまで)をモチーフにした世界観を舞台に,主人公「P」が人間になるための旅路を描いている。ゲーム中には,主人公のピノッキオ(P)はもちろん,ゼペット爺さん,そして黒ウサギなども登場する。

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G-STAR会場のNEOWIZブースを撮影した写真だが,上部の枠を見るとかなりの大きさなのが分かるだろう。来場者がプレイできる試遊台は,50台用意されているそうだ
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ゲーム中に登場する武器だろうか。下の武器はもしや七支刀がモチーフなのでは? 名前もSeven Swordだし!

 そんな本作だが,ピノッキオが持つ(とくにアニメ映画などの)印象とはかなり異なる,殺伐とした雰囲気を持っている。それもそのはずで,ゲームジャンルは冒頭で紹介したようにアクションRPGだが,いわゆる“ソウルライク”な,高難度のバトルが楽しめる(何回でも死ねる)作品になっているのだ。

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 これまでの情報としては,“嘘”を付くことで人間性を得られ,エンディングが分岐するというシステムや,2種類の武器を組み合わせて1つの武器にする「Weapon Combination(武器合成)」システム,交換可能な左腕を活用する「Legion Arm(リージョンアーム。元はSlave armと呼ばれていた)」システムなどが公開されているが,これが実際にどのようにゲームに影響してくるのかが気になるところ。今回,会場でさっそく遊んでみたので,プレイレポートと印象などをお届けしよう。

 なお,筆者が遊んだ範囲はChapter 3の“Venigni Factory”というエリアで,およそ40分のプレイとなる。

試遊バージョンでは,Chapter 2“New District”も選べた。会場には,CPUにRyzen 7 5800X,GPUにRadeon RX 6800 XTを搭載したPCが用意されており,4K解像度で快適にプレイできた
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会場の外には,「Lies of P」についての展示物が見られるブースも出展されていた
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 G-STAR会場でプレイできたバージョンは試遊向けの特別なものらしく,上記のとおり,2つのChapterが選択できたほか,開始と同時に剣タイプの武器を使うBalance型,レイピアらしき武器を使うAgility型,巨大な歯車が付いたハンマーのような武器で殴りかかるTenacity型から使用するキャラクターを選べる仕様になっていた。
 火力のTenacity型も魅力的だったのだが,基本的な操作を試したいので,とりあえずBalance型を選んだ。

本稿のゲーム画像はNEOWIZ提供のプレイ動画から切り出したもの。そのため,プレイ内容と異なる部分がある点に注意してほしい
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 続けて,主人公の能力を拡張すると思われる,QUARTZ(クオーツ)の装備画面が表示された。QUARTZはスタート時点で2つ所持しており,特定のステータスなどを強化する効果があるスロットに装備できる。装備を行うと,いくつかの追加効果から1つを選択できるという仕組みのようだ。

 こうして,いよいよゲーム開始となったが,スタート地点にはStargazer(スターゲイザー)というオブジェクトが,壊れた状態で地面に散らばっていた。これに主人公が触れると自動的に修理され,いわゆる復活ポイントとして機能するようになる。Stargazerでは,レベルアップができるほか,武器の強化や武器合成,リージョンアームの設定,Storage Box(倉庫)の操作,Stargazer間のファストトラベルが行えるようだ。このジャンルのタイトルでおなじみの,見かけたら忘れずに開放するべき重要な要素だ。

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Stargazerに触れるとHPや状態異常などのステータス,回復アイテムの使用回数などがリセットされる。もちろん,道中の敵も再配置されるので,探索中は注意しよう。なお,回復アイテムは0になっても,しばらく時間を置くと1回分だけ回復する親切設計だ。いや,それだけ心を折られるバランスということだったら,どうしよう……
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 なお操作方法も,同ジャンルの作品を触ったことがあれば,とくに説明がなくてもすぐ理解できるくらいに分かりやすい。キーアサイン(会場ではXbox用のゲームパッドを使用した)は下の写真も参考にしてほしいが,[LT]のリージョンアーム,[Y]ボタンのブレードフェーブルアーツ,[LR]+[Y]のハンドルフェーブルアーツを除けば,操作感はよく知るもの。違和感はまったくなかった。

数々の“死にゲー”タイトルをクリアしてきた筆者。本作固有の操作以外は,すぐに把握できた(死なないとは言ってない)
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 Lies of Pの特徴と言えるのが,上記の「リージョンアーム」「ブレードフェーブルアーツ」「ハンドルフェーブルアーツ」という3つの操作になるだろう。
 「リージョンアーム」は左手を使った攻撃で,試遊台では3段階ほど威力をチャージできて電撃を放てた。近距離のみだが,最大チャージになると数体を巻き込んで吹き飛ばせる威力があり,気持ちいい。
 「ブレードフェーブルアーツ」は,武器を使った必殺技になるようで,敵を攻撃すると溜まっていくゲージを消費することで撃てる。一方,「ハンドルフェーブルアーツ」もゲージを消費するが,今回使った武器では,自身にバフがかかる効果があるようだった。

「リージョンアーム」による電撃攻撃。動きの遅い敵が大量にいるなら狙ってみたい
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 ちなみに,ブレード(刀身)ハンドル(柄)というのは武器合成にも関連するもので,本作ではこの2つを組み合わせて1つの武器ができている,といった概念になる。そして,異なる武器の刀身と柄を組み合わせることで,それぞれの部位が備えている特徴を持つ,新たな武器を作り出せる……これが武器合成というわけだ。
 つまり,上記のゲージ消費技は,それぞれの部位に設定された能力を指しており,例えば同じような特徴の柄でも,能力の違いで付け替えるといったこともありそうだ。

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画面の左下に武器が確認できると思うが,左側が刀身,右側が柄となる。プレイ中は右側に見慣れない何かがあるな……と思っていたが,言われてみれば持ち手の部分だった
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プレイ動画で見ると,分離できない完成品といった武器も存在するようだ

 操作に関してもう1つ。敵の攻撃を見極め,回避し,ガードするというのはソウルズシリーズでの重要な戦術だが,本作では,武器を構えて敵の攻撃をガードすることに成功した場合でも,ある程度のダメージを受けてしまう。しかし,ジャストガードに成功すると完璧にダメージを防ぐだけでなく,HPを一定量回復したり,敵の武器を破壊したりといった効果がある。
 ただ,それを狙ってガードするのは難しく,かえってダメージを受けかねない。リスクを承知で狙ってみるか,安全に回避するか,その判断も本作の面白さと言えるだろう。

 さて,操作の大まかな紹介も終わったところで道中の探索となるが,Chapter 3のVenigni Factoryは,文字どおり工場地帯といった場所で,遠くにはいくつもの煙突が見える。街は入り組んでいて,袋小路を探索することでレベルアップに必要なErgoと呼ばれるリソースの欠片など,いろいろなアイテムが手に入るのもお約束だ。

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 ソウルズシリーズ好きの筆者としては手慣れたもので,そこらの雑魚敵をサクサクと倒しながら進んでいくと,明らかに体格の違う強キャラを発見した。いざ挑戦してみるも,その周囲から雑魚敵が3体ほどわらわらと登場。しまった,初見の罠だ! と気づいたが,時すでに遅し。1体1体を倒そうとしたものの,周囲から攻撃されたり,火壺のようなものを投げられたりして,最後は強キャラの一撃で大きくHPを削られて初死亡になった。

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 その後,1度はリベンジを挑んだが惜敗。いつもなら,ここで意地でも攻略するところなのだが,今回は一旦スルーして先に進んでしまう。こうした無駄な戦いを避けるのも戦術としてはアリだ。しばらく進むと,工場の中心らしきエリアに到着した。さらに探索すると,そこには巨大ロボットのような敵がいる。正規ルートとは反対の道だったが,そこにいるボスの1体にたどり着いたようだ。

こちらは,筆者が出会ったものとは違うボス
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 攻撃をよく見ながら,動きのパターンを把握しようと立ち回るが,攻撃を焦って踏まれる,避ける方向を間違えて薙ぎ払われるといった感じで,ボスとStargazerの往復が始まった。それにしても,足もとの,健康に悪そうな色の水に触れているとCorruption(腐敗)状態になって,スリップダメージを受けるというのが何ともいやらしい。なるほど……やっぱりあるのか毒沼!

 なかなかボスを倒せず,プレイ時間も少なくなってきたところで,NEOWIZブースのスタッフから,ボスのHPバーが白色に光ったときにチャージ攻撃を当ててみて,というアドバイスをもらった。さっそく実践したところ(HPバーを見すぎて踏まれるなどしたが),敵のノックダウン状態を引き出せた。
 さらに,ボスの足もとに赤い光が出現。そこで攻撃を繰り出すと,致命攻撃のような連続技(の演出)でHPを一気に削り,見事,倒すことに成功した。程良い達成感が得られたところで,プレイ時間は終了となった。

画面下にあるHPバーの枠が白く光っている。ここでチャージ攻撃を狙いたいが,うかつな攻撃は死を招く
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 さて,このジャンルの特徴と言えば高難度だが,納得できる難しさなのか,理不尽な難しさなのか,そのさじ加減が気になっていた。しかし,今回のボス戦まで進んだ印象で言えば,敵に倒されるのには理由があるという,ソウルライクとしてのキモとなる部分が見事に反映されているように感じられた。

 もちろん,プレイできたのは本当にわずかな部分で,できることが増えたときにどのような印象を持つのかは未知数だ。しかし,今回の範囲だけでもソウルライクとしての純粋なリスペクトが感じられ,複雑に入り組んだマップの探索やキャラクターの育成なども楽しめそうで,個人的に完成が楽しみになった。現時点では,“嘘”の要素や武器合成など,詳しく触れられていない部分も多いので,今後の情報公開に期待したいところだ。



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