上級層バンドの音楽に酔いしれる「エンライ」“ESMERALDA”による単独ライブをレポート。おなじみ“格付け目利きバトル”では衝撃の結果に!?

　コンテンツシードがおくる「ENLIGHTRIBE」は，人々の身分によって上級・中級・下級に区別されるなど，すべてが制限，管理された社会を舞台に，突如開催されることになった音楽フェスティバルへの参加を目指す3バンドの姿を描く，本格ロック×キャラクターコンテンツだ。


　そんな本作に登場する上級層のバンド“ESMERALDA”による初の単独ライブイベント「ENLIGHTRIBE LIVE&TALK side.ESMERALDA」が，2022年6月12日に東京・神田明神ホールで開催された。本稿では，声優たちが演じるESMERALDAの圧巻のライブと，楽しいトークで盛り上がった第1部の様子をレポートする。

ENLIGHTRIBE LIVE&TALK side.ESMERALDA
■開催日
2022年6月12日（全2部）

■会場
神田明神ホール

■出演
【ESMERALDA】
寺島惇太（双葉城瑛利役）
濱 健人（鳳凰碧瑠）
永野由祐（加賀美比江呂役）
小松昌平（砦 螺藻役）

恵まれた環境ゆえの
ESMERALDAの苦悩が明らかになる

　イベント前には，ESMERALDAのメンバーからイベントに関する注意事項などがアナウンスされた。また，鳳凰碧瑠（CV：濱 健人）が今回のライブパートでは観客が“スタンディングできる”ことをうれしそうに語る場面も。ファンの皆さんにもさり気なく（？）何度もスタンディングできるとアピールしていて，一緒にライブを盛り上げたいんだなという気持ちが伝わり，ほほ笑ましい気持ちになった。

　イベントは，単独ライブ直前のESMERALDAの様子を描く朗読劇からスタートする。ESMERALDAは全員が上級層に所属するセレブなメンバーばかりなので，これまで何不自由のない生活をしている……というイメージが筆者は強かった。

　しかし音楽イベント「ENLIGHTRIBE」に向けて活動が本格化するなか，それを妨害するように碧瑠が家業に関わる時間を増やされたり，加賀美比江呂（CV：永野由祐）が本家から嫌味を言われていたりと，ESMERALDAは上級層から外れた行動をしようとしているゆえの苦労を背負っていることが明らかになる。管理された世界で自由な音楽という夢を追うのは，階層問わず大変なことなのだとあらためて思い知らされた。

　そんな辛い状況のなかでも4人の音楽へかける情熱は変わることなく，ライブに全力で挑もうとする姿勢がとても尊く感じる。また碧瑠が仕事を代わりにこなしてくれる執事の志津阿墨（中級層バンドのSHIFTYz所属）に礼を言ったり，双葉城瑛利（CV：寺島惇太)が前回のライブで交流した下級層バンドのFAMに甘いという話になったりと，ほかのバンドとの親睦が深まっている様子が見られるのもファンとしてはうれしかった。

上級層メンバーによる目利きバトルの行方は？

　朗読劇のあとは，キャストによるオープニングあいさつが行われた。進行役は小松昌平さん（砦 螺藻役）が担当するのだが，その経緯についてリハーサル中に濱さんがプロデューサーに冗談で小松さんを推薦して，採用されたと裏話が語られる。小松さん司会のもと，朗読劇の感想やソロ曲の聴きどころなど，収録時のエピソードなどが語られた。

　続くコーナーは，本作のイベントではおなじみとなった「本当に上級？　格付け目利きバトル」だ。これはAとBの2つのものから，正しいもの，より高価なものを選ぶ格付け企画となっている。

　第1問は「神田明神にある，だいこく様尊像は何メートルか？」という目利き問題が出題される。全員がBの6.6メートルと答えるなか，濱さんはAの3.8メートルに答えを変更するという賭けに出る。しかし正解はBで，濱さんの行動は裏目に出ることに……。

　また，高級蜂蜜を当てる問題では，全員一致でAと回答。正解はBという結果だったが，メンバーは市販品のAがおいしいことに感動し，買って帰ろうと口々に話している姿がほほ笑ましかった。

　最終的に永野さんが3問正解，寺島さんと小松さんが2問正解，濱さんは正解ナシという結果に……。濱さんは罰ゲームという名の，おいしいご褒美でもある甘いメッセージをファンに披露して，大きな歓声を集めていた。

メンバーのソロ曲を初披露！

　ライブパートではメンバーの熱い要望に応えて，観客全員がスタンディング状態になり，声は出せないもののペンライトや手の振りで一緒にライブを盛り上げる。

　本格ロックコンテンツである本作は，楽器演奏も重要な要素。本ライブでもキャスト陣は音楽にピッタリとハマった見事な当て振り演奏を披露して，本物さながらの迫力あるライブを楽しむことができた。

　さらに，各メンバーによるソロ曲のお披露目も！　これまでボーカルである双葉城瑛利以外はコーラスのみだったため，それぞれの歌唱パフォーマンスを存分に見られるのはファンとしてもうれしいところ。歌詞もそれぞれの内面を描いたような内容のため，生歌を聴くとより一層心が揺さぶられた。

　ライブは「Gleam」の熱い歌声で一度幕を閉じるが，ファンのアンコールに応え，キャスト陣はライブTシャツに着替えて再びステージへ。ここで単独ライブイベント第2弾「ENLIGHTRIBE LIVE&TALK side.FAM」が，2022年9月11日に開催されることなどが発表され，さらなる盛り上がりを見せる。そしてアンコール曲として「El Dorado」が贈られ，観客は最後の最後までESMERALDAの奏でる音楽に酔いしれることとなった。


　なおENLIGHTRIBE LIVE&TALK side.FAMは，9月11日（全2回）に神奈川・横浜BAYHALLで開催される。チケット先行抽選は7月31日23：59まで受付中なので，気になる人はイベント概要ページをチェックしよう。出演はもちろん，FAMのメンバーを演じる山口智広さん（狗巻徒十役），汐谷文康さん（鹿喰 驚役），住谷哲栄さん（稲代鐡葉役），深町寿成さん（久慈獅子雄役）。ENLIGHTRIBE，FAMときたら……と期待してしまうほど，各バンドますます盛り上がりを見せる本コンテンツの今後に，これからも注目しよう！

「ENLIGHTRIBE LIVE&TALK side.FAM」イベント概要ページ

「ENLIGHTRIBE（メディアミックスプロジェクト）」公式サイト

■セットリスト
1.Liberation／双葉城瑛利（寺島惇太）
2.Break Out／加賀美比江呂（永野由祐）
3.Flawless／双葉城瑛利（寺島惇太）
4.Persona／鳳凰碧瑠（濱 健人）
5.残響／砦 螺藻（小松昌平）
6.Gleam／双葉城瑛利（寺島惇太）

アンコール
7.El Dorado／ESMERALDA