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Fntasticが突然のスタジオ閉鎖をアナウンス。問題作「The Day Before」のアーリーアクセス版配信からわずか4日後に
声明の中で,「本日,Fntasticスタジオの閉鎖を発表します。残念ながらThe Day Beforeは財政的に破綻しており,継続するための資金が不足しております。これまで(アーリーアクセス版の販売で)受け取った収入は,すべてパートナーへの借金の返済に使われます」と発表。「The Day Beforeの開発中には,私たちは公的資金を一切受け取りませんでした。プレオーダーやクラウドファンディングもなく,我々は5年にわたって血と汗と涙を注ぎながら,たゆまぬ努力を続けてきました」と釈明し,現時点では今後は不透明でありながらも,The Day Beforeや前作「Propnight」のサーバーはまだ稼働しているとしている。
The Day Beforeについては,2月20日に掲載した連載記事「Access Accepted第750回:期待作から一転,疑惑の作品となったThe Day Before」でも詳しくまとめたように,以前からアートワークの流用や幾度にもわたる発売延期などで,海外のインフルエンサーやメディアの中には,“実際には作っていない”などと糾弾する人もいたほどだ。12月8日にようやく発売されたものの,Steamではゲームの数々の不手際を指摘されて“圧倒的に不評”という評価となり,それでも怖いもの見たさで4500円(税込)を支払ってプレイしてみたという人も少なくないという。
Fntasticはスタジオ閉鎖に伴い,Steamストアページ(リンク)での配信を停止したほか,大荒れしていた公式Discordチャンネルを削除している。公式Xアカウントのメッセージでは,4日間で得られた販売額には触れられておらず,これまで8年におよぶ同社の健闘ばかりに終始しているような状態だ。
これを受けて,The Day Beforeのパブリッシャを担当したMytonaは公式Xアカウント(リンク)で,「我々はSteamの協力のもとで,すべてのプレイヤーに返金できるよう努力しています。ゲームの未来についてはFntasticと交渉中です」と声明を発表している。これまでの悪評を拭うことなくアーリーアクセス版をリリースしたことは無責任なことではあるが,何らかの形でゲームが存続していく可能性もあり,今後もしばらくは注視していきたい。
Official statement. #fntastic #thedaybefore #propnight pic.twitter.com/AKcRHeIaIW
— Fntastic (@FntasticHQ) December 11, 2023
— Mytona (@mytona_official) December 11, 2023
「The Day Before」公式サイト
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