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印刷2020/12/18 17:10

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無数のゾンビと戦うオンラインシューター「Back 4 Blood」,開発ビジョンを伝えるトレイラーとプレイ動画を公開

 2020年12月11日に開催されたゲームイベント「The Game Awards 2020」制作が発表されたアクションゲーム「Back 4 Blood」PC / PS5 / Xbox Series X / PS4 / Xbox One)の最新トレイラーが公開され,開発を進めるTurtle Rock Studiosのスタッフが本作にかける意気込みを語った。
 また,Twitchの公式ページでは,開発者達が実際に本作をプレイする様子を収録したプレイ動画が公開されている。

「Back 4 Blood」公式サイト


 2015年に2Kがリリースした非対称形のオンラインシューター「Evolve」のデベロッパとしておなじみのTurtle Rock Studiosだが,同社はValveの傘下のスタジオValve Southで「Left 4 Dead」(2008年)を生み出したスタッフの多くが「Valve South」閉鎖後に立ち上げたゲームメーカーだ。4人のキャラクターが行動を共にしてゾンビの大群と戦うなど,「Back 4 Blood」はまさに,「Left 4 Dead」の精神的後継作品と呼ぶにふさわしい内容になっている。

画像集#003のサムネイル/無数のゾンビと戦うオンラインシューター「Back 4 Blood」,開発ビジョンを伝えるトレイラーとプレイ動画を公開

 「Back 4 Blood」の舞台となるのは,正体不明のパラサイトに感染した人々がゾンビのように人の血肉を求めてさまよったり,狂暴なミュータントに変身してしまったりしたことで文明が崩壊した世界だ。そのため,本作のゾンビは厳密にはゾンビではなく「リドゥン」(Ridden/乗っ取られた人)と呼ばれており,対して生き残った人々は「クリーナー」(Cleaner/清掃者)と呼ばれている。「Left 4 Dead」でもゾンビではなく「感染者」(Infected)と呼ばれていたので,そのあたりは似ているかもしれない。

 本作の大きな特徴といえるのが「Game Director AI」というシステムで,プレイヤーやグループのレベルやミッションの展開状況を監視し,難度を自動的に調整する仕掛けだ。「Left 4 Dead」で使われていた「AI Director」をさらにチューンアップしたもので,プレイヤーのスキルが高くゲームが簡単すぎるとAIが判断した場合,リドゥンの数を増やしたり,ボスを出現させたりする。プレイのたびに敵の出現位置やアイテムの落ちている場所などを変化させることもAIの役割で,これにより,同じマップでも毎回異なるプレイが実現できるわけだ。

画像集#004のサムネイル/無数のゾンビと戦うオンラインシューター「Back 4 Blood」,開発ビジョンを伝えるトレイラーとプレイ動画を公開

 本作ではソロプレイも可能だが,ここでもAIが活用されており,AI操作のチームメイトが人間のように振る舞うことで,まるで本物の人間と一緒にゲームを楽しんでいるような気分が味わえるという。

 さらに「コラプションカード」というシステムも用意されており,これは,ゲームにアクセスした時点で,敵味方の双方に影響を与える諸条件を決めたカードをAIが提示するという仕組みだ。どのようなボスモンスターが登場するのか,ゲームの設定は夜なのか,霧がかかって視界が悪いのかなど,プレイの条件がさまざまに変化するという。これに対してプレイヤーも,自分の手持ちのカードの中から,火への耐性や仲間のヘルス回復量のアップ,メレーアタックの強化といったオプションを加えることが可能だ。

画像集#001のサムネイル/無数のゾンビと戦うオンラインシューター「Back 4 Blood」,開発ビジョンを伝えるトレイラーとプレイ動画を公開

 リドゥンのボスモンスターは,「Evolve」の経験を踏まえたうえで大きく狂暴なクリーチャーが用意されており,片手が棍棒のように変化した体長5mはあろうかというものや,4本の腕でクモのように壁を昇り,上からプレイヤーに襲いかかってくるものなどがいる。興味深いのは人間とリドゥンが戦う対戦モードもサポートしていることで,単なる撃ちまくり系のシューターに終わらない,さまざまゲームモードが楽しめそうだ。

画像集#002のサムネイル/無数のゾンビと戦うオンラインシューター「Back 4 Blood」,開発ビジョンを伝えるトレイラーとプレイ動画を公開

 「Back 4 Blood」は,Warner Bros. Interactive Entertainmentをパブリッシャとして2021年6月22日の発売が予定されている。公式サイトでは,海外向けに,アーリーアクセス権を含むいろいろなオプションを用意した複数のエディションの予約受付が始まっており,発売後も新たなストーリーやキャラクターなどのコンテンツを頻繁に追加していく予定だ。Steamのストアページを見る限り,少なくともPC版については日本語にも対応していることが分かる。
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