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「スタオケ」イベントストーリー“Love from the Christmas Carol”。貴宝院マチコプレゼンツ! 狂熱のコンサートが北の大地で再び奇跡を起こす
コーエーテクモゲームスがサービス中の「金色のコルダ スターライトオーケストラ」(iOS / Android)で,2022年12月13日から12月25日まで開催された期間限定イベント「Love from the Christmas Carol」を紹介する。本作は,高校生の主人公が個性豊かな演奏家たちと出会い,仲間とともに切磋琢磨しながらオーケストラの大会で優勝を目指していくスマホ向け育成シミュレーションゲームだ。本記事ではイベントストーリーにフォーカスし,あらすじと見どころをお伝えしていく。
気鋭の演出家である貴宝院マチコからの再びのオファーで,シネマティックコンサート“クリスマスキャロルは突然に”に出演することになったスターライトオーケストラと,グランツ交響楽団の団員たち。グランツとの共演でスタオケメンバーに動揺が広がるばかりか,笹塚に恨みを抱く人物も現れて!? 白き札幌の地で,小さな奇跡の物語が幕を開ける。
今回のイベントはスカウト実施期間や,イベント特攻期間が切り替わる3シーズン制が採用された。以下,ネタバレを含むので未読の人はご注意を。
イベントストーリー紹介連載のバックナンバーはこちら
「Love from the Christmas Carol」
開催期間:2022年12月13日〜12月25日「Love from the Christmas Carol」の新規カード(絵柄変更前)
SSR 笹塚 創【ホワイト・スノードーム】 |
SSR 赤羽拓斗【君のサンタクロース】 |
SSR 御門浮葉【雪,ひとひら】 |
SSR 堂本大我【Merry Dark Xmas】 |
SR 榛名流星【もちふわ雪だるま】 |
SR 三上蒼司【二人でアイシング】 |
SR 巽 瑛一【願ってくださいますよね?】 |
R 月城 慧【たまにはこんなマフラーも】 |
R 九条朔夜【お菓子のブーツ?】 |
R 鷲上源一郎【フィンガーパペット】 |
◆あらすじをチェック
クリスマスムード高まる12月,スターライトオーケストラとグランツ交響楽団は,楽曲の演奏と芝居で構成されたシネマティックコンサートに出演することになる。演出を手掛けるのは,以前の公演「Music and the Fatal Ring」でもおなじみの貴宝院マチコ(関連記事)。
彼女の新作“クリスマスキャロルは突然に”は,イギリスの小説「クリスマスキャロル」を大胆に再構築したもので,部屋から出ようとしないヴァイオリニストのスクルージを,演奏家仲間のマーレイが3組のクリスマスの妖精を使って“めくるめくクリスマスイブ”を演出し,外に連れ出そうとするという筋書きだ。配役はスクルージ役をコンミス,マーレイ役を月城 慧。背徳の妖精役は御門浮葉と堂本大我,渇望の妖精役は榛名流星と巽 瑛一,混沌の妖精役は鷲上源一郎と笹塚 創という顔ぶれに。
さっそく芝居パートの稽古に入るが,妖精たちがスクルージを誘うセリフは今回も演者のアドリブとなっており,それぞれの個性と得意分野が活かされた口説き文句が飛び交った。
今回の公演は,クリスマスイブに札幌の新しいコンサートホールで行われるということで,コンミスは練習の合間に成宮智治と仁科諒介と一緒に遠征に向けての買い物へ。その際,立ち寄ったカフェでは何やら成宮と仁科がゴニョゴニョと相談し始めるが……?
演奏パートも合同練習が始まる。まずはコンミスがソリストとしてグランツにゲスト出演する「クリスマス協奏曲」から。初合わせの前に,月城はコンミスがどう演奏したいかを訊ね,すぐさまグランツの団員たちに指示を出す。いざ演奏となると,さすがは彼が束ねるグランツ,コンミスが自由に弾いてもピタリと合わせてきて,レベルの高さを見せつける。コンミスも気持ちよく弾けたのだが,これを客席で見ていたスタオケメンバーは複雑な気持ちになったようで……。
不穏な流れは続き,笹塚がかつて組んでいた音楽ユニットのメンバーである尾崎が,札幌で笹塚を待ち伏せていた。彼は,ユニット解散の原因となった活動資金の使い込みを謝りに来たらしい。だが,当の笹塚は気にも留めていなかったことを知って逆上し,尾崎は呪いのような言葉を吐き捨てて去っていった。そんな場面に居合わせたコンミスは,暴言をぶつけられてもまったく気にしていない笹塚に,スクルージを演じるうえでのヒントを得る。
一方,不安な気持ちを引きずったままのスタオケメンバーは,演奏にも不調をきたしてしまう。ステージでの練習でもコンミスとかみ合わず,いつものように輝けない。メンバーそれぞれに努力をしているのに,心の距離が遠くなってしまったかのようだ。
そんな折,コンミスは再び尾崎と遭遇する。音楽活動を続けていた彼はその日,収録をドタキャンされて途方に暮れていたようだ。そこへ笹塚が現れ,彼に音楽で売れるための具体的なアドバイスをしてくれる。尾崎は驚いていたが,同時に笹塚へのわだかまりも解けたようだ。
一件落着の後は,一ノ瀬銀河の誘いでスタオケメンバー全員でピザの専門店へ。自由にトッピングしたものを焼いてもらえるというスタイルのお店で,皆は思い思いに好みのピザを作る。コンミスはというと,メンバーが若干引くくらい全部乗せな,ごちゃ混ぜピザを作っていた。だが,意外とおいしくて,クセになる味らしい。スタオケメンバーはそのピザと自分たちが重なって見えたようで,いつもの笑顔が戻ってきた。
そうして,キラキラしたハーモニーを取り戻したスタオケメンバーたちは,無事に本番を迎える。彼らの演奏する「もみの木」は観客にも好評。芝居パートも盛り上がりを見せる。
そしていよいよクライマックスの,マーレイがスクルージに問いかける場面へ。スクルージ演じるコンミスが沈黙で答えると,月城のマーレイは,スクルージの在り方も多様性として受け取ってくれたようだ。
そんな彼に何かを伝えるように,スクルージはドアを開け放ち,ヴァイオリンを奏で始める。彼もこれに応じ,2人の絆を思わせる合奏でコンサートは大成功のうちに幕を閉じた。
終演後,スタオケメンバーはホッとしつつもクリスマスイブを楽しむ準備をしていなかったと焦り出すが,見計らったように成宮と仁科がパーティーを用意していたとサプライズ。会場のホテルへと案内してくれる。
成宮と仁科のコネクションが発揮されたパーティーはなかなか豪華なうえ,グランツや貴宝院マチコも招いてあるという抜かりのなさ。さらに,星奏学院の業務で遠征に同行できなかった篠森先生も駆けつけて,賑やかなひとときになった。
◆見どころをチェック
今回の「Love from the Christmas Carol」はフォーカスされるキャラクターも多く,見どころ満載。そのなかでも見逃せない場面を取り上げて紹介しよう。
ブレない笹塚の小さな変化
笹塚の合理的かつ客観的な一面は,これまでにも描かれてきたが,尾崎とのやり取りでは,彼の考え方がよく表れていた。笹塚は,出来事をどう認識しても,起こったことは変わらないのだから気にするだけ無意味と言う。それゆえ,他人と比べて自分を奮い立てる尾崎の言動は理解しがたいようだ。
今回,尾崎を助けたのも「コンミスが助けたがっていたから,助けた」と,自分のやりたいことをやっただけで,あくまでも自分自身が主軸なのだ。
そこは小さなころからブレていないようで,回想シーンでは木に積もった雪が落ちる音をずっと聞いていることが周囲に奇妙に思われようが,彼は意に介さず。ただ,そんな笹塚少年の音楽の師だけは,その個性を認め,見守ってくれていたようだ。
しかし,笹塚が一貫しているとはいえ,スタオケに入ったことで彼にも変化が起きていた。桐ケ谷 晃や弓原 凛がお土産に買いたがっていた“ジンギスカン饅頭”を,笹塚が用意してくれたのだ。どこも売り切れだったのに,彼の通うラザルス学院の購買部にはあったらしく,冬休みにもかかわらず足を運んでくれたようだ。笹塚が他のメンバーの会話を聞いて,自主的に買いに行った……,この事実にメンバーも衝撃を受けたらしく「奇跡」とまで言われていた。
みんなの応援と決意
グランツとの練習前,ソリストとして立つコンミスは緊張でガチガチだったが,九条朔夜は「スタオケメンバーのことだけ思い出すといい」と,寄り添うように励ましてくれる。
また,コンミスに伸び伸びとソロを弾かせたグランツの実力にショックを受けた赤羽拓斗や三上蒼司は,ひたむきに練習を重ねていた。「スタオケのコンミスであることを誇れるように」という決意表明からは,彼らにいかに大切に思われているのかが伝わってくる。
そのグランツからも,ちょっぴり変化球の激励が寄せられた。グランツの女子メンバー古賀珊瑚と相川瑠璃は,相変わらずの遠慮ない物言いだが,彼女たちなりに応援してくれているようだ。
それ本当に演技なの? 好演&怪演と秘密の反省会
「クリスマスキャロルは突然に」の芝居パートでは,演技なのか演者の本心なのか審議したい場面もたくさんあった。
大我が背徳の妖精としてスクルージを誘惑する場面では,喜ぶコンミスを見て「お前」呼びしながらの頭撫で。大我自身も後からハッとしたようで,目を逸らしていた。後ほど問い詰めてみると,家族との思い出と重なっていたらしく……。
大我の“相棒”御門も,彼らしい余裕のある芝居を見せながらも,長年,御門に仕えてきた源一郎には,これまでにはない“熱”を放っていたと見抜かれていた。とくに,大我がスクルージを口説く場面では,御門が挑みかかるような目をしていたという。これは前回の公演「Music and the Fatal Ring」で,御門が源一郎に言った言葉と同じ。
源一郎はというと,混沌の妖精の名にふさわしいカオスを舞台にもたらしていた。もう「スクルージ」ではなく「コンミス」と呼んでしまっているし,彼の脳内ではコンミスと慎ましく暮らしているなか,彼女を取り戻しにマーレイが来るところまで描かれていた。
ラストシーンで,コンミスの演奏を聞いただけでスクルージの気持ちを汲み取った月城。コンミスは打ち上げパーティーにて,まさにマーレイそのものだったと伝えると,月城は自分なら回りくどいことはせず,正面から堂々とコンミスを連れ出しに行くと言い切る。
北の大地でのWALKはグランツも一緒
クエスト内のWALKにはグランツメンバーも登場し,クリスマスや演目の題材「クリスマス・キャロル」について語ってくれた。
Love from the Christmas Carol感想まとめ
今回のクリスマスイベントも特濃で,脳の処理が追いつきませんでした。お芝居のパートはトキメキあり,笑いありで楽しかったですね。貴宝院マチコ先生,すてきなクリスマスプレゼントでしたよ……。
また,笹塚の考え方が分かる場面では,彼の言葉を噛みしめるように読んでしまったりも。これから感情の揺らぐときは,笹塚メソッドを思い出したいなと感じました。年末年始は忙しくてストーリーを落ち着いて読めなかった人も,これを機に読み返してみては。
さて,2023年1月は中旬より変奏曲イベント「赤いずきんと狼の森」を,下旬よりグランツの物語を描く期間限定イベント「復刻 組曲 彼方を染め行くリチェルカーレ & 復刻 組曲 遙けき蒼天のマドリガル」を開催予定です。イベントストーリーを見逃した人,カード獲得に再チャレンジしたい人もぜひ!
「金色のコルダ スターライトオーケストラ」公式サイト
「金色のコルダ スターライトオーケストラ」ダウンロードページ
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これまでの記事はこちら
Bitter Sweet WhiteDay(2021/3/15〜3/24)
陽だまりの思い出(2021/4/14〜4/23)
温泉! 乱戦! 捜査線!(2021/5/17〜5/26)
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納涼! 肝試し 作曲家Cの肖像(2021/7/14〜7/23)
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変奏曲 イギリス紀行(2022/1/17〜1/24)
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組曲 遙けき蒼天のマドリガル(2022/3/15〜3/24)
変奏曲 千夜一夜物語(2022/4/1〜4/8)
Dear Little Friends(2022/4/14〜4/23)
間奏曲 未完成のスコア(2022/4/28〜5/7)
変奏曲 遠く懐かしきカレー(2022/5/20〜5/27)
Music and the Fatal Ring(2022/6/9〜6/22)
星屑を駆ける銀河鉄道(2022/6/29〜7/8)
変奏曲 ミュージック・フィーバー(2022/7/19〜7/26)
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変奏曲 Pirates of Music(2022/10/7〜10/14)
The Nightmare Of Halloween(2022/10/24〜11/2)
ハッピー・スクール・フェスティバル(2022/11/30〜12/9)
キャラクターデザイン/高山しのぶ (C)コーエーテクモゲームス All rights reserved.
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