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[プレイレポ]「Path of Exile 2」,ウィッチのプレイアブルデモ公開。ミニオンを壁にして戦うサモナー系クラス
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印刷2024/06/12 15:55

プレイレポート

[プレイレポ]「Path of Exile 2」,ウィッチのプレイアブルデモ公開。ミニオンを壁にして戦うサモナー系クラス

 Summer Game Fest 2024に合わせて,ロサンゼルス市内のホテルで開催された「Path of Exile 2」PC / PS5 / Xbox Series X|S / Mac)のイベントにおいて,“ウィッチ”クラスがプレイアブル公開された。

画像集 No.001のサムネイル画像 / [プレイレポ]「Path of Exile 2」,ウィッチのプレイアブルデモ公開。ミニオンを壁にして戦うサモナー系クラス

 年内のアーリーアクセス版公開が予定されている「Path of Exile 2」の概要は,前回の記事でもお伝えしたとおり。ウィッチは前作にも登場したクラスの1つだが,攻撃的なスペルキャスターとしての魅力をソーサレスに譲り,よりサモナーとしての立ち位置を明確にしたようだ。

 キャラクター選定時に表示される彼女の口上は,「我は死を恐れず。我が死の宗主であるからだ。闇と死が我の武器なり。我が死の軍勢が敵の肉体を引きちぎり,内から腐敗させていくのみ。」(I don’t fear death. I am its master. Darkness and the dead are my weapons of war. My enemies will rot from the inside out, as my army of corpses tears them screaming limb from limb.)という,かなりヒールな印象を持つキャラクター像として描かれている。

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 前回の記事でも紹介しているとおり,「Path of Exile 2」のスキルやジェムのシステムには大きな変更が加えられており,スキルメニューをタブから開き,アンロックされているスキルにスキルジェムを組み込むことで発動できる。

 ウィッチのサモナーとしてのスキルは,初期に利用できるミニオンがTier 1のSkeletal WarriorSkeletal Sniper,そしてSkeletal Arsonistの3種類。Sniperはアーチャーであり,Arsonistは火炎瓶のような爆弾を相手に投げ,その炎を徐々に伝播させていく能力を持つ。ジェムのレベルを上げることで同じタイプのスケルトンが増えていき,武器のソケットの数やサポートジェムの利用によっては全体の数も増えるが,何十体ものミニオンを引き連れるといったことはなさそうだ。

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 興味深いのは,ミニオンたちはキルされても一定の時間が過ぎれば自動的に復活することで,Skeletal Warriorたちは至近距離での戦いに向いていないウィッチの前に出ては壁となってくれる。スキルのTierは1から9まであり,Tier 4になると,「Raise Zombie」によって,より強力なメレーダメージを持つと思われるゾンビを敵の死体から召喚できる。最大で10体のゾンビを引き連れられるのは頼もしい。

 さらにTier 8では攻撃力の高いSkeletal Brute,Tier 9は瞬時にほかのミニオンを復活させるSkeletal Clericを利用できるようになる。これらの高いスキルを獲得して利用できるようになるためには,プレイヤーの基本レベルもある程度まで到達していなければならず,「Raise Zombie」でプレイヤーはレベル12,Int値が25に達している必要がある。

 ウィッチのサモナー系以外のスペルだと,Tier 1の「Unearth」は外せないところ。大地から放射線状に骨のスパイクを突き出すという中距離攻撃で,クリティカルヒット率は15%ある。さらに,このスパイクの範囲内にある敵の死体をサソリのようなゾンビ系クリーチャーに変え,ミニオンとして利用することもできる。こちらは生存時間が非常に短いものの,壁としての役目を全うしてくれるので,デフォルトのスキルの1つとして利用価値は高そうだ。

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 さらに,Tier 2では「Contagion」というスペルをマスターでき,こちらは敵にデバフ効果のあるカオス(Chaos)系ダメージを5秒間与える。ダメージそのものは秒間1.8程度と他愛のないものであるが,このスペルの影響により敵がキルされれば,近辺の敵に伝染していくだけでなく,カオスダメージを与える継続時間もリセットされるので,無数の敵に囲まれている状況での初動スペルとしては有効だろう。

 Tier 2で獲得できるもう1つのスペルが「Bone Cage」。こちらはプレイヤーキャラクターを中心にした半径1.8mの円状に骨のスパイクを大地から突き出し,その中や外から迫ってくる敵に対して,6〜9ポイントのダメージを与えるというものだ。巻きこまれた敵はその地点に足止めされ,被ダメージ率が100上昇するだけでなく,このスパイクに触った時点で爆破して相手に追加ダメージを与えるという,攻撃性と防御性を持つスペルだった。

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 Tier 3の「Bonestorm」は,骨のスパイクを空中に揃え,敵に向かって投げつけるというもので,1本あたりにつき7〜10ダメージを与えるほか,「Contaigion」などのスペルでデバフ効果が与えられている敵に対しては,追加で7〜10ダメージが加わるという,コンボ技として強力なスペルとなっている。

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 シナジー効果で言えば,Tier 5の「Despair」は,範囲内の敵にカース(Curse)効果を与えて,徐々にカオス効果への耐性を下げていく。こうしたスぺルをうまく組み合わせて戦えば,一見使い勝手が悪くなったように思えるウィッチも,爆発的な攻撃力を生み出せるかもしれない。

 前回の記事でインタビューを受けていただいたディレクターのジョナサン・ロジャース(Jonathan Rogers)氏は,「Path of Exile 2」で新しくなったウィッチについて,「ミニオンが壁となってくれるので,プレイヤーキャラクターのヘルス値をコントロールしやすく,前作をプレイしたことのないゲーマーにはお勧めのクラスです」と話していた。 
 βテストでの公開が半年近く遅れるほど調整に苦しんだというウィッチクラスだが,肉弾戦は心もとないという人にも,使い勝手の良さそうな能力を備えているようだ。

 PCに加えてPlayStation 5およびXbox Series X|Sへの同時ローンチも決定し,F2P型のゲームながらしっかり遊び込めるアクションRPGとして大きく注目されそうな「Path of Exile 2」。すでにSteamストアページも公開されており,インタフェースとテキストが日本語化されることも明記されているので,気になる人はウィッシュリストに追加し,年内にも始まるアーリーアクセスを楽しみにしておくと良いだろう。

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