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「Baldur's Gate 3」のアーリーアクセスは9月30日にスタート。デジタルイベント・Panel from Hellで明らかに
Panel from Hellには,Larian Studiosの創業者でクリエイティブ・ディレクター・のSwen Vincke(スヴェン・フィンケ)氏に加え,同社で脚本を担当するAdam Smith(アダム・スミス)氏,Wizards of the CoastのChris Perkins(クリス・パーキンス)氏,そしてMCとしてGeoff Keighley(ジョフ・キーリー)氏が出演。イベントは,以前公開されたオープニングシネマティック(関連記事)に新たな展開を予感させるエンディングを加えた最終版の披露で幕を開けた。
フィンケ氏の解説によれば本作は,魔族イリシッドの侵攻によって誘拐された主人公が目を覚ますと,九層地獄バートルの第一層アヴェルヌスにおいて,デーモンとデヴィルによる「流血戦争」(The Blood War)が行われていたという激しい状況で始まるという。「レベル1のキャラクターとして,この状況からどのように抜け出すのかが最初の目的」になるとのことで,まったりとした平和な状態から始まることの多いクラシカルなRPGとは,かなり違った味付けになっている。
流血戦争は,パーキンス氏も制作に関わっているアドベンチャーブック「Dungeons & Dragons Baldur's Gate: Descent Into Avernus」でも詳しく描かれているなど,フォーゴトン・レルムでは重要な意味をなすイベントだ。混沌・悪軸のアライメントであるデーモンと,秩序・悪軸のデヴィルという,同じ悪の属性ながら正反対にある2勢力の戦いは,どちらかが潰れるという点では良いかも知れないが,この流血戦争の余波はさまざまな次元に悪影響を及ぼしている。すでに発表されているとおり,主人公はマインド・フレイヤーによってパラサイトを埋め込まれ,心身共にコントロールされかかっている状態であったが,なんらかの原因で生き残り,特殊な能力を得て,この世界に影響を与えるヒーローとして活動するのである。
今回のストリーミングでは「Lobotomy」というゲームメカニクスについても紹介されており,公開されたトレイラー(アーカイブ動画では00:26:42あたりから)によれば,本作をプレイ中に“脳だけが生きた状態の死体”に出くわすこともあるようだ。この脳は,実際にはマインド・フレイヤーによって作り出された「Intellect Devourer」というクリーチャーで,プレイヤーキャラクターの脳を乗っ取ってしまうこともあるという。これにより,ゲームの途中でまったく背景の分からない新たな目的に向かってクエストが進行していくというような状況も発生するのかもしれない。この要素でストーリーの分岐などが起こり得るのか,といった点も見ものである。
イベントの最後では,前述のとおり,本作のアーリーアクセスが9月30日に開始となることがアナウンスされており,Steamストアページでは,ウィッシュリストへの追加が可能になっている(現時点でサポート言語に日本語はなし)。評価の高いLarian Studiosによる伝統的RPGシリーズの新作だけに,引き続き多くのファンが注目するタイトルだ。
「Baldur's Gate 3」公式サイト
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Baldur's Gate 3
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