お気に入りタイトル/ワード

タイトル/ワード名(記事数)

最近記事を読んだタイトル/ワード

タイトル/ワード名(記事数)

LINEで4Gamerアカウントを登録
[E3 2019]現実世界で作って遊んで共有できる「Minecraft Earth」の体験セッションをレポート
特集記事一覧
注目のレビュー
注目のムービー

メディアパートナー

印刷2019/06/12 19:27

ニュース

[E3 2019]現実世界で作って遊んで共有できる「Minecraft Earth」の体験セッションをレポート

 北米・ロサンゼルスのMicrosoft Theater内に設置された,実質的なE3のMicrosoftブースにて,「Minecraft」シリーズの最新作「Minecraft Earth」iOS / Android)の体験セッションが開催された。

画像集 No.010のサムネイル画像 / [E3 2019]現実世界で作って遊んで共有できる「Minecraft Earth」の体験セッションをレポート

 この体験セッションでは,MinecraftシリーズのExecutive Producerを務めるJesse Merriam氏が概要を説明してくれたので,その模様をレポートしよう。

プレゼンターはMicrosoftのMinecraftシリーズExecutive Producerを務めるJesse Merriam氏
画像集 No.001のサムネイル画像 / [E3 2019]現実世界で作って遊んで共有できる「Minecraft Earth」の体験セッションをレポート

ジオロケーションゲームの新スタイル「Minecraft Earth」


 Minecraft Earthは,Minecraft体験を現実世界に展開した新しいタイプの「ジオロケーションゲーム」(位置ゲーム)になる。

 ジオロケーションゲームとは,GPSとその他のセンサー情報を組み合わせてプレイヤーの位置や向きなどを把握し,現実世界と重ね合わせたゲーム世界(仮想世界)で楽しめるタイプの作品である。古くは「Ingress」,最近では今も大ヒット中の「Pokémon GO」などが,このタイプのゲームに分類される。

 ただ,IngressやPokémon GOに代表される一般的なジオロケーションゲームは,地球表面上における「平面的な位置情報」のみを活用したゲームメカニクスで,「その場所に行く」ことにゲーム性の主軸が置かれ,「その場所で遊ぶ」点においてはゲーム性が希薄だった。
 一方,Minecraft Earthは,「その場所に行く」ことも重要な楽しみではあるが,むしろ「そこで遊ぶ」ほうに重きが置かれている。オリジナルのMinecraftのゲーム性(楽しみ)を,そのまま現実世界に展開する内容になっており,現実世界をキャンバスとしてオリジナルの創作が行えるのだ。


 Merriam氏は「あなたの自宅やその敷地周辺をあなたの王国にすることができる」と喩えていたが,自宅の庭に巨大なモニュメントを建ててしまってもいいし,自宅そのものを迷宮にしてもいい。
 オリジナルのMinecraftといえば自分の創作物のシェア(共有)や,その創作物でマルチプレイヤーゲームを楽しむことが醍醐味の1つだが,Minecraft Earthはフルスペック版のMinecraftなのでそうした遊びも当然サポートされるのだ。

画像集 No.006のサムネイル画像 / [E3 2019]現実世界で作って遊んで共有できる「Minecraft Earth」の体験セッションをレポート
画像集 No.007のサムネイル画像 / [E3 2019]現実世界で作って遊んで共有できる「Minecraft Earth」の体験セッションをレポート

 たとえば,友達と一緒に近所の公園のジャングルジムや滑り台といった遊具に重ねてアトラクション的な建造物を作って,完成したらさらに別の友達を呼び,そこでゾンビを倒すミニゲームを楽しんだりできる。そして,その建造物を公開して,県外や海外の友達に別の土地で展開してもらい,遊んでもらうことも可能だ。
 Merriam氏によると,ある場所に展開された建造物(創作物)に対し,同時にインタラクションできるプレイヤー人数には制限がないとのこと。

画像集 No.002のサムネイル画像 / [E3 2019]現実世界で作って遊んで共有できる「Minecraft Earth」の体験セッションをレポート 画像集 No.003のサムネイル画像 / [E3 2019]現実世界で作って遊んで共有できる「Minecraft Earth」の体験セッションをレポート
画像集 No.004のサムネイル画像 / [E3 2019]現実世界で作って遊んで共有できる「Minecraft Earth」の体験セッションをレポート 画像集 No.005のサムネイル画像 / [E3 2019]現実世界で作って遊んで共有できる「Minecraft Earth」の体験セッションをレポート

 Minecraft Earthは,iOS端末ではARKitAndroid端末ではARCOREをベースに開発されており,MR(復号現実)というかAR(拡張現実)の表現は,それぞれの技術ベースに準じたものとなる。GPS情報が取得できない屋内などでは,基準点となるアンカー(Anchor)を設置して誤差1cm未満の精度でトラッキングが可能だそうだ。

 大人数同時参加×屋内(建造物内)でのプレイも可能となれば,コンサート会場やスポーツ競技場で開催されるリアルイベントにオーバーラップ(便乗?)して,巨大なMinecraft Earthのイベントも併催できる……だろうか。そうであれば相当に楽しそうだ。

画像集 No.012のサムネイル画像 / [E3 2019]現実世界で作って遊んで共有できる「Minecraft Earth」の体験セッションをレポート 画像集 No.014のサムネイル画像 / [E3 2019]現実世界で作って遊んで共有できる「Minecraft Earth」の体験セッションをレポート
画像集 No.015のサムネイル画像 / [E3 2019]現実世界で作って遊んで共有できる「Minecraft Earth」の体験セッションをレポート 画像集 No.016のサムネイル画像 / [E3 2019]現実世界で作って遊んで共有できる「Minecraft Earth」の体験セッションをレポート


現実世界のリアルタイム状況とリンクした遊びの実装も検討中


 Minecraft Earthでは,高さ情報の反映も正確に行うことを目指しているそうで,高さのある創作物を建造すれば,その姿は遠くからも見え,低い土地に作られた創作物を高い土地から見降ろすこともできる。スカイツリーの展望台で何かを作ったとして,それを地表から見上げることもできるのかもしれない。なお,Merriam氏によると,創作物を飛ばしたり,上空に打ち上げたりはできないそうだ。

画像集 No.011のサムネイル画像 / [E3 2019]現実世界で作って遊んで共有できる「Minecraft Earth」の体験セッションをレポート

 さらにMerriam氏は,現実世界の地理的な特徴や天候的な特徴をMinecraft Earthの世界に反映させることについても検討中だ話してくれた。たとえば,川辺や海辺では水のマテリアルが最初から敷き詰められていたり,雪が降っている土地では雪原のようなマテリアルが敷き詰められていたり……といったところだろうか。
 たしかにこれまでとは遊びの深さが違うジオロケーションゲームが楽しめそうである。
 Merriam氏は「この地球という星は,Minecraftを遊ぶのにちょうどよい惑星だとは思わないか」と述べて体験セッションを結んだ。

 Minecraft EarthのプラットフォームはiOS端末,Android端末の双方で,リリース時期は未定だが,今夏からクローズドβが開始される。参加希望者は公式サイトをチェックしておこう。なお,正式リリース日は今年9月開催予定のMinecraft関連イベント「Minecon」で発表されるとのことだ。

Minecraft関連イベント「Minecon」公式サイト


画像集 No.018のサムネイル画像 / [E3 2019]現実世界で作って遊んで共有できる「Minecraft Earth」の体験セッションをレポート 画像集 No.020のサムネイル画像 / [E3 2019]現実世界で作って遊んで共有できる「Minecraft Earth」の体験セッションをレポート
画像集 No.017のサムネイル画像 / [E3 2019]現実世界で作って遊んで共有できる「Minecraft Earth」の体験セッションをレポート

画像集 No.021のサムネイル画像 / [E3 2019]現実世界で作って遊んで共有できる「Minecraft Earth」の体験セッションをレポート

「Minecraft Earth」公式サイト

  • 関連タイトル:

    Minecraft Earth

  • 関連タイトル:

    Minecraft Earth

  • この記事のURL:
4Gamer.net最新情報
プラットフォーム別新着記事
総合新着記事
企画記事
スペシャルコンテンツ
注目記事ランキング
集計:11月30日〜12月01日