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Access Accepted第645回:外出自粛のGW,こんなときだからこそ子供と一緒にプレイしたいゲーム10選
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印刷2020/04/27 00:00

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Access Accepted第645回:外出自粛のGW,こんなときだからこそ子供と一緒にプレイしたいゲーム10選

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 全国に緊急事態宣言が発令され,ゴールデンウィークも外出が難しくなった日本列島。この期間をきちんと過ごすことが,新型コロナウイルスの感染をこれ以上広げないために重要になるのは間違いないが,自宅にこもりがちの子供達のストレス管理も親にとっては深刻な問題だろう。こんなときだからこそ,子供達と一緒にPCで遊んでみるのも1つの手ではないだろうか。今回は,ただ遊ぶだけでなく,子供達がいろいろなことを学べるかもしれないゲームを10本選んでみた。


時間のある今,子供と一緒にPCゲームを楽しもう


 2020年4月17日,それまで7都府県に出されていた緊急事態宣言が全国に拡大された。ゴールデンウィークの移動や帰省,観光の自粛が強く求められ,ネットによる「オンライン帰省」が推奨されている。こうした政府や自治体の要請に従うことが,新型コロナウイルスの感染拡大を食い止めるために重要であることは間違いないが,外に遊びに出られない子供達の毎日を,どうやって有意義に過ごさせるか,親として大いに悩んでいる人も多いはずだ。

画像集#002のサムネイル/Access Accepted第645回:外出自粛のGW,こんなときだからこそ子供と一緒にプレイしたいゲーム10選
 こんなときこそ,親子でPCゲームを楽しみ,そこからなにかを学んでみようというのが今回の記事の趣旨だ。まあ,4Gamer読者で,しかも本連載を読んでいる人なら大丈夫だと思うが,そうと聞いてちょっとハードルが高いと感じる人もいるかもしれない。普段,PCを使わない仕事に就いているなら,家庭にPCを置く必要をあまり感じないだろうし,コンシューマ機やスマホ専門という人もいるはず。

 とはいえ,2020年から小学校でのプログラミング教育の必修化が決定したことでもあるので,小さい頃からPCスキルを身に着けておくのも悪くないのではないだろうか。子供と一緒に遊ぶPCを新たに購入するのであれば,4Gamerのハードウェア記事が参考になるはずで,エントリークラスのグラフィックスカードを搭載したPCなら,最近はずいぶん安くなった。帰省や行楽に使う予定だった予算をPCに回すのもアリだろう。

定番すぎる気がしたので今回は紹介しなかったが,子供達にとって「Minecraft」は,実際に会えなくなった友達と一緒にゲームの世界で過ごすには最適かもしれない。PCに慣れる必要のある教師向けに作られた「Education Edition」というコンテンツも存在する
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 というわけで,「ゲームを良く知る親」を自認する筆者がここで紹介するのが,教育にも役立ちそうな海外産のPCゲームだ。なるべく日本語化されていて,暴力描写のないものを選んでみたが,そうでないものもあるので,そこはご容赦を。なお,実のところ紹介した作品の多くがPC以外でもプレイできたりはするが,そのへんには気にしないでほしい。なお,どの作品にもSteamのリンクを貼ってあるが,「Steamとは何ぞや?」という人は,以前のものにはなるが以下の記事などを参考にしてほしい。

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 4Gamer読者なら,「Steam」(スチーム)という名前をどこかで一度は聞いたことがあるだろう。だが,Steamがどんなものであるかをきちんと説明できる人はなかなかいないのではなかろうか。この連載では,Steamを使ったことがない人のために,Steamの概要説明から導入,使用方法までを説明していく予定だ。

[2012/12/25 10:57]


■プラネット ズー(3歳以上)

 閉鎖中で動物園に行けず,ネットの動物動画に癒されている子供達も少なくないようだが,この「プラネット ズー」ではそんな動物愛護の精神を,自分が動物園を設計,運営することで実体験できる。
 ゾウ,キリン,ライオン,パンダ,ニホンザル,シロクマなど,子どもが喜びそうな動物達が100種類近く登場し,最近はアリクイ,ジャガー,ラマや新たな生態系を加える拡張パック「South America Pack」もリリースされている。カメラを近付け,リアルな動物達の様子をただ眺めているだけでも楽しいゲームだが,姉妹品の恐竜テーマパーク経営シム「ジュラシック・ワールド・エボリューション」と合わせてプレイしてみるのも面白そうだ。

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Steamリンク「プラネット ズー」



■ABZÛ(年齢制限なし)

 初夏の陽気に「海に行きたい!」と訴える子供達には,美しく描かれた海の中を存分に泳ぎ回れる探索アドベンチャー「ABZÛ」をプレイさせてあげよう。
 イワシの群れやシロナガスクジラの遊泳などを見物しながら次のエリアに向かって泳いでいくというゲームで,プレイヤーにリラックスしてもらうことも目的にした,海外で「ラウンジゲーム」などとも言われるカテゴリーのゲームだ。人間に似た海洋種族の主人公が,その先祖が残した古代遺跡を巡っていくというストーリーっぽいものは用意されているが,外に出られなくてイライラが募ったとき,ボーッとプレイしながら気分を落ち着かせるにはもってこいだろう。

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Steamリンク「ABZÛ」



■Poly Bridge(年齢制限なし)

 「PolyBridge」は,工学的創作性を駆使して“橋を建設する”シミュレーションゲームだ。キャンペーンには100種類以上のミッションが用意されており,バスの重量に耐えたり,橋の下をくぐる船のために十分な高さを与えるなどの条件をクリアしなければならない。ミッションが進むにつれて資源の制限や工学的な制約が増えてくるので,バイク向けのジャンプ台を用意したりなど,パズルを解くようにして新たな橋梁建設に挑むことになる。
 サンドボックスモードでは自分の好きな橋を作ることもできるので,何度もトライ&エラーを繰り返しながら生み出される素晴らしい成果に対する喜びが体験できるはずだ。5月には続編となる「Poly Bridge 2」もリリースされる予定になっている。

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Steamリンク「Poly Bridge」



■SpaceChem(年齢制限なし)

 9年前の2011年にリリースされたパズルゲーム,「SpaceChem」は,元素周期表を楽しみながら学べるゲームだ。「水兵リーベ,ボクの船……」という暗記法で苦労した人もいるはずだが,プレイヤーは,太陽系外惑星に送り込まれたエンジニアとして製造ラインを監督し,元素を組み合わせて化学物質を合成していくことになる。合成法は,例えば1つの酸素と2つの水素をくっつけるために機械をどのように配置していくかのフローチャートを書くような感じで,プログラミングの概念のようなものまで学べる。文字にすると堅苦しいが,化学の基礎知識はほとんど必要ないので誰でもチャレンジでき,プレイヤーの評価も高い。

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Steamリンク「SpaceChem」



■Portal 2(年齢制限なし)

 「Portal 2」もリリースされてからもう9年が経つが,前作「Portal」(2007年)と並んで,プレイヤーやメディアから非常に高い評価を得た作品だ。
 空間をつなぐことができる「ポータルデバイス」を使って,壁や床に出入口を作ったり,ブロックなどのオブジェクトを動かしたりしながら目的の場所へ移動することが基本だが,後半になるほど複雑になり,頭を使わなくてはならなくなる。年齢制限は設けられていないようだが,ストーリーには不気味なシーンが登場し,自動タレットが攻撃してくるなどの描写もあるため,ある程度の年齢以上の子供達が対象となるだろう。

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Steamリンク「Portal 2」



■Farming Simulator 19(年齢制限なし)

 北米や北海道の一部で見られる大規模農業をモチーフにした作品が,「Farming Simulator 19」だ。プレイヤーは大型農業機械を駆使して,トウモロコシやジャガイモ,小麦,綿などを生産したり,木材を伐採したり,ブタやウシ,ニワトリなどの家畜を育てていくという,プレイするだけで屋外にいるような気分が満喫できるゲームだ。
 働く車が大好きな子供達なら,トラクターやコンバインといった大型農業機械を乗り回すだけでも楽しめるし,馬に乗ったり,ペットの犬を連れて自分の広大な農地を見て回ることもできる。どこから始めればいいのか分かりづらい部分もあり,二ッチなジャンルのように思われがちだが,なんと海外では,稲穂の束を運ぶスピードを競うeスポーツとしても人気があるのだ。

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Steamリンク「Farming Simulator 19」



■Influent(年齢制限なし)

 2014年にリリースされた「Influent」はゲームとして楽しみながらさまざまな外国語を勉強できる教育ソフトで,文部科学省や筑波大学,情報処理学会などの協賛を受けている本格派だ。
 フランス語,イタリア語,韓国語が学べるクライアントは無料でダウンロードでき,ほかに学びたい言語があれば,拡張パックを追加購入していくというシステムになっている。Steamでは,英語,ノルウェー語,ヒンドゥー語など全拡張パックを対象にした50%オフのセールが行われているので,この機会に親子で挑戦してほしい。

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Steamリンク「Influent」



■Cities: Skylines(年齢制限なし)

 都市建設シムのデファクトスタンダードとも呼べる存在に成長したのが「Cities: Skylines」だ。
 自分が敷いた道路に合わせて,人々の居住や仕事先となる商業や工業,農業のエリアを設置。さらに,電力や上下水道,警察,消防署,病院などの施設や,電車,船,飛行機といった移動手段を整備して,自分の思い思いの街を作り上げていくという王道的なシステムの作品だ。
 都市設計を学ぶツールとして授業に取り入れている大学もあるほどで,渋滞を緩和させたり,公害を減らしたりするにはどうすればいいのかなどを,プレイを通して学ぶことができる。
 今回紹介したゲームの中では唯一,日本語化されていないのだが,Steam Workshopには有志が制作した日本語化MODも用意されている。

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Steamリンク「Cities: Skylines」



■ライフ イズ ストレンジ 2(17歳以上)

 「ライフ イズ ストレンジ 2」は,スクウェア・エニックスがパブリッシングを担当していることもあり,フル音声の日本語化に対応している。
 シアトルの郊外に住んでいた兄弟が超自然現象に関連した事件を引き起こし,逃避行を続けていくというストーリーが展開する。マリファナ栽培の労働に従事させられたり,人を殴ったりするほか,セミヌード場面もあるため「17歳以上」となっており,子供向けとは言いづらいのだが,二度と巻き戻すことのできない行動に対する責任や,家族の絆が学べるゲームとして評価が高い。

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Steamリンク「ライフ イズ ストレンジ 2」



■Frostpunk(17歳以上)

 こちらも17歳以上が対象だが,「Frostpunk」は,蒸気機関が発明された19世紀に氷河期が訪れ,生き残った人々が過酷な世界を生き抜いていくという異色のサバイバルゲームだ。日本では,DMM GAMESからもリリースされている。
 プレイヤーは,地下熱を利用して生きる生存者達の指導者として,食料や建設資材など,限られた資源しか手に入らない中,さまざまな難題に挑んでいかなくてはならない。少年労働や難民の受け入れ拒否,反乱の鎮圧といった重い選択を迫られることもあり,異常事態における指導者の難しい判断を,ゲームを通して体験できるはずだ。

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「Frostpunk」公式サイト


著者紹介:奥谷海人
 4Gamer海外特派員。サンフランシスコ在住のゲームジャーナリストで,本連載「奥谷海人のAccess Accepted」は,2004年の開始以来,4Gamerで最も長く続く連載記事。欧米ゲーム業界に知り合いも多く,またゲームイベントの取材などを通じて,欧米ゲーム業界の“今”をウォッチし続けている。
  • 関連タイトル:

    プラネット ズー

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    ポータル2【日本語版】

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