バンド・デシネ風のビジュアルが気になるオープンワールド型アドベンチャー「Sable」，発売が2020年へ延期

　イギリスのShedworksは，Raw Furyから2019年内にリリース予定となっていたオープンワールド型アドベンチャーゲーム「Sable」（PC / Xbox One / Mac）の発売を，2020年に延期したことを発表した。


　Sableは，大人になるための儀式として広大な砂漠世界「セイブル」でホバーバイクに乗って旅を続ける，お面を被った少女を主人公にした作品。古代遺跡や墜落した宇宙船の探索などを通して，この世界の歴史を学んでいくというストーリーだ。
　ちょうど1年ほど前となるE3 2018開催時のインタビューでお伝えしたとおり，本作はスタジオジブリの作品にインスパイアされたストーリーや世界設定を持つ。そのアートワークは，フランスやベルギーを中心とした地域のコミックスタイル「バンド・デシネ」を参考にした，フラットでコントラストの強い彩色のものとなっている。


　元々，イギリス在住の2人のデベロッパによって開発されていたSableは，当初「（開発を開始した2017年から）2年ほどかかる」と見積もっていたという。しかし前述のインタビューにもあるとおり，本作は「広大な世界を手作りしたい」という野心的なプロジェクトとなっており，もう少し時間をかけて開発する運びとなった模様である。それにあたって，新たに「80 Days」や「Horizon Zero Dawn」に参加したナラティブ・デザイナーのMeg Jayanth（メグ・ジェイヤンス）氏，さらにキャラクターデザインやアニメーションに関しても外部開発者を雇用するという形で対応しているそうだ。


　Steamのストアページ（リンク）では，インタフェースと字幕が日本語対応となっている本作。来月開催のE3 2019では公式での公開はない見込みだが，より詳しいリリーススケジュールのアナウンスを楽しみにしておきたいところだ。

「Sable」公式サイト