プレイレポート
[gamescom]歩行ロボット軍団に占拠されたスウェーデンが舞台の「Generation Zero」を体験。協力やオブジェクト活用が重要なFPS
現在,スクウェア・エニックスが発売する「ジャストコーズ 4」(PC / PS4 / Xbox One)の開発も併行しているAvalanche Studiosだが,同社の強みと言えるのが内製エンジンの「APEX Engine」であり,そのテクノロジーが大きく評価されて,Bethesda Softworksが発売予定の「RAGE 2」(PC / PS4 / Xbox One)でも採用されている(Avalanche Studiosとid Softwareの共同開発)。
「Generation Zero」は,謎のロボット軍団に占拠された1980年代のスウェーデンを舞台に,パンクファッションに身を包んだ4人の悪ガキ達が,探索で見つけ出した武器を手に国の解放を目指して戦っていくという内容になっている。自社パブリッシングということもあってか,
今回,案内してくれたエクゼクティブ・プロデューサーのトビアス・アンダーソン(Tobias Andersson)氏は,「1980年代のスウェーデンは,冷戦期の対ロシア防衛のフロントラインともなっていましたから,わりと銃器で溢れる社会だったのです」と話す。
ストーリーは,キャンプで無人島に出掛けていたため,スウェーデン本土で起きた“ロボット・アポカリプス”について何も知らない若者達が,その背景をつかむために奔走するというもの。今回のデモでは,信号が発せされて生存者がいると思われる核シェルター内部に潜入するという序盤のストーリーミッションを,2人でプレイできた。
郊外の村という設定のマップは針葉樹が生い茂っているうえ,重たい霧があたりに充満しているので,太陽が照っても弱い光しか地表に届かない。同じゲームエンジンで作る「RAGE 2」の乾いた風景とは,随分と異なる雰囲気だ。天候はダイナミックに表現されており,雨が降ると地面が濡れ,水溜まりもできていく。
現在公開されているロボットは4種類で,歩くセントリーガンと言った雰囲気の「Seeker」,高速でイヌのように走り回る「Runner」,小さいクモ型ロボット「Tick」,二足歩行する大型の「Tank」。デザインは,金属製の骨組みが剥き出しという重機のような風貌であるが,その由来について現時点では詳しく明かされていない。
FPSとしてのシステムはオーソドックスだが,アイテムは廃墟や車のトランクから収集していく。キャラクターにはクラスやレベルのような概念はなく,シンプルに見つけた武器で戦う。アイテムを収めるバックパックは4×8のマス目で区切られていて,ここに入る分のアイテムであれば自由に持ち運びできるようだ。なお,同じ種類の弾丸や手榴弾はスタックできる。
戦闘では正面から撃ち合うほか,発煙筒を投げてロボットが標的を見失っている間に攻撃するなど,アイテムを使った攻撃も重要となる。また,ドラム缶を撃って爆発させたり,信号スイッチャーを攻撃して感電させたり,フィールド上のオブジェクトを活用したアクションも楽しめるようだ。今回のデモではEMPグレネードが用意されており,自分が敵を麻痺させたら,別の方向から味方が銃撃するという連携プレイが可能だった。
ロボット達には武器やアーマー,センサーなど複数のパーツがあり,それを破壊してアイテムとして集めていくことも可能だ。また,敵の状態は保存されるので,例えば相手が強過ぎた場合は,アーマーを破壊したらいったん撤退し,武装を整えてからアーマーが破壊されたロボットと再戦することも可能だという。
本作はもちろんソロでもプレイできるが,オンラインCo-opプレイでは任意のタイミングでフレンドがドロップイン/アウト可能で,そのときの難度はシームレスに変化する。すでにPCに向けたβテストの実施がアナウンスされており,公式サイトでは登録受付が行われている。気になる人は登録しておくと良いだろう。製品版は,2019年中のリリースとされている。
「Generation Zero」公式サイト
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