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プレイレポート
[プレイレポ]「ウマ娘」新育成シナリオ「The Twinkle Legends」はデッキ構築ローグライク風!? 洗練されたUIで育成をスムーズに楽しめる
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4Gamerは,メディア向けに実施された新育成シナリオ先行体験会に参加してきたので,本稿ではそのプレイレポートをお届けしていこう。
本稿では,主に新育成シナリオにおけるギミックの紹介,プレイ感などに焦点をあてて紹介していく。体験会用のバージョンは最終バランス調整中のものなので,リリース時のそれとは多少バランスが異なる可能性はあるが,新育成シナリオの内容が気になっているトレーナーはぜひ参考にしていただければ幸いだ。
今回は全距離対応のシナリオに。トゥインクル・シリーズの危機に,伝説のウマ娘たちが立ち上がる……!?
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今回のLegends編では,トゥインクルシリーズの人気が落ち,危機に陥っているところからストーリーが始まる。その最中,“伝説”のウマ娘3人(以下,レジェンド)が登場し,彼女らとともにトゥインクルシリーズの人気を取り戻すべく奮闘する……というのが本シナリオの趣旨となる。
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レジェンドは,既に発表されているとおり,セントライト(CV:能登麻美子),スピードシンボリ(CV:沢城みゆき),ハイセイコー(CV:丹下 桜)の3人だ。CVまでレジェンド級の面々だが,競馬に詳しい人ならこのウマ娘たちの名前を聞いたことがある人もいるだろう。ちなみに,レース名の「セントライト記念」はこのセントライト由来のものだ。
さて,Legends編の特徴としてまず挙げたいのは,直近3シナリオの流れとは異なり,全距離帯での育成に対応している。本シナリオの基礎能力上限は,以下のとおりだ。
スピード | スタミナ | パワー | 根性 | 賢さ |
---|---|---|---|---|
+650 | +400 | +400 | +300 | +250 |
とりわけ重要な能力であるスピードの値が+650で1850上限になっているのが目を引くほか,そのほかの能力値については,豊食祭編とメカウマ娘編の中間ほどの数値となっている。スタミナ上限はメカウマ娘編よりは100低いが,長距離育成にも十分耐えそうな数値だ。
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今回シナリオリンクとなるウマ娘は,キービジュアルにも採用されているオルフェーヴル,メジロラモーヌ,シリウスシンボリ,スマートファルコン,ジェンティルドンナの5人に各レジェンドを加えた8人だ。シナリオリンク効果については,詳細は不明だがメカウマ娘編ほど強力なものではないようだ。
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なお,本育成シナリオではレジェンド3人のグループサポートカード「SSR伝説の体現者」が登場する。恒例のシナリオ特効となるサポートカードで,Legends編の育成を存分に楽しむなら必携になりそうだ。
各年末に開催されるDream Festで勝利を目指す。育成そのものはシニア級12月後半で終了
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Legends編の育成の流れとしては,各年末に開催されるオールスターレース「Dream Fest」で勝利を目指すというものになる。なお,このシナリオにはURAファイナルズは存在せず,シニア級12月後半のあとに実施されるDream Festを終えるとそこで育成も終了となる。そのため,育成期間については,ほかのシナリオより全体的に少し短めとなっている。
また,本シナリオでは育成ウマ娘固有の目標レースは用意されているのだが,「Make a new track!! 〜クライマックス開幕〜」や「Reach for the stars プロジェクトL'Arc」などのシナリオと同様に,目標レースに関連する育成ウマ娘固有のシナリオイベントは発生しない形式となる。
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なお,今回の体験会では未実装だったのだが,最終レースの「Dream Fest Legend」の前後には,育成結果に応じてイベントが変化するという“隠し要素”が用意されているとのことだ。実際にどういったイベントが起きるのかは,Legends編がリリースされてからその目で確認してほしい。
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Legends編はデッキ構築ローグライク風のデザイン。指南ゲージを溜めて得られる「心得」をどう選択するかが育成のカギを握る
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今回のLegends編のギミックは,いわゆる「デッキ構築ローグライク」風のデザインとなっている。今までそのようなジャンルのゲームをプレイしたことがある人には伝わるかと思うが,やったことがない読者もいるかと思うので,順を追っていちから説明していこう。
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このシナリオでは,トレーニングなどの各コマンドを選ぶと,3人のレジェンドたちに対応した「指南ゲージ」が上がっていく。この指南ゲージは,それぞれ青がセントライト,緑がスピードシンボリ,桃がハイセイコーに対応しており,各コマンドについているアイコンの色で,誰の指南ゲージが上がるかを識別できる。
指南ゲージについては,友情トレーニングを行うことでより多く溜められる。また,新登場のグループサポートカード「SSR伝説の体現者」とトレーニングしたあとに発生する育成イベントやお出かけイベントでも指南ゲージを増やせる。
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また,このシナリオでは6ターンごとに「心得」と呼ばれるパッシブのバフを得られる。6ターンが経過するとこの心得の選択を行うのだが,選択できる心得がどれだけ出てくるかは,それまでに溜めた指南ゲージ次第となる。
なお,「心得」の種類は各レジェンドにそれぞれ紐づいており,誰の指南ゲージを溜めるかで出てくる心得が異なる。例えば,セントライトの指南ゲージを最大まで上げると,セントライトの心得がそれだけ選択候補に多く出てくるのだ。
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選択候補数については,指南ゲージの凸部分で確認でき,各指南ゲージの多寡に応じて0〜3まで変化する。指南ゲージの種類は3人のレジェンドに対応した3種なので,3種すべての指南ゲージが最大だと,3×3=最大9種まで選択候補が出てくるようになる。
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さらに,この「心得」は☆1〜☆3までのレアリティに分かれている。育成開始時は☆1の心得しか出現しないが,合計2つの心得を習得することで☆2が,合計4つの心得を習得することで☆3のレアリティが開放される。なお,レアリティの開放については,異なるレジェンドに紐づいた心得を2つ,ないし4つ習得していても問題ない。
クラシック級の3月後半が初めて☆3の心得を習得できるタイミングで,夏合宿直前のクラシック級6月後半までに,最大2種の☆3心得を習得可能だ。ゲーム中で登場する心得の一覧は以下のものとなる。
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今はざっくりと確認するだけで問題ないが,見てのとおり☆3の心得は明らかに強い。出てくる心得はランダムなので,常に狙った心得を選択できるわけではないが,強力な☆3の心得を習得できるかどうかが育成のカギとなることは間違いないだろう。なお,心得は最大10個まで習得でき,あふれた場合は既存のものと入れ替えられる。
このように,「心得」を定期的に習得し,それによってデッキを組んでいくという点は,デッキ構築ローグライクのそれと似通ったデザインとなっている。ただ,どのように習得する心得を選択するかを考えるうえで,肝となるギミックがあるので,次項で解説していこう。
クラシック級夏合宿から「レジェンドの導き」が登場。3人のレジェンドいずれかによる特殊効果を得られる
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クラシック級の夏合宿開始時(7月前半)には,各レジェンドに対応した「レジェンドの導き」を1つだけ得られる。ここで得られるレジェンドの導きは,それまでに得た心得の種類に対応しており,例えばセントライトの心得をもっとも多く習得していた場合は,セントライトの導きを得る(※)といった形となっている。
※同数の心得が2つ以上あった場合は,ランダムで抽選される
各レジェンドの導きで得られる効果の概要は以下のとおりだ。
セントライトの導き | スピードシンボリの導き | ハイセイコーの導き |
---|---|---|
・やる気上昇効果を3回獲得すると、3ターンの間超絶好調になる ・超絶好調中、やる気によるトレーニングの効果が更にアップする ・最大2回まで、超絶好調中にやる気上昇効果を獲得時、ターン延長 |
・トレーニングを4回成功させると挑戦ゾーンに突入する ・挑戦ゾーン中のトレーニングは必ず成功し、効果がアップする ・挑戦ゾーン中は複数の条件のうちいずれかを満たすと終了する ・挑戦ゾーン終了時、継続ターン数に応じたパラメータを獲得する |
・得意トレーニングを持つトレーニング協力者が新たに加入する ・得意トレーニングのあるウマ娘は親友ゲージと親友Lvを得る ・親友ゲージMAXの間、協力者は友情トレーニングを発生させる ・親友ゲージはトレーニングやイベントで絆ゲージ獲得時に上昇する |
こうズラッと書かれても,あまりピンとこない人のほうが多いかと思うので,以下でザックリと解説していこう。
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セントライトについては,「超絶好調」の特殊効果を持つ導きで,これらを生かすためのやる気管理が重要だ。特に,友情トレーニングでやる気が上がる「Dear friend」のような心得と相性が良く,こういったやる気を上げられる心得を選択できたときには,積極的に狙うべき導きと言えるだろう。
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スピードシンボリについては,トレーニングを4回成功させることで「挑戦ゾーン」に入れるという導きだ。挑戦ゾーン時は,必ずトレーニングが成功するうえに,効果量もアップするが,途中でお休みやお出かけを挟んでしまうと,挑戦ゾーンは終了してしまう。体力消費量ダウンの効果を持つ「磨励自彊」のような心得と相性が良さそうだ。
また,挑戦ゾーン時のトレーニングは,失敗率の代わりに継続ターン数と残り体力に応じた終了確率が表示される。ちなみにレースを挟んでも挑戦ゾーンは終了しないそうだ。
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ハイセイコーについては,「トレーニング協力者」によってトレーニングが強化されるというもので,お料理フレンズのような編成サポート外のキャラが練習に新たに参加するといった形だ。これらは親友ゲージと親友Lvを持ち,ゲージ最大時に得意トレーニングに現れて友情トレーニングを発生させる。
こう書くと小難しく聞こえるかもしれないが,要するに友情トレーニングを発生するお助けキャラが練習に増えるというだけなので,実際はそこまで難しくはない。
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筆者は3種の導きいずれも体験してみたが,もっとも扱いやすいのは,シンプルに友情トレーニング周りが強化されるハイセイコーの導きだった。ほかの2つの導きと比べて尖っている印象はないが,無難に育成しやすく,とりあえず困ったら選んでおけば大丈夫という立ち位置なのかもしれない。
特別ややこしいギミックもないので,このシナリオがどんなものか感触を確かめたいという人は,まずハイセイコーから触ってみるといいかも。
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一方でセントライトの導きとスピードシンボリの導きは,やや扱いが難しく,心得とのシナジーも重要そうということで,うまく扱えたときの伸びしろは大きいように感じられた。
特に,それぞれの導きのキーとなりそうな心得を習得できたときに選ぶと強力そうで,上振れの育成を狙う場合は,これらを狙って育成することになるのかもしれない。
UIも洗練されており,サクサクと育成できつつも奥が深い良シナリオの予感
全体的なシナリオの印象だが,最初に感じたのはUIが洗練されており,スムーズにサクサク育成できるという点だ。
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普段のコマンド以外で何かを選ぶのは基本的に心得の習得時のみとなり,それ以外でタップしてあれこれ選ぶことも,画面遷移をすることもない。必要な情報は普段の育成画面に揃っているので,直近のメカウマ娘シナリオのように快適な育成が可能になっている。
筆者は,世間一般的にはかなりの育成回数をこなしている本作のヘビーユーザーなので,これは本当にありがたいなと感じた。「こういうのでいいんだよこういうので」と某グルメ漫画の名台詞を思わずつぶやきそうになる満足度の高さだった。
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それでいて,奥が深そうというのは本シナリオの素晴らしいところだ。今回のシナリオでは心得の習得の仕方によって大きく育成結果が変わるため,攻略的にも開拓のし甲斐がありそうなシナリオとなっていた。また,出てくる心得は常に一定ではないので,「デッキ構築ローグライク」的なリプレイ性の高さもありそうで,個人的には歴代のシナリオの中でも一二を争う出来なのではないかと感じた。
まとめると,最近ウマ娘をやっていないという人にも全力でオススメしたい良シナリオである,というのが筆者のファーストインプレッションだ。1育成の感覚もかなり軽めで,慣れれば20〜30分程度で終わりそう。育成時間が長くならないか心配だというトレーナーにも安心の設計となっている。
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最初は育成の最適解を見つけるのが難しいかもしれないが,試行錯誤によって開拓できる領域も大きめだと感じたし,ゲーマー気質のトレーナーにとっては特に楽しめるシナリオと言えるはずだ。そのほか,育成の自動化をはじめとしたさまざまな新機能の実装も予定されているので,明日の4周年アップデートを楽しみに待とう。
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