「ウマ娘」新育成シナリオ“グランドマスターズ -継ぐ者達へ-”は三女神の力の使い方が育成のカギ！？　先行プレイレポートを掲載

　Cygamesのゲーム「ウマ娘 プリティーダービー」（iOS / Android / PC）が，2023年2月24日にサービス開始2周年を迎える。新ウマ娘の実装や記念キャンペーン，バランス調整など，さまざまなアップデートが施される2周年イベントだが，そのなかでも注目されるのは，新育成シナリオ「グランドマスターズ -継ぐ者達へ-」（以下，グランドマスターズ）の追加だろう。


　今回4Gamerは，メディア向け先行体験会に参加し，グランドマスターズを一足先に体験してきた。本記事では，プレイレポートをお届けするが，あくまでも今回触れたビルドは，最終バランス調整前のものだった。攻略よりも，システム解説やプレイフィールに焦点を当てているので，グランドマスターズの雰囲気が伝われば幸いだ。

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三大始祖をモデルとする“三女神”が登場

　始めにグランドマスターズのストーリーについて，簡単に紹介していこう。本シナリオは，サトノダイヤモンド，サトノクラウンらの“サトノグループ”がVRソフト「メガドリームサポーター」を開発したところから物語が始まる。

　メガドリームサポーターを起動すると，ウマ娘の祖とされる三女神のサポートAIが登場するのだが，そのサポートAIの助けを受けながら育成し，1年に1度開催される「グロウアップレース」「WBC」「SWBC」の勝利を目指す。


　そして，三女神のサポートAIに素質を認められれば，さらなる高みの「グランドマスターズ」と呼ばれる舞台で三女神と対決する……というのが，このシナリオの大まかなストーリーラインだ。

　ウマ娘の祖と呼ばれる三女神は，史実で競走馬の三大始祖とされる「ダーレーアラビアン」「ゴドルフィンバルブ（ゴドルフィンアラビアン）」「バイアリーターク」がモデルとなっている。

ダーレーアラビアン

ゴドルフィンバルブ

バイアリーターク

　グランドマスターズは，セガのアーケード競馬メダルゲーム「StarHorse4」（以下，スタホ4）とのコラボ育成シナリオであり，三大始祖に馴染み深いスタホファン^※にとっては，うれしい実装と言えそうだ。

※スタホシリーズにおける三大始祖は，NPCのライバル馬や株券として登場する

　また，先ほど紹介した「WBC」「SWBC」「グランドマスターズ」も，スタホ4に登場する特別なレースだ。ウマ娘のレースでは，スタホ4で実況を担当する競馬アナウンサー・杉本 清氏の実況が聞けるので，こちらも注目しておこう。

基本的な流れは従来のシナリオと同様

　グランドマスターズの3年間の流れだが，育成ではウマ娘ごとの目標レースとして，URAシナリオなどと同様のものがあり，ジュニア級12月後半に「グロウアップレース」，クラシック級12月後半に「WBC」，シニア級12月後半に「SWBC」の特別なレースがそれぞれ差し込まれている。

　イメージとしては，アオハル杯シナリオのアオハル杯が年末のみに配置されたような形だろう。こうした特別なレースに勝利した後，数ターンの練習期間を経て，「グランドマスターズ」で三女神と対決するという流れになっていた。ウマ娘の育成目標を全部達成すれば「グランドマスターズ」に進めるので，ある程度本作を遊んでいるトレーナーであれば，とくにつまずくことなく「グランドマスターズ」に挑めるはずだ。

“知識の欠片”から手に入る“女神の叡智”が育成のカギ！

　続いて，グランドマスターズならではのシステムを紹介しよう。トレーニング，お休み，お出かけなど，各種コマンドを行うことで“知識の欠片”と呼ばれるものが入手できるのだが，これを集めることで，トレーニングで上昇する基礎能力やスキルPtを増加するボーナスを獲得できる。


　知識の欠片は三女神に対応する3色のパターンがあり，入手すると競馬の血統表を彷彿とさせる“知識表”に自動で埋まっていき，知識の欠片を2つ集めると“知識の結晶”にグレードアップする。さらに知識の欠片を手に入れて，知識の結晶が2つになると，新たな知識の結晶が手に入る。

　文字では分かりにくいかもしれないが，知識の欠片を8つ集めたところで知識表が埋まり，三女神のいずれかの“女神の叡智”を獲得できる。この女神の叡智は好きなタイミングで習得して，1ターンだけ特別な効果を発揮してくれる。


　女神の叡智は3種類（三女神のもの）あり，それぞれ効果が異なっている。とくに1ターン限定の習得時効果はすさまじく，「すべてのサポートがすべてのトレーニングで友情トレーニングを発生させる」といった強力な効果ばかりとなっている。なお，女神の叡智を習得すると知識表はリセットされるので，再び知識の欠片集めに戻り，知識表を埋めていくことになる。


　女神の叡智を習得するたびに，三女神ぞれぞれの“女神の知識Lv”と呼ばれるレベルが上がっていき，恒常的にトレーニングの効果アップやサポートイベント発生率アップなどのボーナスを受けられるようになる。今回の体験時間は2時間程度だっため断定できないが，知識表をできるだけ早く埋めて女神の叡智を習得し，女神の知識Lvを上げていくことは重要になるだろう。

　ただし，女神の叡智の習得時効果は非常に強力なので，この効果をうまく活用するのもグランドマスターズの攻略のカギとなりそう。女神の知識Lvを早く上げたいが，習得するタイミングがなかなか見つからない……といったジレンマが生まれるかも。プレイの判断はトレーナーの腕の見せ所となりそうだ。


　補足すると，知識の欠片は必ずしも1アクションにつき1つ獲得というわけではなく，友情トレーニングであれば2つ獲得できることが多い。また，そのほかのアクションでも1度に2つ獲得できるケースもある。いくつ獲得できるかはアイコン表示で事前に確認できるので，効率よく集めていくプレイングを意識することが大切だろう。

　なお，知識表を埋めている知識の欠片や知識の結晶の色によって，最後に獲得できる女神の叡智の種類が決まるようだ。どうやら，一定の法則が存在するようだが，それを見越して，どの色の欠片を集めて，どの女神の叡智を狙うのか。コマンド選択の判断に関わってきそうだ。

レース主体ではなく，トレーニング主体の育成シナリオ

　あくまでも今回の体験会での話になるが，グランドマスターズは，レース主体ではなく，トレーニング主体の育成シナリオであるように感じられた。知識の欠片などから得られるボーナスが，トレーニングの基礎能力アップなどになるので，トレーニング主体でウマ娘を育成したほうが強力なウマ娘の育成につながりそう，というのが筆者の感想だ。

　よって，サポートカードにおいてはレースボーナスはそこまで重視せず，既存シナリオの「私たちのグランドライブ」と同じく，得意率やトレーニング効果，各種ステータスボーナスあたりを重視したサポート選びをしていくといいかもしれない。


　気になる育成時間だが，先行体験会のバージョンでは従来のシナリオと比較しても割と短めのようだ。知識表は自動で埋まっていくため，特殊なコマンドを行うのは女神の叡智を習得する程度。特別なレースが1年ごとに差し込まれているが，そちらは「結果を見る」コマンドでスキップ可能だ。感覚的にはチーム編成がなくなったアオハル杯シナリオといったところで，1育成の時間が短いのは個人的にも大変ありがたい。


　最後に演出面の話をすると，グランドマスターズでもエンディングのライブパートは用意されており，クライマックスを飾る演出としてプレイヤーを楽しませてくれる。いつも通り圧巻のクオリティに仕上がっているので，ぜひ明日からのゲームプレイで確かめてみてほしい。

　繰り返しになるが，今回触ったバージョンはあくまでも最終調整前のビルドであり，明日実装されるものと内容が異なる可能性もある。とはいえ，基本的な部分は大きく変わらないはず。ぜひ本記事を参考にして，グランドマスターズでの育成に励んでもらいたい。

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