2019年4月20日,東京・大崎のセガサミーグループ本社にて,CAセガジョイポリスとダーツライブが運営する対戦型VRシューティング「
TOWER TAG」の公式大会
「TOWER TAG CHALLENG CUP 2019」が開催された。
大会はセガサミーグループ本社のTUNNEL TOKYOで開催された。ちなみに平時はオープンラウンジ,コワーキングスペースとして活用されている
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本作はプレイヤー同士が戦うVRシューティングとして,海外では欧州を中心に展開しており,日本でも東京,福岡,沖縄のアミューズメント施設で稼働中のタイトルだ。
「TOWER TAG CHALLENG CUP 2019」は,日本では初めてとなる公式大会で,事前に行なわれた店舗予選を勝ち抜いてきたチームと,招待枠で参加した計8チームが激突。銃撃戦と,フィールドを奪いあう陣取り合戦を全身を動かしながらこなすという,肉体と頭脳をフルに活用した戦いを繰り広げた。本稿ではその模様をお届けする。
大会に挑む8チーム16名の選手たちとトーナメント表。先に2つのLEG(試合)に勝利したチームが駒を進める(引き分けの場合は両チームに1勝が付与)
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フィールドに点在するタワーを移動しながら制圧して行動範囲を広げていき,相手チームとの銃撃戦を行なっていく……というのが,「TOWER TAG」の基本ルールだ
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ギャラリーは,俯瞰視点で両チームの動きを追って試合を観戦する
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プレイヤーの視界は完全主観視点になっており,プレイ感覚はFPSのゲームに近くなっている
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タワー間の移動は,タワーに銃を向けて撃つと行えるワイヤーアクションを使うため,「TOWER TAG」において長距離を歩く,走るといったアクションはない。ただ,銃撃戦のときに遮蔽物に隠れるために立つ→しゃがむを繰り返したり,360度を見回して索敵したりする必要があるため,1試合の運動量はかなり多め
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決勝戦は,準決勝で6LEGにわたる長期戦を制した
「MIGHTY SNOW」と,終始安定した戦いぶりを見せて勝ち上がってきた
「WHITE DRAGON」の組みあわせとなった。
決勝戦を戦った,MIGHTY SNOW(写真左2名)とWHITE DRAGON(写真右2名)
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最も広いフィールド「RIG」で行なわれた1stLEGは,比較的静かな立ち上がりでスタートし,一進一退の攻防を続けた。そして,迎えた中盤の銃撃戦でMIGHTY SNOWの“24”選手,WHITE DRAGONの“X”選手がほぼ同時に近いタイミングで撃破されて退場し,勝負は“YUKITO”選手と“SR”選手の一騎打ちに。
MIGHTY SNOW側の陣地がわずかに多く優位な状況に見えたが,WHITE DRAGONは戦闘から離脱したX選手の的確なナビゲーションとSR選手の素早いワイヤー移動で一気に間合いを詰め,すかさずYUKITO選手を撃破。1stLEGをもぎ取り優勝に王手をかける。
決勝戦にもなると,撃破されてしまった後の選手のアシストや,仲間と声を出しあっての状況確認も勝敗を大きく分ける要素になっていた
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続く2ndLEG。高低差のある地形とマップ中央に存在するトンネルが特徴的な“ELB TUNNEL”での対決は,思い切りよく攻めに出たMIGHTY SNOW優位な展開で進行。まずMIGHTY SNOWは,相手チームのX選手を倒すと,直後にYUKITO選手が犠牲になりつつも,残ったSR選手を24選手が撃破する。
このままタイムアップでMIGHTY SNOWが勝利し,優勝のゆくえは3rdLEGへもつれこむか……と思いきや,ここで逃げきりをもくろむMIGHTY SNOWに対し,WHITE DRAGONが
リスクを省みない猛チャージを仕掛ける。WHITE DRAGONはすぐさま24選手を倒し,残り時間が10秒を切るあたりにはYUKITO選手をも追いつめ,撃破することに成功する。試合が終わって見れば2ndLEGは引き分け,トータルスコアが1勝1分けとなった
WHITE DRAGONが日本初の「TOWER TAG」大会チャンプという栄誉を獲得した。
2ndLEGは,残り10秒というタイミングでの激しい攻防が決め手に
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「勝った理由が説明できないぐらい互角の勝負でした。SR,そしていいバトルをしてくれた相手にも感謝している」(X選手,写真左),「準決も決勝も凡ミスをしたけど,結果オーライ。チームメイトに感謝ですね」(SR選手,写真右)と,優勝後にはお互いにをたたえ合うコメントを残していた
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