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ロボットアニメ風のサイドビューアクション「HARDCORE MECHA」プレイレポート。このロボット体験は漢気とメカフェチ魂にビリビリ来る!
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印刷2019/06/27 00:00

プレイレポート

ロボットアニメ風のサイドビューアクション「HARDCORE MECHA」プレイレポート。このロボット体験は漢気とメカフェチ魂にビリビリ来る!

メカ! それは少年心を燃やすもの。

巨大ロボ! それは果てしない男のロマン。

コックピット! それは漢(おとこ)の死に場所。

 そんな要素が盛りだくさんな,本日(2019年6月27日)発売となった「HARDCORE MECHA」PC / PS4)のプレイレポートをお届けしよう。なお少年とか男とか述べたが,肉体的な話でなくの話である。老若男女の地球人から,ラスボスを務めるときは巨大ロボを用意しないと気が済まない異星人や異次元人まで,漢気(おとこぎ)やメカフェチ魂を持っている者なら必見のタイトルだ。


 本作は中国のデベロッパ・Rocket Punch Gamesが開発し,国内ではアークシステムワークスがPS4版を販売するサイドビュー形式のアクションシューティングゲーム。こういった画面構成だと「重装機兵レイノス」「ウルフファング 空牙2001」などと同ジャンルだと思うかもしれないが,実際のプレイフィールはかなり異なる。メインウェポンの多くがフルオート連射ではなかったり,リロード時間が比較的長めだったりするので,「ガンダムVS」シリーズのような駆け引き重視のロボットアクションゲームを,サイドビューに落とし込んだという印象だ。

 本作の背景設定は,火星の開拓と植民が進む西暦2221年。資源問題は解決に向かいつつあるのだが,火星植民者の一部に反政府感情が蔓延したり,非合法組織が活発化するなどしており,ネオ国連と反乱組織の大規模衝突が目前に迫っている。

デモシーン以外ではコミカルな4頭身でキャラクターが描かれるのだが,ストーリーはハード
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 この世界における陸戦の主役は,“メカ”と呼ばれる巨大ロボットだ。シングルプレイヤーモードの主人公機は,ネオ国連軍が開発した試験機メカの“サンダーボルト”。それを駆るのは,メカ特殊作戦を専門とする民間軍事企業ハードコア・ディフェンス社に所属する,タレサー・オコーネルという傭兵だ。ちなみに,日本語的な意味における「メカ」は機械全般を指すので用法に違和感を覚える人もいるかと思うが,英語的な意味での「メカ(mecha)」は巨大ロボットを指して使われる(日本語では“ロボ”が近い)。

ハードコア・ディフェンス社の第一小隊は,消息不明となったネオ国連軍士官の捜索に向かう
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主人公機のサンダーボルト。まさに機動する戦士といった風貌だ
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 シングルプレイヤーモードを開始すると,まずチュートリアルであるミッション0-1が始まる。ネタバレになるので詳細は伏せるが,ここで用いられている「メカをテーマにしたゲームでスローテンポなチュートリアルステージを作る」ための方法論は,「この手があったか!」と膝を打つこと請け合いだ。

 それを終えたミッション1-1から,いよいよ本編がスタート。タレサーは失踪した情報行動部士官のアイラタニヤ・キルナ中尉を追って火星の鉱山地帯へと降り立ち,そこを占拠していたテロリストグループ“鋼鉄の黎明”(スティールドーン)と交戦する。

装甲車や機関砲などで攻撃してくるスティールドーン。集中砲火に晒されたサンダーボルトを助けるため,坑夫が四足クローラーのクレーンメカで援護してくれる場面も
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中盤からスティールドーン側のメカも登場。激しいロボットバトルが始まる
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トラップを仕掛けて生身でサンダーボルトに襲いかかる,スティールドーン側の傭兵・ヴォルフェス。この後も,タレサーとヴォルフェスは度々激突する
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 ミッション1-2では,中ボスとしてホァンという男の駆る“喧嘩仕様の重機”が登場。このメカをよく見ると,先述のクレーンメカを戦闘用に改造したものであることが分かる。アメリカのコロラドで2004年に起きたキルドーザー事件や紛争地帯のテクニカルに通じる,ブラックな魅力を感じるメカだ。

戦闘用の改造クレーンメカ。他にどんなオプションパーツを着けられるのか考えてみるのも楽しい
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 と言っても所詮は重機。最新鋭の軍用機であるサンダーボルトにとって大した敵ではなく,改造クレーンメカを破壊されてホァンは敗走する。しかし,タレサーが調査を進めている間にバケットホイールエクスカベーターのような巨大削岩機メカを起動させて,すぐに再襲撃してくる。このバケットホイールというのも漢気やメカフェチ魂に響くものだ。巨大ビークルの兵器化という意味では,漫画「エリア88」の地上空母などに通じる魅力もある。

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「NieR:Automata」(PC / PS4)や映画「ゴーストライダー」などでも攻撃手段として用いられたバケットホイール。実際の兵器転用は難しいだろうが,バケットホイールの勇姿を見て「攻撃に使いたい」と思わない人はいない(断言)。このほかにも武装エクラノプランや装甲列車など,メカフェチ魂に突き刺さるボスが登場する
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 鉱山の奪還に成功したタレサー達は,本格的な戦いに備えるべく他の小隊と合流して,アイラタニヤの足跡を追う。続くミッション2-1はアイラタニヤが軟禁されている人工大気循環施設への潜入任務で,主に生身のタレサーを操るステルスアクションのステージとなっている。

サンダーボルトの強化,メカおよびパイロットの補充など,戦力を増強させるハードコア・ディフェンス第一小隊
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タレサーは潜入任務へ。スティールドーンに制圧された人工大気循環施設を探る
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終盤は追撃を受けながら施設を脱出する。それにしても,このシーンもまた“分かっている”構図だ

 ミッション3-1以降は,ヴォルフェスが異形の新型機・クリムゾンフレイムを駆って襲ってきたり,サンダーボルトに秘められたシステムが発動したりと,戦いはさらに激化。エンディングまでジェットコースター的に怒涛の展開が続いていく。シナリオ全体のボリュームは,TVアニメに例えれば「1クールくらい」はしっかりとあり,2000円(税込)という価格を考えると,なかなかのものと言えるだろう。

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ミッション2-1のボスとして立ちはだかるヴォルフェス
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ヴォルフェスはカスタム機をタレサーに破壊されるが,後のミッションで魔神のようなメカ“クリムゾンフレイム”に乗り換えて再来する。もちろん拳をロケットで飛ばしてくる

 本作の難度は割と高めながら,イージーモードなどは存在しない。ただ,戦闘でレベルを上げるとカスタマイズパーツがアンロックされ,サブミッションのクリアや敵の撃破などで入手したお金と引き換えに入手できる。難しいと感じたら,カスタマイズパーツで機体の耐久値を上げたり,武器の火力を上げたりするといいだろう。もちろん,すっぴん状態で縛りプレイに挑戦するのもオツだ。

自機を強化。ステージ中に隠されてある設計図を見つければ,新たな武器も作れるようになる
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 難度の高さは,割と複雑な操作システムが影響している部分などもあり,そこに「コンセプトを実現することが優先されて,プレイフィールやレベルデザインをブラッシュアップしきれてないのでは?」という疑問を感じなくもない。ただ,逆に言えば「立ち上げたコンセプトを貫けているか? 企画倒れになっていないか?」という課題は,真正面から突破できているということでもある。ハードなロボットアニメが好きな人なら,その「真正面から突破」したテイストを最後まで味わったとき,“しっくり来る”とでも言うべき独特な感動を味わえるはずだ。筆者としては,気が早いが“第2期”が来ることに期待したい。

本作は節々から,さまざまなロボットアニメやロボットゲーム,SF映画などのオマージュが感じられる(その多くが単なるパロディでないことも評価したい)。以前の開発者コメントによると,Co-op可能なアーケードモードや,Hordeルールのサバイバルモードも予定されていたそうなので,それらもいろいろな機体を使ってブンドド感覚で遊んでみたいところだ
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 また,シングルプレイだけでなくマルチプレイに力を入れているのも本作の特徴のひとつ。マルチプレイは4人まで参加でき,オンライン対戦と画面分割でのオフライン対戦に対応している。

 初期状態においてマルチプレイで使用可能なのは,サンダーボルトS,クリムゾンフレイム,ラウンドハンマー:シージキャノン(重量級メカの重砲装備型),ガイヤー:エヴォルヴ(飛行形態へ変形可能なメカ),ヴァイパリド(狙撃用レーザーキャノンを運用するメカ)の5種類。それ以外の機体はオンライン対戦でレベルを上げるとアンロックされるとのことだ。

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初期状態で使用可能な5体。このほかにも格闘戦メカや電子戦メカ,分離変形メカなどが存在する
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 冒頭で述べたように,本作は駆け引きを重視したシステムが採用されている。ちょっとした状況判断やエイミングのミスが命取りになるヒリヒリした戦いは,プレイヤーの腕前が上がるほど楽しいものとなるだろう。

 そのほか,ゲームに先駆けてフィギュアが発売されていたりもする。本作のメカデザインにビビっと来た人は,これらの製品もチェックしてほしい。


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