NetEase Gamesは2019年7月7日,同社によるスマートフォン向けバトルロイヤルゲーム
「荒野行動-Knives Out-」(
iOS /
Android)において,初となるeスポーツイベント「荒野Championship-元年の戦い」の“西日本王者決定戦”を,大阪の堂島リバーフォーラムで開催した。
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NetEase Gamesの「荒野行動-Knives Out-」で,eスポーツイベント「荒野Championship-元年の戦い」が現在開催中だ。オフラインでの西日本王者決定戦および東日本王者決定戦の開催が迫るなか,本イベントの協賛企業が本日発表された。
[2019/06/28 12:17]
本大会は,5月5日から実施されていたオンライン予選,続く6月10日から開催のオンライン選抜戦(西日本エリア/東日本エリア)を勝ち抜いた,西日本エリアの上位20チームによる“王者決定戦”だ。今回9位までに入賞したチームは,のちに東京で行われる決勝大会「荒野王者決定戦」への出場権を獲得できる。なお「荒野Championship-元年の戦い」は,ソニーモバイルコミュ二ケーションズ,TikTok,Logicool,DXRACER,BZiTA,楽天コレクション,楽天チケット,Rakuten LIVEの8社が協賛し,エントリーチーム数は約9万で総参加人数は50万人以上という,日本のeスポーツ業界において最大規模の全国大会となっている。
本稿では,激戦が繰り広げられた“西日本王者決定戦”の様子をお伝えしていく。
大会の会場に入り,まず驚かされたのはセットの巨大さだ。階段状にセッティングされた参加者用の座席に,美しいライティング。出場チームはそれぞれ専用のユニフォームに身を包み,まさに“eスポーツ”と呼ぶにふさわしい様相での戦いとなった。
まずは,細かなレギュレーションを少しおさらいしておこう。本大会は3つのラウンドに別れており,ラウンドごとに得たポイントの合計を競い合うことになる。ポイントは各ラウンドの順位に加え,キル・ショットごとに5ポイントが配布されるので,単に生き残るだけでは上位を狙うのは難しいだろう。上位を狙って潜伏するか,リスクを取ってキルを狙うかは,大会内でも大きな見どころだ。
大会の実況はeスポーツ実況アナウンサーの柴田将平氏が,解説はBocky氏が担当した
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参加チームは以下の通り。振られている通し番号は,予選での順位を示している。「ちーむえーけー!!」はキルポイントで他を圧倒してぶっちぎりの1位となっており,本大会でも台風の目となるだろうと予想されていた。
大会の開始直前には,ブレイクダンスチーム「MORTAL COMBAT」によるパフォーマンスが披露された。その演出のフィニッシュに合わせて「荒野王者決定戦」の優勝者に手渡されるトロフィーが登場する
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トロフィーがお披露目されるとともに,ラウンド1が開幕。序盤に注目が集まったのは,やはり予選を上位で通過したチームだろう。しかし,上位チームが軒並み2回目の範囲縮小で脱落。続いて3回目の範囲縮小までに4〜8位通過の上位チーム陣が一気に脱落するなど,大会は早くも波乱を巻き起こした。
そんな中で,予選1位通過の「ちーむえーけー!!」だけは5人チームを堅持し,最後の乱戦でもキルを量産。最後の乱戦でもチームワークを維持し続け,前評判どおりの実力も発揮し,そのまま「ちーむえーけー!!」が第1ラウンドを制した。
「ちーむえーけー!!」はラウンド1終了時点でキルポイント75,ラウンドポイント50を得て合計125点を獲得。2位の「DgGteamEINS」に2倍以上の差をつけていた
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ラウンド2のマップは3つの島で構成される「激戦野原」で,安全地帯は島同士の接続点に向かって収束していく形となり,多くのチームが橋付近で激突。序盤から激しい戦いが繰り広げられた。
序盤の戦闘から実力を見せつける「ちーむえーけー!!」が独走体制を維持するかと思われたが,中盤に「team666」と「ちーむえーけー!!」の戦闘が発生した際,その瞬間を見逃さずに「αD Team Vogel」が突入。まだ多くのチームが残る中,フルメンバーを残したまま下剋上を果たす。
中盤にかけて上位陣同士によるぶつかり合いが発生し,生き残ったのは「抜く組」と「モナえもんズ」の2チーム。起伏のある丘での一騎打ちが行われ,残り人数を活かした「モナえもんズ」が撃ち勝つ結果となる。
「モナえもんズ」が合計95点,続く「抜く組」が合計80点,そして試合内で積極的にキルを取る立ち回りを見せた「DgGteamEINS」が65点を獲得。第2ラウンドで合計30点を得た「ちーむえーけー!!」はなお1位だが,その差は大きく縮まった
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そして最終ラウンドの舞台となったのは,高層建築物が林立する「東京決戦」だ。エリアはマップ南西側にある渋谷に向かって収束したが,各チームはマップ全域に分散して降下したため,高所を活用した戦いが見どころとなる。
危険地帯となる平地がやや少なめなマップということもあり,4回目の範囲縮小においても16チームが残存。終盤にかけて一気に乱戦が発生する試合展開に。
乱戦の中で上位陣が軒並み倒れ,これまで中程の順位を維持し続けた「爪楊枝建築倶楽部」と「ショベル」の両チームがラウンド3の生き残りを争う格好となる。膠着状態に陥るかと思われたが,「爪楊枝建築倶楽部」のグレネードが複数メンバーにヒットしたことで形勢が傾き,そのまま乱戦に突入。すべてが終わったとき,立っていたのは「爪楊枝建築倶楽部」だった。
3ラウンドにわたる激戦の結果,常にキルポイントで他を圧倒し続けた「DgGteamEINS」が,5ポイント差で「ちーむえーけー!!」を下して優勝を果たし,賞金100万円を獲得した。そして,上位9位までに入賞したチームは8月に東京で実施される決勝戦に出場することになる。続く東日本王者決定戦は7月21日に都内で実施されるので,荒野王者決定戦の戦いを楽しく見るためにも,忘れずに視聴しておきたい。
本大会最多キルを獲得した「DgGteamEINS」のDgGあちゅ選手には,特別賞として「西日本キルマシーン」の称号と,賞金10万円が贈られた
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第2位の「ちーむえーけー!!」,第3位の「抜く組」の最終ポイントは同じく165点だったが,チームの総勝利数の差で「ちーむえーけー!!」が2位となった
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なお,本大会の様子はYouTube Liveのアーカイブでも確認できる。応援するチームを見つけるのはもちろんのこと,日本最高峰の戦いを参考にしたいという人は合わせて要チェックだ。
今回の試合の合間には,スナイパーライフルだけで戦う「最強スナイパー選抜戦」や,指定された場所にいち早くたどり着くのを目指す「最強空挺兵選抜戦」といったレクリエーションラウンドも実施されていた
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