
インタビュー
[インタビュー]オーナーの皆さんと新しい景色を楽しめる“サカつく”を。6周年を迎える「サカつくRTW」のこれからをプロデューサーの宮﨑氏,片寄氏に聞いた
4Gamerでは毎年恒例となったプロデューサーの宮﨑氏へのインタビューを,今年は同じくプロデューサーを務める片寄氏も迎えて行った。TVアニメ「キャプテン翼 シーズン2 ジュニアユース編」コラボなど,新たな試みを計画する「サカつくRTW」の今後に関する興味深い話を聞けたので,ぜひチェックしてほしい。
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4Gamer:
本日はよろしくお願いします。まずは,6周年を迎える心境をお願いします。
宮﨑氏:
まず,6年間「プロサッカークラブをつくろう! ロード・トゥ・ワールド」(以下,サカつくRTW)を続けられたのは,ゲームを欠かさずプレイしていただいているオーナーのみなさんのおかげです。本当にありがとうございます。
これから7年目に突入していくわけですが,現在「サカつくRTW」は世界で合計500万ダウンロードを達成しています。これは「サカつく」の過去のタイトルと比較しても前例のない規模となっており,新しいステージに到達できているのかなと認識しています。
私自身6年という年月を1つのタイトルで取り組み続けた経験がなく,日々学ぶことばかりですが,これからも「サカつくRTW」を盛り上げていけたらなと思います。
4Gamer:
5周年の時から今日まで,さまざまなことがあったと思います。例えば昨年9月には3度目のオーナーズミーティングが実施されましたが,反響はどうでしたか。
宮﨑氏:
大成功だったと思います。開発・運営だけでなく,マーケティングやプロモーションを含めた「サカつく」プロジェクトチーム全員が一丸となって試みた大きなチャレンジだったのですが,来場された皆さんにご満足いただけたようで,実現できてよかったなと思っています。
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もともとオーナーズミーティングは,オーナーの皆さん同士や我々“中の人”がつながって仲良くなる,オフ会的な立ち位置を狙ったものでした。ただ,昨年9月のオーナーズミーティングでは,交流だけでなく,本格的なイベントとして踏み込んだ企画をめざしました。アレッサンドロ・デル・ピエロさんや中澤佑二さんをゲストとしてお招きしたり,ゲーム内のレジェンドとしてロベルト・バッジョさんをお披露目したりして,かなり盛り上げられたと思います。
実はデル・ピエロさんの出演は,彼が来日するという話を聞きつけて,急遽出演をお願いしたんです。この流れを受けて「これはイベント化しよう!」と急ぎ計画を立てたものでして,ご縁とタイミングがかなりうまく噛み合ったイベントでした。
中澤佑二さんの盛り上げとトーク力も抜群でしたね。特にデル・ピエロさんとの掛け合いは非常に面白くて,私も一瞬仕事を忘れて楽しんでしまいました(笑)。
4Gamer:
おそらく今年もオーナーズミーティングの開催は計画されていると思いますが,現時点でお話できることはありますか。
宮﨑氏:
まだ具体的にいつどんな形でやるかというのは決まっていないのですが,もちろんやるつもりではいます。基本的に交流を楽しんでもらうという部分は変えませんが,ひとひねり入れたいなという気持ちもあります。
また,いつもは大崎(セガ本社)で開催しているのですが,関西で開催してほしいという声も多く,その可能性は検討中といったところです。
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4Gamer:
それは楽しみですね。
ほかにも,2月23日が「サカつくの日」として認定されましたが,これはどういう経緯なのでしょうか。
宮﨑氏:
「サカつく」はモバイルだけでなく,家庭用ゲームの時代から続いているシリーズで,そういったコンシューマ向けタイトルも盛り上げられる「お祭りみたいな行事」が欲しい,という動きが過去にありました。
そして,昨年の2月に「サカつくアニバーサリー」というイベントを開催して,行事として定着させたのですが,プロジェクトメンバーから「いっそ記念日を作ってはどうか」という話が上がりまして。そこで初代「プロサッカークラブをつくろう!」が発売された2月23日を「サカつくの日」として制定する運びとなりました。
「サカつくRTW」でも2月にイベントを開催していく予定ですが,昔の「サカつく」シリーズを思い出させる遊び,例えば過去作品の架空選手を登場させるとか,そういった軸でやっていければと思います。
4Gamer:
なるほど。記念日があるというのはファンとしても嬉しいですね。
ほかにこの1年であった大きな出来事はありますか。
宮﨑氏:
これまでになかった遊びとして,レジェンドマッチに隠しチームを入れたことですね。「サカつく」シリーズに“河本鬼茂”という架空選手がいるのですが,その選手がいるメチャクチャ強いチームを,レジェンドマッチに仕込んでおいて,突然出てくるようにしたんです。
見つけてもらう楽しみを盛り込んだほうが遊び甲斐もあるかなと,「こういうチームが出ます」といった告知はしませんでした。強敵がたまに出てくるっていうのも面白いですしね。ちなみにこの企画は片寄の発案です。
片寄氏:
あれは「ストリートファイター」シリーズの“豪鬼”みたいなイメージでしたね。急に乱入してきてめちゃくちゃ強いっていう(笑)。結構楽しんでいただけたようで,9月のオーナーズミーティングの時に「あの隠しチーム面白かった!!」といった反応を実際にいただけて嬉しかったです。
さきほど宮﨑も申し上げましたが,オーナーさんに見つけてもらって話題にしてほしかったので,公式からの発表は一切行わず,存在を認めるというのもしなかったんです。図らずも,このインタビューで認めることになりました(笑)。
コンシューマ版「サカつく」時代の架空日本人選手を中心に組んだチームで,当時はX(旧Twitter)やYouTubeでも皆さん話題にしてくださっていて,喜んでいただけたんじゃないかなと思っています。
4Gamer:
ゲーマーはそういった隠し要素大好きですからね(笑)。
宮﨑氏:
このゲームももう7年目ですから,当時の設計とか考えると,ちょっと作業ゲーになりがちなんです。ですので,その中にどれだけ刺激的な発見や面白さを用意できるのか,というのを考えるうえで,今回の試みはいいヒントが得られたかなと思います。あまり仕込みすぎてもオーナーさんが探し疲れしちゃうかなとは思いますけど(笑)。
4Gamer:
いろいろと挑戦してらっしゃるんですね。ほかに今後考えている試みなどはありますか。
宮﨑氏:
やはり,今お伝えした遊びの幅の部分は,引き続き挑戦していかなければならない課題だと思います。ほかには,“PvP大会”と言われている大会イベントの拡充ですかね。直近だとSOCC(スーパー・オーナーズ・チャンピオン・カップ)と呼ばれる,今までとはひと味違う新しい大会イベントを開催いたしました。今後もさまざまな大会に参加していただけるよう,モチベーションを感じていただけるものを引き続き用意していきたいと思います。
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あとは,去年くらいから進めているんですが,普段ゲームの中でピックアップされないような選手やクラブにも注目したいですね。本作の,好みの選手を集めるという幅を広げていけるよう,新しいスカウトを実施していきたいです。もちろん,まだ実装できていないレジェンドプレイヤーも登場させられるよう努力します。
まだ構想段階ではありますが,監督やデッキの表現をもっと広げられるようなことも考えています。例えば攻撃と守備でフォーメーションを変えるとか……決して簡単に実装できるものではないんですが,攻めの時は前線の枚数を増やしたり,守備の時は一気に戻ったり……実現できたらより対戦を面白くできそうだなと。
まぁ,まだ仕様をいろいろこねくりまわして実験している段階ですが(笑)。
4Gamer:
続報に期待します!
そんなチャレンジを続ける「サカつくRTW」ですが,今月にはTVアニメ「キャプテン翼 シーズン2 ジュニアユース編」とのコラボイベントが開催されます。あらためて紹介してください。
宮﨑氏:
実はこのコラボは結構前からやりたいなと思っていて,今年になってようやく実現できたんです。「サカつく」はリアルのサッカー選手の世界観が強いので,その中に漫画やアニメの世界観をミックスさせるというのは難しいなと思っていまして。
ですが今年は思い切って舵をきって,サッカー好きの人はもちろん,これからサッカーを始めようとしている人や,「サカつく」以外のサッカー作品ファンの人にも,「サカつく」を知ってもらうタイミングを作ることにしました。それで今回の6周年という大きな節目に「キャプテン翼」という大きなタイトルとコラボさせていただきました。
「キャプテン翼」に登場する選手の“必殺技”とかは,今の「サカつくRTW」なら結構うまく表現できますし,3Dモデルがデフォルメされているので,キャラクターとも相性がいいかなと。
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4Gamer:
漫画やアニメ作品とのコラボは今回が初めてですよね。
宮﨑氏:
そうですね。今までは実在する人物や,企業とのコラボしかしてこなかったので,どういった反応になるのか私たちもドキドキしています。ただ,オーナーさんの年齢層的には当時「キャプテン翼」を観ていた方々も多くいらっしゃると思いますし,今ちょうど新しくアニメもやっていますので,良い反応はいただけるんじゃないかなと期待しています。
4Gamer:
では,最後にプレイヤーのみなさんへメッセージをお願いします。
宮﨑氏:
これまでは比較的,ゲームの遊びやすさや,使い勝手の良さを重点的に改善してました。もちろんそれらの改善はこれからも続けていきますが,今年は「キャプテン翼」コラボを始め,新しいイベントなど,ひと味違う展開を計画しています。皆さんと新しい景色を楽しめるような「サカつく」を展開していきたいと思いますので,ぜひ楽しみにしてください。
片寄氏:
「プロサッカークラブをつくろう! ロード・トゥ・ワールド」6周年ということで,これまで培ってきて好評な部分はしっかり伸ばしつつ,これまでオーナーさんが接してきていない新しいものを,サプライズとして提供していきたいです。「サカつく」ならではの要素を持たせつつ,“善き裏切り”をお届けしたいと思いますので,これからもよろしくお願いします。
4Gamer:
本日はありがとうございました。
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- 編集部:Igarashi

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