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「Lineage 2M」発表会の詳報レポート。PCとのクロスプレイに完全対応するなど,技術面でも要注目のスマホ向けMMORPG
L2Mは,日本でも2004年からサービスが続いているPC向けMMORPG,「リネージュ2」(以下,リネ2)をもとに自社開発で作られているタイトルだ。また同時に,「リネージュM」に続く“M”を冠した第二のタイトルでもある。
韓国におけるリネージュMの人気はとても高く,2017年6月の配信開始から現在に至るまで,App Store / Google Playのセールスランキングで他タイトルに首位を明け渡したことがほとんどないそうだ。そういったこともあり今回の発表会には,ゲームメディアだけでなく一般メディアや金融関係者など,国内外から幅広い業種の人々が参加していた。
今回の発表会では,開発統括を務めるキム・テクジン氏とプロデューサーのイ・ソング氏によって,L2Mのゲームコンセプトの数々が紹介された。また,後述するゲームプラットフォーム「PURPLE」も各担当者によって紹介されており,本稿ではそれらの各情報をまとめたうえで見どころなどを解説しよう。
●PCとのクロスプレイに完全対応。4Kグラフィックスに対応するなどPCで遊ぶことを前提にした造り
具体的には,L2Mは4K Ultra HD級のグラフィックスを実現している。スマホ向けアプリとして考えると4Kは大袈裟に感じるかもしれないが,最新世代のPC向けMMORPGという点を踏まえると,納得できる仕様といえよう。
掲載画像を直接見てもらえれば,その美しさはテキストで紹介するまでもないだろう。詳細までは語られなかったが,ドラゴンに騎乗しての飛行や,水中を泳いで冒険するシーンなども確認でき,ゲームプレイの幅が広がっていることがうかがえる。
●プレイヤーの操作による戦術の面白さを追求
リネ2はPC向けに設計されており,それをそっくりスマホに持ってきた場合,操作性などが気になるところだ。この難題に対し,群衆の中でも狙ったキャラをターゲットできる「Zone Selector」と呼ばれるシステムを導入するなど,UIの再設計を含むさまざまな調整を行っているとのことだ。
スマホ向けのMMOと聞いて,オートバトルによるお手軽なプレイをイメージする人は多いだろうが,今回のカンファレンスでは,どちらかというとプレイヤーの操作による戦術の奥深さが多くアピールされていた印象だ。
●キャラクター同士が“衝突”する
アクション性を重視するタイプの3D MMORPGは,マシンスペックや通信環境などの制約があるため,キャラクター同士でコリジョン(衝突)が生じないタイトルが多い。要するに,ぶつかるとすり抜けてしまうわけだが,L2Mではきちんと“衝突”するのだ。
MMO経験のある読者は,実際のゲームプレイの様子を思い描いてほしい。パーティプレイではタンク役が的確に立ち回ることで,モンスターの攻撃から仲間のヒーラーやキャスターらを守りやすくなるだろう。PvPでは,敵を硬直させた隙に仲間と一緒に取り囲むような戦術(ボックス)も採れるかもしれない。
なお,リネージュシリーズを代表するコンテンツの攻城戦はL2Mでも導入され,1000対1000の規模で行える。コリジョンが生じる環境で繰り広げられる大規模PvPは,まさしくライン戦と呼ぶに相応しいものとなりそうだ。
●ワンチャンネルかつシームレスなローディング
上述のコリジョンを踏まえると,キャラが密集するエリアでは,もしかすると身動きが取りにくくなるのかもしれない。それどころか拠点エリアやダンジョンなどの意図的な封鎖も起こりうるが,それはそれでMMOのプレイスタイルとして,思わず胸が高鳴ってしまう人もきっといるはず。
・ゲーム紹介の合間に随時流れていたたショートムービー
https://www.youtube.com/watch?v=nZhCiTQZ2Yc
https://www.youtube.com/watch?v=taN6MsKw9gk
https://www.youtube.com/watch?v=WeDUaipZtEY
https://www.youtube.com/watch?v=6i_JaFRKbZY
クロスプラットフォームをも実現する「PURPLE」
PURPLEでは,「People」(コミュニティを満喫できる),「Play」(どこでも遊べる),「Platform」(デバイスの種類に縛られない)の3つがメインコンセプトに掲げられている。その数々の機能のなかでも最大の見どころは,上述のとおりPCでもL2Mを遊べるという部分だ。
余談になるが,赤色と青色を混ぜ合わせると紫色になるが,これがスマホとPCのクロスプラットフォームを想起させられることから,PURPLEと名付けたのだそうだ。
また,クロスプラットフォームのほかにも,血盟(ギルド)内のコミュニケーションや,10万人が参加できるチャットルーム,ストリーミング,セキュリティ管理などなど,さまざまなサービスが利用できるようだ。
将来的には,NCSFOTの他タイトルをPURPLEに対応する計画もあるとのことで,リネージュMをPCでも遊べる日も来るのかもしれない。スマホ向けアプリとしての開発が過去に発表されている「AION2」や「Blade & Soul M」なども,現在はPCとのクロスプレイを前提としている可能性がありそうだ。
L2Mは2019年第4四半期に韓国で配信予定
また,今後数年間は技術面でこれを超えるスマホ向けMMORPGが出てこないようなタイトルを目指しているとも述べていたが,本当にこれらのコンセプトが実現できるのなら,あながち誇張でもないように思える。
L2Mは「リネージュMの続編」であるのと同時に,「PC版リネ2のアプリ化」でもある。4Gamerには現時点で831本のリネ2関連記事を掲載しているが,今回の発表情報を目にして興味を持つ日本のゲーマーは多いはずだ。なお,今回の取材はエヌ・シー・ジャパンからの招待を受けて実施しており,L2Mの日本展開にも大いに期待したい。
「Lineage 2M」公式サイト(韓国語)
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