北米時間2022年11月10日,AMDは,サーバーおよびデータセンター向けCPU「
EPYC」の新製品として,開発コードネーム「Genoa」と呼ばれる第4世代モデル「
EPYC 9004」シリーズを発表した。すでに出荷を開始しており,搭載製品は各サーバーメーカーから発売となる。
第4世代EPYCのCPUパッケージを披露するAMDのCEOであるLisa Su(リサ・スー)氏
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EPYC 9004シリーズは,デスクトップPC向けCPU「
Ryzen 7000」シリーズと同じ「
Zen 4」マイクロアーキテクチャのCPUコアを採用しており,IPC(Instructions Per Clock,クロックあたりの命令実行数)が14%向上したのが特徴だ。また,前世代の「
EPYC 7003」と比べて1.5倍となる1ソケット当たり最大96コアを搭載するのに加えて,DDR5メモリやPCI Express 5.0に対応したのも見どころと言えよう。
第4世代EPYCの構成イメージ。8コアのCPUダイを最大12個実装することで,1ソケットあたり96コアを実現する
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初代EPYCから第4世代EPYCのスペック比較
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AMDによると,前世代製品と比べて最大1.9倍,競合製品との比較では最大2.8倍もの性能向上を実現したという。
前世代製品や競合製品との性能比較
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製品ラインナップは以下のとおり。