プレイレポート
Rejetの原点「TOKYOヤマノテBOYS for V MAIN DISC」のプレイレポートをお届け。ぶっ飛び系男子カモン
2017年6月22日に発売予定の「TOKYOヤマノテBOYS for V MAIN DISC」。プリンセスとなった1人の女子高生を巡って,プリンス達が争う告白大会「TOKYOヤマノテBOYS」,通称「TYB」に参加することになった主人公は,個性的すぎる9人の男子高校生から告白されることになります。彼らと過ごす7日間を経て,プリンセスが選ぶ相手は誰……!?PS Vita版で追加された内容はこちらでチェックをしていただき,本稿では実際にプレイして感じた見どころについて紹介していきます!
「HONEY MILK」,「SUPER MINT」,「DARK CHERRY」で3人ずつを攻略
本作で開催される「TYB」では,1日目にデートができるプリンスを3人に絞り込みます。結果,「HONEY MILK」,「SUPER MINT」,「DARK CHERRY」の3つの本編で,攻略キャラクターが分かれることに。1〜3日は3人で合同デートをし,4日以降はそのなかで一番好感度が高いキャラクターと個別デート。そして,7日目にパートナーのプリンスを決定します。
途中,不穏な殺人鬼も登場しますが,基本的には明るいノリの乙女ゲームらしさを感じる内容です。
またこちらの物語では,「HONEY MILK」でいた殺人鬼は鳴りを潜めて,街同士の抗争が背景に描かれています。
「DARK CHERRY」は琉堂イエス(CV:浪川大輔),諸星 哲(CV:鳥海浩輔),濱田慎之介(CV:諏訪部順一)がメインの物語。「TYB」イチの破天荒メンバーの集まりです! 暴君イエスや言動すべてが怪しい慎之介のおかげで,このストーリーの主人公は胃痛がしてきそう。まとめ役の哲がいてくれて,本当によかった……! でも,なんだかんだで,イエスも慎之介も主人公を大切に扱ってくれるんですよね。さすがプリンス!
ラブラブな恋愛ルートが一転,真相ルートは不穏な空気が……
本作は選択肢やスキンシップシステムによる好感度によって,ルートが変化。各キャラクター,ノーマルエンディング,恋愛エンディングがあり,その両方を迎えると真相ルートが開放されます。
例えば,悠斗のふたつのエンディングを見た状態で,「最初から」を選択し,彼のルートを進めていくと,とある部分で新しい選択肢が発生。今までのストーリーではなかった展開が繰り広げられます。
悠斗のルートではなんでもお金で解決できると考えている彼が,主人公との出会いでそれが徐々に変化。いかにもお金持ちプリンスと庶民プリンセスのピュアピュアな甘酸っぱい恋愛だったのですが,真相ルートになると主人公に謎の痣が……! 甘い恋愛から,「TYB」の陰謀が判明するシリアスな内容に変化していきます。
「TYB」の真実が暴かれる真相ルートもあれば,キャラクター個人の謎が分かるルートも。慎之介のルートは変態でダメンズだけど,彼を知れば知るほど憎めなくなるギャグ寄りの恋愛ストーリー。しかし,ときどき普段の慎之介からは考えられないほど,色気のある強引な彼が登場! ただのギャップ萌えかと思いきや,実はそうではなくて……?
また「DARK CHERRY」で攻略できる3人の真相ルートでは,ほか2作では語られていなかった真実や伏線なども回収されています。初めて「TYB」に触れる人で,どの作品から遊ぼうか悩んでいる場合は,「前夜祭」,「HONEY MILK」,「SUPER MINT」,「DARK CHERRY」の順番でプレイすると,どれも新鮮な驚きや発見を得られるはずです。
おまけ要素も充実! 別視点のシークレットテイルや新規イラストも
本編以外も楽しめる要素は盛りだくさん。本編で条件を満たしていくと,デートを彼視点で見られたり,裏側の出来事を知ることができるシークレットテイルが解放。プリンス同士の会話も多く,チームを越えたワイワイとしたムードを味わえます。
ほかにもPS Vitaで新規追加されたシナリオやイラストも登場。最初の画面で「Another Fairytale」を選ぶと,付き合っている彼との後日談や,誰とも付き合わなかったIFストーリー,主人公がプレジデントのお願いごとを聞くストーリーなどが楽しめます。新規イラストは,ややパラレル風の衣装を身にまとったプリンスたちが見られるので,こちらも新鮮で嬉しい要素となっていました。
全編を通して,主人公の突っ込みは抜群。プリンスたちのおかしな行動もきちんとコメントをしてくれるので,彼女に同意しながらスムーズにプレイができました。
Rejetの持ち味であるノリのよさとダークでぶっ飛んだ設定の両方を味わえるので,個性的な乙女ゲームをプレイしたい人にはもってこいの1本でしょう。
「TOKYOヤマノテBOYS for V MAIN DISC」公式サイト
(C)2010-2012 Rejet