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インタビュー
「Destiny 2」開発者インタビュー。永夜のシーズンでは,どのようにストーリーが展開されるのか
新しいストーリーや,初代「Destiny」のレイド「ガラスの間」の復活など,見どころの多い今シーズンについて,本作のナラティブリードを務めるジュリア・ナーディン氏と,シニアナラティブデザイナーのニック・アーディゾーニ氏にメールインタビューという形で話を聞いたので,その内容をお届けしよう。
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4Gamer:
永夜のシーズンがスタートしましたが,この永夜とは何を意味するのでしょうか。
アーディゾーニ氏:
永夜は「果てなき夜」から名付けたもので,ベックスが作り出した宵闇のシミュレーションのことです。ミスラックスの聖なるスプライサーと果てなき夜は,今シーズンを通じて相互に絡み合う要素です。果てなき夜を連想させるこのタイトルは、同じストーリーを,正反対の角度から想起させるものになったと感じています。
4Gamer:
永夜のシーズンのコンセプトを教えてください。
アーディゾーニ氏:
今回のシーズンではガーディアンだけでなく,さまざまな派閥がどのように光に関係しているかを深く掘り下げたいと考えました。とくに,エリクスニーです。彼らは歴史的に見れば敵ですが,ガーディアンとトラベラーとの関係をどう捉えているかは,これまで語られてきませんでした。これを力強く物語る素晴らしいキャラクターが何人かいます。これらのアイデアを中心に据えて,永夜のシーズンでは複雑で陰影に富んだストーリーを描きたかったのです。
ナーディン氏:
エリクスニーはとても信心深い人々です。彼らはトラベラーを「大いなる機械」と呼んで崇めています。このようなエリクスニーの畏敬の念から、サービターやゴースト,さらにはベックスに至るまで,彼らがあらゆるテクノロジーをどう捉えているかがうかがえます。プレイヤーの皆さんが,ハウス・オブ・ライトの指導者であるミスラックスと共に聖なるスプライサーの道を歩むにつれて,エリクスニーの文化と本質が明かされていくことでしょう。
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4Gamer:
ストーリーの展開について,もう少しヒントをいただけますか。
アーディゾーニ氏:
永夜のシーズンでは多くの謎が登場します。今シーズンの始まりでプレイヤーはミスラックスに会い,ハウス・オブ・ライトの聖なるスプライサーについて学んだはずです。エリクスニーはシティに移住しましたが,彼らはうまくガーディアンの文化に適合できるのでしょうか。
シーズンが進むにつれて、プレイヤーの皆さんはベックス・ネットワークの奥深くを探索し,その中枢に隠された秘密を発見することになるでしょう。果てなき夜を終わらせ,シティを救うことができるかは,ガーディアンの皆さんにかかっています。
ナーディン氏:
イコラはベックスの脅威に対処するために,ミスラックスから支援を受ける代わりにハウス・オブ・ライトに避難先を提供しました。ただ,シティの全員がイコラのように彼らを歓迎しているわけではありません。恐怖に突き動かされて,あるいは自身の抱く誤った信念や政治的野心を原動力に行動を起こす者もいます。
ストーリーが「漆黒の女王」へと向かうにつれて,シティの住人全員が「善」ではなく,フォールンやカバルが全員「悪」なわけでもないことを描いておくことは重要でした。Destinyの世界は,「善と悪の戦い」や「光と暗黒の戦い」では片づけられない,非常に複雑なものなのです。
4Gamer:
ミスラックスは久々の登場となりますよね。
アーディゾーニ氏:
彼が最後に登場して以来,永夜のシーズンが始まるまでには多くの出来事がありました。彼を再び登場させるには,ハウス・オブ・ライトと聖なるスプライサーについて説明し,ミスラックスのことを忘れてしまった方や知らない方も困らないようにしました。
ミスラックスは娘のエイドを連れてシティに移住しています。エイドはハウス・オブ・ライトの書記官を務めており,彼女の記した興味深い物語のいくつかをエリクスニー居住区で見つけられます。これらのキャラクターは,エリクスニーとガーディアンの関係を興味深い観点から捉えています。シーズンが進むにつれて、彼らの思想が明かされていくことになりますので,ご期待ください!
ナーディン氏:
今年は大勢のキャラクターが登場と復帰を果たしました。そして,すべての伏線がつながり始めています。プレイヤーの皆さんはユルドレンの生まれ変わりであるクロウと出会い,彼を入り組んだ岸辺から解放しました。カイアトルのカバルとの休戦協定を実現しました。そして現在は,人類と,過去の恐怖を水に流すことにしたエリクスニーに貢献するために,ハウス・オブ・ライトと力を合わせて取り組んでいます。
これらの関係はDestinyの今後の展開において非常に重要なものとなります。そして、次なる拡張コンテンツに向けてストーリーを導いてくれます。
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4Gamer:
新コンテンツオーバーライドの開発経緯を教えてください。
アーディゾーニ氏:
ベックスをネットワークへと撃退し,シグナルをオーバーライドして,ベックスを取り巻くドメインを破壊していくのを,プレイヤーの皆さんにリアルに感じてもらいたいと思いました。これを実現するために,我々はベックス・ネットワークに独創的なビジュアルを与えました。
4Gamer:
ガラスの間を復活させた狙いはなんでしょうか。
アーディゾーニ氏:
ガラスの間はDestinyのレイドの原点だと思っています。周りのギルドメンバーがずっと語り草にしていたレイドに,新規プレイヤーの皆さんが参加できる機会を提供できたことを嬉しく思います。ベテランプレイヤーの方にとっても,懐かしのレイドに再び参加して記憶をたどる機会となります。最後にガラスの間に足を踏み入れて以来,新たに手に入れた新しい武器やスキルを,あらためてガラスの間で使うチャンスでもあります。
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4Gamer:
ガラスの間を復活させるとなると,今のストーリーや世界観と整合性を取る必要もありそうですが,そういった部分も調整されたのでしょうか。
アーディゾーニ氏:
ガラスの間は懐かしい記憶を呼び起こすアクティビティとして復活しました。「永夜のシーズン」のベックスとはいくつか共通するテーマがあるものの,今シーズンのストーリーとの間に深いつながりはありません。
4Gamer:
システム以外で手を加えたところはありますか。
アーディゾーニ氏:
Destiny 2に復活したガラスの間は,隅々まで忠実に再現されているだけでなく,Destiny 2におけるグラフィック面での進化がすべて反映されています。レイドのビジュアルは見事な出来栄えです。そして今回,ガーディアンの皆さんが手に入れた新たなパワーが加わることによって,本当に素晴らしい体験ができるだろうと信じています。
4Gamer:
ありがとうございました。
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「Destiny 2」永夜のシーズン 特設サイト
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- 編集部:YamaChan
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(C)2021 Bungie, Inc. All rights reserved.
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