テーマパーク運営シム「Roller Coaster Tycoon World」のフルバージョンがリリース。Steam Workshopにネイティブ対応し，自作ライドを共有可能

　Atariは，テーマパーク運営シムのシリーズ最新作「RollerCoaster Tycoon World」のフルバージョンを11月17日にリリースした。Steamでの価格は3480円で，3980円の「Deluxe Edition」，498円の「Upgrade」もラインナップされている。なお，本作の開発元はNvizzio Creationsとなっている。

「RollerCoaster Tycoon World」公式サイト

Steam「RollerCoaster Tycoon World」商品ページ

　2016年3月にアーリーアクセス版がSteamで配信されてからアップデートを重ね，今回ようやくフルバージョンがリリースされ，アーリーアクセス版では不調だったローディング周りの調整をはじめ，システム，ユーザーインタフェースなどが改善されたとのこと。ただし，残念ながら日本語には対応していない。

　Roller Coaster Tycoonシリーズは，1999年に第1作がPC向けにリリースされ，以降，続編や拡張パックが発売され続けてきた息の長い作品だ。家庭用ゲーム機やスマートフォン向けでも派生タイトルが発売されている。
　最新作となる本作では専用エディターが用意されており，テーマパークを自由に作成できるようになっている。さまざまなパーツを組み合わせて乗り物や施設を作れるほか，地形や水源といった景観も編集できるという。

　また，Steam Workshopにネイティブ対応しており，風景，コースター，パークの設計などプレイヤーが作成したコンテンツを共有できるようになっている。
　Steamでは，アーリーアクセス版の低評価に苦戦していた状態だが，フルバージョンのリリースで評価を覆せるか，今後の発展に期待したい。

　余談になるが，Eurogamerに掲載されたインタビューによれば，シリーズの生みの親として知られるクリス・ソイヤー（Chris Sawyer）氏は本作に直接関わっていないが，現在はOrigin8をパートナーにモバイル向け「Transport Tycoon 2」の開発を計画している模様だ。なおOrigin8は，ソイヤー氏，31xとともにモバイル向け「Transport Tycoon」を制作したデベロッパである。