脱出不可能。ゾンビだらけの島でサバイバルを強いられるオープンワールド型の対戦アクション，「SCUM」の戦いぶりを紹介する最新トレイラーが公開

　北米のパブリッシャDevolver Digitalは，「Serious Sam」シリーズでおなじみのCroteamと，同じクロアチアのザグレブを拠点とするGamepiresが共同で開発を進めるサバイバル対戦アクション，「SCUM」の新たなトレイラーを公開した。

「SCUM 」公式サイト

　英語で“SCUM”（スカム）とは，肉などを煮たときの灰汁（あく）を意味し，スラングとしては「社会の底辺にいる，価値のない荒くれ者」といった意味になる。そんなタイトルの本作は，近未来，国家を掌握した大企業が，凶悪な犯罪者達を処理するため，ゾンビがあふれる監獄島へ彼らを押し込んだという設定だ。脱出不可能な島に閉じ込められた囚人となったプレイヤーは，周囲がすべて敵という世界で，自らを鍛え，戦いに明け暮れていくことになる。


　公開されたトレイラーでは，ボクシングスキルを主体にした接近戦の様子が紹介されており，カメラの位置を自在に動かしたり止めたりして，周囲の状況を確認しつつ，敵の周囲を回りながら適切なタイミングでパンチを繰り出すといった，格闘ゲームのような戦い方が可能になっていることが分かる。
　プレイヤーキャラクターは，あらかじめ「Strength」（強さ），「Constitution」（体格），「Dexterity」（俊敏さ），そして「Intelligence」（知能）の4つを設定でき，サバイバルを通して体を鍛えたり，食物で体脂肪を変化させたりして各能力を伸ばしていくシステムが採用されている。さらに，着ているものの重さによっても移動スピードやスタミナ消費量が異なるとのことで，かなりリアル志向のゲームになるようだ。


　「Unreal Engine 4」が描き出すグラフィックスは，撮影した何万枚もの写真から形状やテクスチャを生成するフォトグラメトリー技術が採用されており，今回のトレイラーからも，そのリアルな世界が確認できるはずだ。今後は，プレイヤーの格闘スタイルによって異なるモーションを増やしていくという。また，オープンしたばかりのSteamのプロダクトページではアーリーアクセス版もアナウンスされており，開発は順調に進んでいる模様だ。