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  • 発売日:2017/11/24
  • 価格:基本プレイ無料+アイテム課金
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「DESTINY CHILD」は人目を気にせずキャラ愛をつらぬける良質ゲーム。遊びやすさとやり応えが両立した本作のプレイインプレッションを掲載
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印刷2017/11/01 00:00

プレイレポート

「DESTINY CHILD」は人目を気にせずキャラ愛をつらぬける良質ゲーム。遊びやすさとやり応えが両立した本作のプレイインプレッションを掲載

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 ステアーズが配信を予定しているiOS / Android向け新作ゲーム「DESTINY CHILD」(デスティニーチャイルド,通称デスチャ。DMM GAMESでPC版が配信予定)は,「マグナカルタ」シリーズや「ブレイドアンドソウル」のキャラクターデザインを手がけたキム・ヒョンテ氏が設立したShiftUpと,ゲームデベロッパNextFloorが共同開発したタイトルだ。ゲーム内にはキム・ヒョンテ氏を始めとした著名なイラストレーター陣によって描かれたキャラが多数登場し,Live2Dによる非常に凝ったアニメーションが用意されているのも,大きな特徴である。

 具体的な配信時期は未定だが,事前登録者数70万人突破が2017年10月19付けで発表されていることからも,期待感の大きさを表しているデスチャ。
 そんな注目作のAndroid版クローズドβテストが,10月27日12:00〜10月31日14:59の期間で実施された。今回4GamerもこのCBTに参加させてもらったので,ストーリー第1章クリアまでのプレイをもとに,インプレッションをお届けしよう。


「デスティニーチャイルド」公式サイト

関連記事:韓国の天才イラストレーター,キム・ヒョンテ氏のルーツを探る。「デスティニーチャイルド」のリリースを控えて来日した氏に直撃インタビュー



魅力いっぱいのキャラにも目が釘付け

第1章の冒頭から引き込まれる丁寧なストーリー


 現代社会がモチーフになっていると思われる架空の都市を舞台に,16歳の青年(主人公)が“魔王争奪戦”に巻き込まれるところから,物語はスタートする。

 主人公()の見た目は人間だが,彼は魔王の子孫である悪魔。魔界が気に入らず,コンビニのアルバイト代と魔界からの仕送りをやりくりしつつ,人間界で生活を送っていた。しかしスマホからサキュバスの「モナ」が現れたのをきっかけに,主人公は“魔王争奪戦”へと巻き込まれてしまう。

※作中で本名の描写はなく,「ご主人様」や「悪魔さん」などと呼ばれている。

主人公のスマホから飛び出したサキュバスのモナ。近いです
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 魔王争奪戦には魔王候補生として複数の悪魔が参加し,候補生の悪魔達はこの魔王争奪戦を通じて次代の魔王となるべく,人間界で争いを繰り広げることになる。
 この争奪戦を勝ち抜くために必要不可欠なのが,人間の欲望から生まれる“チャイルド”の存在。人間だったりモンスターだったりと見た目はさまざまだが,戦闘能力を有しており,悪魔の使い魔として従えることができる。

美女や美少女につい目が行きがちだが,チャイルドの姿は女性型だけではない
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 そのため悪魔にとっては,あらゆる手段を使って契約させた人間からチャイルドを引き出し,使い魔にするのが常識だ。モナもそんな悪魔らしさを主人公に求めるが,当の本人は魔界の事情に関心がなく,どちらかといえば人間基準の常識的な性格と価値観を持っているので,まったく乗り気ではない。

 一方のサキュバスであるモナにとっては,候補生の悪魔をサポートするのが仕事のようだ。ストーリーの序盤,モナに半ば強引に引っ張られる形で,主人公は最初の契約者と出会うことになる。

最初の契約者となる「看護師」さん。太ももが健康的すぎるので入院したい
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願いが叶うことを建前に,悪魔はチャイルドを引き出すための“契約”を人間に迫る。看護師の願いは「気の向くまま自由に生きたい」だが,悪魔に人の願いを叶えるような直接的な力はない。モナはまるで悪魔のお手本を見せるかのように,主人公と看護師を契約させる
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 モナいわく,悪魔は契約した人間の深層心理「魂のダンジョン」に侵入し,そこでチャイルドを探し出して自身に従わせられるという。
 ダンジョン内では人間のさまざまな内面がモンスター化し,襲いかかってくる(バトルに突入する)のだが,看護師の“偽らざる本音”が作中で描写される。ストーリーの作りは細かく丁寧な印象で,つい読み込んでしまう。

看護師の“偽らざる本音”に触れたことで感傷を覚える主人公だが,モナには悪魔らしくないと言われてしまう
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強力なチャイルドを多く作って従わせた悪魔が,魔王になると語るモナ。さり気なくきわどいボケをセットに繰り出すのもサキュバスたる彼女らしさだろうか
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見た目もバトルも魅力いっぱいの“チャイルド”

考え出すと操作が止まらない


 デスチャのバトルは,最大5体のチャイルドを編成したパーティで,敵に挑む形になっている。

パーティ編成画面
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 バトルは基本オートで進行し,味方チャイルドはいわゆる通常攻撃を,一定時間ごとにオートで繰り出す。スキルゲージが溜まると,該当チャイルドのアイコンをタップして「ノーマルスキル」か,アイコンを上方向にフリックして「スライドスキル」を発動できる。

 ノーマルスキルはスキルゲージのリチャージごとに発動可能だ。もう1つのスライドスキルは,ノーマルスキルより強力な傾向にあるが,発動するとクールタイムが完了するまでスキルゲージが充填されなくなる。
 気軽に使っていけるノーマルスキルか,強力だが隙の大きいスライドスキルのどちらを発動するかは,状況次第で判断しよう。

バトル画面
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 ノーマルスキルとスライドスキルのほか,チャイルドは「ドライブスキル」という必殺技に相当するスキルも持っている。ドライブスキルは,攻撃を繰り返してドライブゲージが溜まると発動でき,発動時にタイミングよく画面をタップしたり,連打(ロングタップでも可)したりすると,さらに威力が上昇する仕組みだ。

チャイルドが持つ各スキルの特徴は,詳細画面で事前にチェックして頭に入れておきたい
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 ちなみにバトルでは,スキル発動を含めたオートモード(ドライブスキルは使用しない),2倍速それぞれのOn/Offが可能だ。特定の条件を満たしてクリアしたステージであれば,周回プレイを自動で行う「連続バトル」が使えるのも嬉しいポイント。

 スマホRPG定番のシステムに多様な機能が揃っていて非常に遊びやすいが,パーティ編成やチャイルドの強化にこだわるとキリがなくなる,戦術性の幅広さにも目を向けたいところ。

新たなチャイルドは,ステージクリア報酬のほか「召喚」(ガチャ)を通じて直接獲得できる。自身の10連ガチャを観戦可能にする「ライブガチャ」機能が面白そうだ
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 各チャイルドにはタイプ(役割,ロール)と属性があり,タイプには「攻撃型」「防御型」「防御型」「補助型」「回復型」,属性には「火」「水」「木」「光」「闇」が存在する。

 タイプは,パーティ内でどういった役割を担うのが得意かを表しており,攻撃型ならダメージディーラー,防御型ならタンク,妨害型ならデバッファー,補助型ならバッファー,回復型ならヒーラーという風に表現すると,4Gamer読者に伝わりやすいかもしれない。

攻撃型なら追加ダメージ,防御型なら敵のヘイトを集める挑発といった具合に,タイプによってスキル効果の傾向が変わってくる。各スキルはゴールドで強化できるが,わりとこの出費はかさむので,上げるかどうかは所持ゴールドとよく相談して決めよう
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 属性は,火>木>水>火という3すくみ,光と闇は互いが弱点同士という関係にある。有利な属性は不利な属性に大きくダメージを与え,受けるダメージは少なくなる。光と闇の場合は与えるダメージも受けるダメージも大きくなるというわけだ。

 チャイルド達はバトルを通じて経験値を獲得し,レベルアップでステータスが強化されていくが,「アフェクション」の進捗具合も“強さ”に大きく影響する。

 アフェクションは,「オニキス」というアイテムを使ってチャイルドの固有ストーリーや追加ボイスをアンロックできるシステムだ。アフェクションのアンロックを進めることでチャイルドのランクがEからSまで上昇し,ステータスが強化されるだけでなく,愛着が湧く。

アフェクションのアンロックによって追加ボイスやキズナシナリオ(専用エピソード)も獲得できる
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 バトルの効率を考えると,高性能なチャイルドだけでパーティを編成しがちだが,見た目やアフェクションのストーリーで気に入ってしまうと,いつの間にかそのチャイルドを中心とした,効率重視ではない“推し重視”なパーティ編成を考えてしまうこと請け合い。
 初期のレアリティは異なるが,チャイルドはすべて最高レアリティまで育成できるので,「推しチャイルドを編成するとクリアできない」という展開には陥らないだろう。特定のチャイルドを愛(め)で続けたいという人に優しい仕様だ。

 また,チャイルドは「武器」「防具」「アクセサリー」(アクセサリーは特定のアフェクションをアンロック後)を装備できる。装備品にもレアリティが存在し,基本的にレアリティが高いほど強力。同部位の装備品を強化素材として使い,レアリティ次第で「+15」までの強化も可能だ。

高レアの装備品は基本ガチャ排出のようだが,装備品で底上げされるステータス値はなかなか高い
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一見いかがわしい「夜の世界」


 ストーリーをある程度まで進めると,歓楽街風のイメージを背景とした「夜の世界」へと行けるようになる。夜の世界には,さまざまなコンテンツが“店舗”という形で並んでいるので,メインストーリーが落ち着いたタイミングや,チャイルドをより強化したいときに立ち寄ってみよう。

夜の世界にはホーム画面から遷移できる。夜の世界への到達直後は,進化や経験値用の素材,ゴールドが稼げる「イベントダンジョン」と,ストーリーを回想できる「バーREPLAY」がオープンしている。PvPを楽しめる「デビルランブル」,手持ちの全チャイルドを使って最下層を目指す「アンダーグラウンド」といったほかの店舗には,プレイヤーレベルをさらに上げると足を運べるようだ
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進化や経験値用の素材,ゴールドが稼げるイベントダンジョンは,夜の世界へと足を踏み入れ次第,通いつめたい“旨味のある”コンテンツ
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バーREPLAYでは,バーテンダーらしきチャイルド(?)の姿を見られる。スリットから見える太ももが艶めかしいが,彼女をタッチしても反応はないのが残念だ(※ストーリーを回想するところです)


 デスティニーチャイルドのCBTで確認できた,ストーリー第1章クリアまでの内容は以上となる。

 ストーリーの作りが丁寧で面白いだけでなく,チャイルドを育て上げる要素が豊富に用意されており,それがスマホの縦画面で楽しめるという点で,多くの人から親しまれそうな作品だと感じられた。個人的な感想としてまとめると,「遊びやすさと戦術性が両立し,Live2Dでもりもり動くキャラをとことん愛せる良質な作品」である。

 ちなみにオプション設定を通じて,3本指タップでチャイルドをシルエット化させる機能「電車内モード」をOn/Offでき,画面を覗き込まれても恥ずかしくない(?)対策をとれるので,人目が気になる場所でもプレイしやすいだろう。
 UI以外をモザイク化(濃さも調整可能)させる機能もあるのだが,こちらに関してはちょっと使いどころがつかめない。逆にいかがわしく見える気がするのは,筆者だけだろうか。

左がシルエット,右がモザイク
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 デスチャの最大の見どころであるLive2Dに関しても,最後にあらためて紹介して本稿を締めたいところだが,こちらに関しては動画で実際に見てもらったほうが伝わりやすいはず。ゲーム開始後のチュートリアルから初の10連ガチャまでの流れをCBT中に録画してみたので,その映像を以下に掲載しよう。ぜひ視聴しつつ,正式サービスへの期待を高めてほしい。


※画面や映像はクローズドβテスト時のもので,正式版とは表記や内容が異なる場合があります。

「デスティニーチャイルド」公式サイト

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