パッケージ
四女神オンライン CYBER DIMENSION NEPTUNE公式サイトへ
  • コンパイルハート
  • タムソフト
  • 発売日:2017/02/09
  • 価格:パッケージ版:7200円(税別)
    ダウンロード版:6400円(税別)
    ロイヤルエディション:9700円(税別)
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一新された世界観やUnreal Engine 4の採用など,「四女神オンライン CYBER DIMENSION NEPTUNE」の新たな挑戦についてキーパーソンに聞いた
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印刷2017/02/04 00:00

インタビュー

一新された世界観やUnreal Engine 4の採用など,「四女神オンライン CYBER DIMENSION NEPTUNE」の新たな挑戦についてキーパーソンに聞いた

 コンパイルハートから,「ネプテューヌ」シリーズ最新作となるPlayStation 4用ソフト「四女神オンライン CYBER DIMENSION NEPTUNE」(以下,「四女神オンライン」)が2017年2月9日にリリースされる。

 本作は,シリーズのヒロインである女神ネプテューヌ,ノワール,ブラン,ベールの4人とおなじみのキャラクター達が,オンラインゲームの世界を冒険するというストーリーのアクションRPG。ゲームエンジンに「Unreal Engine 4」(以下,UE4)を採用することにより,表現力が大幅に向上し,新たな舞台に合わせて,キャラクターデザインもすべて一新されている点が大きな見どころだ。

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 今回4Gamerでは,「ネプテューヌ」シリーズのエグゼクティブプロデューサーを務める東風輪敬久氏と,プロデューサーの水野尚子氏に,「四女神オンライン」における新たなチャレンジやゲームの魅力について話を聞かせてもらった。

左から,コンパイルハート 「ネプテューヌ」シリーズ エグゼクティブプロデューサー 東風輪敬久氏,同プロデューサー 水野尚子氏
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「四女神オンライン CYBER DIMENSION NEPTUNE」公式サイト



1年振り以上となるシリーズ最新作では,世界観からすべて作り直すことに


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4Gamer:
 本日はよろしくお願いします。いよいよ「四女神オンライン」の発売日が迫ってきました。

水野尚子氏(以下,水野氏):
 はい。振り返ってみると,「ネプテューヌ」シリーズは2010年8月に1作めを発売して以来,スピンオフも含めて,この「四女神オンライン」で13作めとなるんですよね。

4Gamer:
 平均すると1年に2本ですから,すごいペースですね。

水野氏:
 皆さんに説明すると,「もう,そんなになるんですか!」と驚かれることが多くて(笑)。これだけシリーズを続けられたのも,皆さんの支えがあってのことだと感謝しています。

4Gamer:
 ただ,実は昨年(2016年)は「ネプテューヌ」シリーズの新作が1本もリリースされていないんですよね。

水野氏:
 そうなんです。自分の中では,ずっと「ネプを作っている」という感覚があるので,そんなに間が空いているとは思っていなかったんですけれど。

4Gamer:
 とは言え,2016年はキャラクターデザインを担当するつなこさん「つなこ画集 -Conserves-」が発売されたり,「Re;Birth」シリーズのPC版がSteamで配信されたりしたので,シリーズが途切れた感じはしませんでした。

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東風輪敬久氏(以下,東風輪氏):
 そうかもしれません。今回の「四女神オンライン」は,久しぶりの新作ということもあって立ち上げからしっかり作りました。オンラインゲームが舞台ですから,世界観もファンタジー調に変更して。

水野氏:
 これまでのシリーズは世界観も衣装も必殺技も,すべてSF調だったんです。でも今回は,スキルなどもファンタジーっぽく,かつ「ネプテューヌ」らしい名称にしたり,バトルの演出もガラッと変えたりしています。

東風輪氏:
 職業の概念があるのも,今までと違いますね。

水野氏:
 これまでのシリーズにもタイトルごとの違いはいろいろありましたが,基本的な設定は引き継いでいたんです。それを今回,名称から何から新しく作り直すことになったので,「ゼロから作るのはこんなに大変だったのか」と再認識しました。

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Unreal Engine 4の採用でキャラクター,背景,空気感,すべての表現が向上


4Gamer:
 シリーズ初の新しい試みといえば,「四女神オンライン」ではゲームエンジンにUE4を採用していますね。

東風輪氏:
 そもそものきっかけは,一緒に「四女神オンライン」を開発しているタムソフトさんとの相談でした。タムソフトさんにはこれまで,PS Vita向けのゲーム開発をお願いしてきたのですが,今後PS4向けのゲームを作っていくにあたり,お互いにレベルアップしていきましょうと。そのときの選択肢の一つがUE4だったんです。

4Gamer:
 UE4の採用を決めるにあたって,何か懸念点はありましたか。

東風輪氏:
 「ネプテューヌ」シリーズは2Dのイラスト調のグラフィックスを大事にしていますから,フォトリアル調のグラフィックスを得意とするUE4に合うのかどうかということです。しかし,タムソフトさんに最初に見せてもらったデモで,それまでとは印象が大きく変わる手応えを感じたので,2016年の1月頃に「これで行こう」となりました。

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水野氏:
 そのデモでは,光の表現やダンジョン内の空気感などが,明らかに今までと違うと感じたんです。一方で,キャラクターがテカテカしたフィギュアっぽい印象になってしまったり,影もフォトリアル寄りで,つなこの描くイラストとはテイストが違ったりもしました。
 そんな感じで,UE4を使うことで良くなるところも不安な部分もあったんですが,ここは一つかけてみようと。

4Gamer:
 これまでどおり,内製エンジンで開発するという選択肢はなかったのでしょうか。

東風輪氏:
 もちろんありましたが,今回はタムソフトさんと一緒に可能なかぎり新しいチャレンジをしたいと考えていたんです。
 また,Epic Gamesの河崎さん(Epic Games Japan 代表 河崎高之氏)とお話できたことも大きかったですね。私達の作っているゲームについても,よく理解してくださって。それであれば,UE4でも「ネプテューヌ」シリーズのような表現が可能なことを一緒に証明しましょうと。Epic Gamesさんにはプロモーションを含めていろいろとご協力いただいていますが,「ネプテューヌ」シリーズは本当に人との出会いに恵まれていると思います。

水野氏:
 「四女神オンライン」に限らず,シリーズのどのタイトルでもそうなんですよね。

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4Gamer:
 それでは,実際にUE4を使ってみて良かった点,苦労した点を教えてください。

水野氏:
 今回,一番ご苦労されたのはタムソフトさんだと思います。やはり,ゲームエンジンが変わるというのはプログラマーにとって大変だったでしょうね。今まで積み重ねてきたノウハウを,すべてUE4向けに組み立て直さなければならないわけですから。

東風輪氏:
 その一方で,デザイナーなどアート系のスタッフは楽しくて仕方ないといった感じでした。とくにスキルなどの演出は,こだわって作っていましたね。

水野氏:
 これまでだとデザイナーの求める色使いを完璧に表現するためには,プログラムを変更する必要があったんですが,UE4ならデザイナー自身でできるんです。そのぶん,トライアル&エラーが少なく,Epic Gamesさんも驚くほどのスピードで開発が進められました。


新しいチャレンジを詰め込みつつ,シリーズのお約束もしっかりと継承


4Gamer:
 そんな「四女神オンライン」ですが,企画はいつ頃スタートしたのでしょうか。

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東風輪氏:
 企画は「激次元タッグ ブラン+ネプテューヌVSゾンビ軍団」の開発が終わったあと,タムソフトさんと相談している中で出てきました。お互いに,「ネプテューヌ」シリーズの中に登場するゲームタイトルの実現にチャレンジしてみたいと考えていたんです。

水野氏:
 双方で持ち寄ったアイデアの中には,アクションRPGという新しいジャンルや世界観の一新といった,これまでにないチャレンジをしようという共通点があったんです。

4Gamer:
 東風輪さんがおっしゃるように,もともと「四女神オンライン」は「ネプテューヌ」シリーズの中に登場するオンラインゲームの名前ですよね。

水野氏:
 そうです。ヒロインの一人,ベールがハマっているオンラインゲームの一つで,今回は,その世界観の中で遊ぶゲームの実現を目指しました。
 大筋のストーリーは,その「四女神オンライン」の新バージョン実装に向けたβテストに参加したヒロイン達が,ゲームの中の世界を救うというもので,ヒロイン達はみんな,それぞれの自室からオンラインゲームの世界にアクセスしているという設定です。

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4Gamer:
 ちなみに,コンパイルハートから発売される「四女神オンライン」のほうは,オンラインゲームではありませんよね。

水野氏:
 ええ,そこは紛らわしくて申し訳ありません(笑)。ただ,オンラインゲームではないのですが,ネットワークを介して最大4人でのマルチプレイができます。

4Gamer:
 ゲーム内の「四女神オンライン」は,どんな内容なのでしょうか。

水野氏:
 「アルスガルド」という世界で,かつて4人の女神によって施された魔王の封印が解けかかっており,その復活を阻止して世界を救おうという,ある意味,お約束的なストーリーですね。

4Gamer:
 ゲーム内の「四女神オンライン」には,女神化したヒロイン達がNPCとして登場しますが,プレイアブルキャラクターとしてのネプテューヌ達は女神に変身できるのでしょうか。

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水野氏:
 今回は別キャラクターとして女神を用意してるので,残念ながらできません。

東風輪氏:
 それも今回の新しい取り組みの一つなんです。今までと違い,女神を独立したキャラクターとして動かしてみようと。絵を描いたり設定を考えたりしているうちに,女神の立ち位置についても,いろいろと話が膨らんでいきました。

水野氏:
 「女神vs.魔王」という構図ともピッタリですし。ゲーム中でヒロイン達が女神と出会うシーンでは,「やっぱり似てる」みたいなやり取りも見られますよ。

4Gamer:
 今回のプレイアブルキャラクターは,ネプテューヌ達4人のヒロインと,ネプギア,ユニ,ロム,ラムの計8体ですか。

水野氏:
 4人の女神も操作できますよ。

4Gamer:
 ということは,ネプテューヌとパープルハートが一緒に戦うこともできると。

水野氏:
 そういうことです。

4Gamer:
 おお,それは楽しみですね。また今回は,各キャラクターのデザインが一新されているのが新鮮です。

水野氏:
 ええ,女神のデザインも白い衣装に白い羽根という,いかにもそれらしい感じになっています。

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4Gamer:
 ネプテューヌ達の武器もガラリと変わっていますが,キャラクターの衣装や武器でこだわったところを教えてください。

水野氏:
 例えば,ロムとラムは今までのイメージから全然違う衣装にしたことですね。内気なロムに刀を持たせてみたり,ラムの忍者もノリのいい感じに仕上がりました。

東風輪氏:
 どのキャラも,いい感じにハマったと思いますよ。

水野氏:
 ほかにも,おなじみのキャラクターが登場します。マジェコンヌとワレチューも出てきますが,今回は敵というよりも一介のNPCですね。とくにマジェコンヌは,ゲームのストーリーに興味がなく,ひたすらナスの栽培をしています。「やっぱりマジェコンヌは農家しかないよね」という話になって。

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4Gamer:
 ああ,リアルのオンラインゲームにもいますね,クエストをやらずにひたすら生産スキルだけを極めようとするプレイヤーが。やっぱり「ネプテューヌ」シリーズは,そういうメタなネタが得意ですよね。

水野氏:
 そこはシリーズとして外せないだろうと。

東風輪氏:
 最初は,本格的なファンタジーにしようという話もあったんですよ。

水野氏:
 見た目はネプテューヌのままで,性格などをまったく変えてしまうのはどうだろうという案があったんです。

東風輪氏:
 でも,それではキャラクターが動いてくれなくて。

水野氏:
 結局,ファンが求めているであろう部分は外さずに継承しようということになりました。


アクションが得意でない人も気軽に遊べるよう配慮したバトルシステム


4Gamer:
 それでは,ゲームシステムの新要素を教えてください。

水野氏:
 まず,パッと見てすぐに分かる部分としては,ユーザーインタフェースをオンラインゲーム風にしています。

4Gamer:
 そういえば,特設サイトのデザインもオンラインゲームの公式サイトみたいですよね。

水野氏:
 ええ,今回は要所要所にオンラインゲーム風の要素を加えています。例えば,画面右下にログウィンドウが表示されたり。
 ただゲームの流れ自体はオーソドックスなRPGで,街で準備をして,ギルドでクエストを受け,それを解決していくことによってストーリーが進んでいきます。

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4Gamer:
 アクションRPGということで,バトル時の操作も気になるところです。

水野氏:
 アクションゲームがあまり得意でない方でも気軽に操作できるよう,□ボタンを連打しているだけで通常攻撃のコンボがつながるようになっています。
 またスキルは,L1ボタンを押しながら,○/×/△/□のいずれかで発動する仕組みです。どのボタンに何を割り振るかは自由に決められますし,スキルシートも2つ用意しているので,1つは攻撃系,もう1つは回復系といった使い分けをしていただけます。
 さらに,スキルの発動に必要なSPは通常攻撃がヒットすると回復していきますから,テンポよくバトルを進められますよ。

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4Gamer:
 新システムの「覚醒」はどのようなものですか。

水野氏:
 覚醒に必要なゲージは5段階あり,攻撃をヒットさせることなどで溜まっていきます。覚醒ゲージが1以上になると覚醒を発動でき,その間はSTRとINTが高まるほか,SPゲージも高速回復するので通常よりもかなり強くなります。
 さらにゲーム中で特定の条件を満たすと「覚醒奥義」を習得します。覚醒奥義は,覚醒中に発動できる必殺技で,キャラクター固有の演出を用意しましたので,楽しんでいただけると嬉しいです。

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4Gamer:
 では,マルチプレイの仕組みについても教えてください。

水野氏:
 マルチプレイでは,ギルドランクに応じた専用のクエストをプレイすることになります。
 また今回は,アクセサリーを細かくカスタマイズでき,これまでは頭部にしか付けられなかったようなものを,腕や背中などにも付けられるようになりました。マルチプレイでは,創意工夫を凝らしたコーディネートをして,みんなで集まって記念撮影したりといった遊び方もできると思います。

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4Gamer:
 衣装のバリエーションはどのくらいありますか。

水野氏:
 キャラクターごとにベースになるものと,そのカラーバリエーションが3種類,さらにもう1着,別の衣装を新たに用意しました。加えて,これまでのシリーズに登場した衣装も着用できます。

4Gamer:
 ちなみにマルチプレイでは,2人以上のプレイヤーが同じキャラクターを使うこともできるんでしょうか。

水野氏:
 問題なくできますよ。あくまでもオンラインゲーム内のアバターという設定ですから。
 また,チャットでは自分で文章を入力することもできますが,各キャラクターのボイスで定型文をしゃべる,ボイスチャットも用意しました。キャラクターごとの性格を反映した内容になっているので,なりきって楽しんでいただけます。


どのシーンでも可愛らしく見えるよう,こだわり抜いて作られた3Dモデル


4Gamer:
 「ネプテューヌ」シリーズといえば,3Dで表現される可愛らしいキャラクター達も見どころです。UE4の話でも少し触れましたが,あらためて今回こだわったところを教えてください。

東風輪氏:
 タムソフトさんと一緒に調整を重ねて,とくに顔の部分は本当に何度も作り直していますね。

水野氏:
 顔のモデルを作り直すということで最初は「どうかな」と思っていたんですが,丁寧に作りこんでくださって最終的にはすごく良くなりました。
 つなこも一つ一つチェックして,スキルの演出などで違和感が出ないよう,「目をもう少し上げると良くなる」「左右の口角を上げると,もっと可愛くなる」というところまでこだわって,タムソフトさんとやり取りをしています。

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4Gamer:
 今回は衣装を一新していますから,これまでのモデルを使い回すのも難しいですよね。

水野氏:
 そうなんです。
 ほかにも,揺れる部分のモーションを全部手付けで作っていたり。UE4の物理エンジンを使って揺らすことも試したのですが,どうしてもリアルになりすぎるし,意図した動きにならないんですよね。

4Gamer:
 今回は,アドベンチャーパートの演出も新しくなっていますね。

水野氏:
 カメラの寄り,引きを使ってキャラクターの行こうとする方向を表現するなど,全体に動きを付けています。

東風輪氏:
 つなこがどうしても描きたいと言うので,キャラクターも全部新たに描き起こしています。そのため,アドベンチャーパートのほうもかなり時間がかかりましたが,そのぶん,愛情の込められたものになりました。

水野氏:
 新しい演出を取り入れたのは,絵が新しくなったことも理由の一つです。これまでのシリーズだと,自分達で制限を作っていたりもしたんですが,今回は完全に新しいものにしましょうと。

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4Gamer:
 これだけ3Dモデルの完成度が高くても,アドベンチャーパートで2Dを使うのは,やはりこだわりですか。

水野氏:
 ええ,そこは「ネプテューヌ」シリーズでは変えてはいけない部分ですから。

東風輪氏:
 ファンの皆さんは「この絵が見たい」と思っていますからね。

水野氏:
 その一方で,ところどころに3Dのデモシーンを入れています。例えば序盤の「ネプ子さんがログインしました!」というシーンは,私自身「ああ,コレコレ!」と思いました(笑)。ジャンプして衣装がヒラヒラするところとか。

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4Gamer:
 それでは,ゲーム全体のボリュームはいかがでしょう。

水野氏:
 メインストーリーが長めで,エンディングを迎えるまでに30時間はかかります。また,サブイベントも結構な数を用意しており,一部は条件が整わないと見られないので……。

東風輪氏:
 アクションRPGとして,しっかり遊べるボリュームを用意できたと思います。

4Gamer:
 ゲームの序盤は平原ですが,ほかにはどんなシチュエーションがありますか。

水野氏:
 鉱山,洞窟,火山,樹海といった感じで,全13種類のダンジョンがあります。中でも,特徴的なものとしては,Epic Gamesさんとの公式コラボレーションで「アンリアルワールド」というダンジョンを作りました。
 このダンジョンはストーリー中に登場するもので,マップの形が実は“UE4”という文字の形になっているんです。さらに内部には,知っている人ならニヤリとできるような,“Unreal Engineらしい”オブジェクトもいろいろ配置されています。

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4Gamer:
 すごく気になるダンジョンですね……。中がどうなっているのか,今から楽しみです(笑)。
 ほかに,「ネプテューヌ」シリーズの今後や,2017年のコンパイルハートの展開に関して,お話できることがあれば教えてください。

東風輪氏:
 「ネプテューヌ」シリーズに関しては「四女神オンライン」の開発が終わったばかりですので,またゼロから考えていきます。
 またコンパイルハートとしては,3月23日に「ガンガンピクシーズ」を発売するほか,複数の未発表タイトルの開発を進めています。今後も新しい形で,皆さんにオリジナルRPGをお届けしていきたいですね。

4Gamer:
 では最後に,「四女神オンライン」に注目している人に向けてメッセージをお願いします。

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東風輪氏:
 1年以上かけてじっくり作りましたので,「ネプテューヌ」ファンの皆さんには待っていただいた甲斐のある仕上がりとなりました。皆さんの期待に十分応えられる内容となっていますので,ぜひ遊んでいただければと思います。

水野氏:
 2016年は,あらためて「ネプテューヌ」に向き合う年になりました。ファンの皆さんが何を求めているのか,どうすればより多くの人にシリーズを知っていただけるか。そのことを考え抜いた結果,新しい世界観と遊びを作り出すことができました。
 今回で13作めになるシリーズものなので,今からでは世界に入っていけないんじゃないかと思う人もいらっしゃるかもしれませんが,「四女神オンライン」は新規に遊び始める方のこともちゃんと考えて作っています。ぜひここから,「ネプテューヌ」に興味を持っていただけると嬉しいです。

4Gamer:
 ありがとうございました。

「四女神オンライン CYBER DIMENSION NEPTUNE」公式サイト


(2017年1月24日収録)
  • 関連タイトル:

    四女神オンライン CYBER DIMENSION NEPTUNE

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