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貴女もきっと恋の魔法にかかる。「イケメン革命 アリスと恋の魔法 THE STAGE Episode 黒のキング レイ=ブラックウェル」ゲネプロ公演をレポート
2018年1月に上演された「イケメン革命 アリスと恋の魔法 THE STAGE Episode 黒のエース フェンリル=ゴットスピード」に続く,舞台化第2弾「イケメン革命 アリスと恋の魔法 THE STAGE Episode 黒のキング レイ=ブラックウェル」が,2018年9月6日〜11日まで全労済ホール/スペース・ゼロにて上演されている。本公演は,不思議の国のアリスをモチーフにした「イケメンシリーズ」の「イケメン革命◆アリスと恋の魔法」(iOS / Android)を題材としたものだ。第2弾となる今作ではレイ=ブラックウェルをメインとした物語が描かれる。
また,本公演はマルチシナリオエンディングが採用されており,「愛されルート」(9月8日17:00の回,9日12:00の回,10日19:00の回)と,「愛するルート」(9月8日12:00の回,9日17:00の回,11日14:00の回)が楽しめる。それぞれまったく違った結末が用意されているのも,本公演の見どころだ。
本稿では,キャスト陣の熱い意気込みが伝わってくる囲み会見や,ゲネプロ公演の模様を紹介していく。
【公演概要】
「イケメン革命 アリスと恋の魔法 THE STAGE Episode 黒のキング レイ=ブラックウェル」
■公演日時
2018年9月6日〜11日
全8公演
■会場
全労済ホール/スペース・ゼロ
■キャスト(敬称略)
レイ=ブラックウェル役:松村 優
シリウス=オズワルド役:橋本全一
フェンリル=ゴッドスピード役:小南光司
ルカ=クレメンス:荒 一陽
セス=ハイド役:白石康介
ヨナ=クレメンス役:大見拓土
ゼロ役:薫太
カイル=アッシュ役:田中 彪
エドガー=ブライト役:前田 陸
ブラン=ラパン役:室 龍規
ロキ=ジェネッタ役:服部武雄
アリス役:青木志穏
ランスロット=キングスレー役:丘山晴己
従士隊:工藤博樹/町田達彦/久保瑛則/近山祥吾/宮田龍樹/谷島圭祐
■原作:CYBIRD「イケメン革命◆アリスと恋の魔法」
■原作イラスト:TCB
■脚本・演出:米山和仁(劇団ホチキス)
■企画・制作:レジェンドステージ
■主催:イケメン革命 THE STAGE 製作委員会
黒の軍も赤の軍もチームワークバツグン!
まずは,ゲネプロ公演前に全キャストが登壇して囲み会見がおこなわれた。作品の見どころなどを話してくれたのでチェックしよう。
――いよいよ本番を迎えるお気持ちをお聞かせください。
レイ=ブラックウェル役・松村 優さん(以下,松村さん):
めちゃくちゃ,緊張しています。黒の軍と赤の軍のキャストの一部が(前作の舞台から)変更になっているので,お客様がどう見てくれるのかワクワクとドキドキが混ざりあっている感じです。
――本作では黒の軍と赤の軍は,対立関係にあります。稽古などを通して,うちの軍はここが違うという部分を教えてください。
松村さん:
作中の黒の軍と同じく,自由にふざけて,でもやるときはきっちりやる感じでした。帰る時も一緒だったり,稽古前に集まって話したり,とっても仲がいいんですよ。
ランスロット=キングスレー役・丘山晴己さん(以下,丘山さん):
赤の軍も仲がいいよね。赤の軍は基本的に年下なので,よろしくお願いします(笑)。
ブラン=ラパン役・室 龍規(以下,室さん):
己を含めてみたいな言い方(笑)。
丘山さん:
僕自身はキングなんですが,赤の軍はみんな頼れる仲間。それを舞台でも出せたらなと思います。とてもやりやすく,楽しい現場でした。
――前作から続投されているキャストもいらっしゃいます。前作とは異なる魅力を教えてください。
室さん:
前作からカイル(田中さん),ゼロ(薫太さん),ロキ(服部さん),そして僕が演じるブランが続投キャストなのですが,ご好評いただいた前回よりも,今回のレイ編はグッとストーリー性が深まって,さらに歌と踊りも増え,見どころが豊富になっています。僕は役柄的にも,稽古場でみんなを見守り,お客様と同じ目線で楽しんでいたので,これから本番でどんな反応をしてくれるのか楽しみです。
キャスト一同和気あいあいとしつつ,締めるところはしめて,演出の米山さんの起こす波に乗っかって,全員で同じ方向を向いて進めてきました。このまま本番に向けて,どかんどぶつけられたらと思います。
――本作は2つのエンディングがあります。「愛されルート」と「愛するルート」それぞれの見どころを教えてください。
アリス役・青木志穏さん(以下,青木さん):
「愛されルート」は最後に私のお気に入りのレイのセリフが聞けますし,「愛するルート」ではレイの新たな可愛らしい一面が見られます! 両方ともオススメですよ。
室さん:
どちらかと言えば「愛されルート」がいい感じですか?
青木さん:
セリフがお気に入りなんですよね。
松村さん:
最初からそう言ってましたね(笑)。
丘山さん:
確かに演じていても,全然雰囲気が違いますからね。両方が観た方がいいです,片方だけでももちろん楽しめるんですけど,両方観たほうがお得です!
――最後にメッセージをお願いいたします。
松村さん:
約1か月の稽古で全力を尽くしてまいりましたので,みなさんに楽しんでいただけるよう力を合わせて精一杯がんばります。マルチエンディングも,2つ見てくれると嬉しいです! 僕らも楽しむので,みなさんもそれ以上に楽しんでいただけたら僕たちもやっててよかったなと思えます。楽しみにしてほしいし,楽しんで帰ってください!
アリスは恋の魔法にかかってしまうのか?
舞台あいさつで期待が高まったところで,いよいよゲネプロがスタートする。
ヒロインのアリス(青木さん)は,19世紀のロンドンに住む女の子。彼女は満月の夜,落とし物をした紳士ブラン=ラパン(室さん)を追いかけるうちに,魔法が発達したもう1つの世界・クレイドルに迷い込んでしまう。
不思議な世界に戸惑いつつも無事にブランと再会したアリスは,彼から元の世界に戻れるのは30日後の満月の夜だと聞かされる。そして,「元の世界に帰りたいなら絶対にかかってはいけない魔法がある。それはこの世で最強にして最高の魔法――恋だよ」と忠告されて……。
クレイドルは,黒のキング・レイ=ブラックウェル率いる「黒の軍」と,赤のキング・ランスロット=キングスレー(丘山さん)が統率する「赤の軍」が覇権を争っていた。異世界から来たアリスには魔法を無力化する特殊な力があり,それが原因で争いに巻き込まれることになってしまう。そんな彼女に救いの手を差し伸べてくれたのがレイだった。
レイと取引をしたアリスは,「黒の軍」と一緒に行動するようになる。最初はレイを少し意地悪だと感じていたアリスだが,仲間たちに慕われたり,意外な場所がお気に入りだったり,彼の素顔を知るうちにどんどん心引かれるようになっていく。それは,レイもまた同じで……。
しかし,アリスは元の世界に帰るという目標から自分の気持ちを認めることができない。レイはそんな彼女の気持ちを尊重するのだった。
そんななか,アリスや世界の運命を脅かすような,不穏な影が見え隠れし始める。アリスは本当に元の世界に帰ってしまうのか,そして両軍の戦いの行方は? 先が気になり,物語にドンドン引き込まれるような内容になっている。
また,キャスト陣の歌やダンスもたっぷり楽しめる。筆者は個人的に,レイへの想いを歌うアリスが健気でかわいくて,“恋っていいものだな”と心が洗われたような気持ちになれた。
今回は黒のキング・レイがメインということで,「黒の軍」のメンバーが活躍するシーンも多い。彼らは仲がいいだけでなく,互いを信じ,キングのレイを支えている雰囲気がしっかりと伝わってくるのが最高だ。
また「赤の軍」も,ストーリーが進むうちにいろいろな思惑が見えてきて……。ただの敵勢というだけではないランスロットや「赤の軍」の行動にも,注目しよう
筆者が見たのは「愛されルート」で,ゲネプロ前の会見で青木さんがお気に入りと話していた“あるセリフ”でグッときて,思わず涙しそうになった……。それほどステキなセリフだったのだ。9月8日以降のチケットはまだ少し余裕があるようなので,ぜひ彼らの辿る物語の結末を見届けてほしい。
なお,原作アプリは2018年10月20日に配信2周年を迎える。現在2周年を記念したキャンペーンも開催されているので,この機会を逃さず始めてみよう(関連記事)。舞台と同じくレイと恋をするもよし,ランスロットやほかの気になるキャラと交流するもよし。そちらも舞台と合わせて楽しんでほしい。
「イケメン革命 アリスと恋の魔法 THE STAGE Episode 黒のキング レイ=ブラックウェル」公式サイト
「イケメン革命◆アリスと恋の魔法」公式サイト
「イケメン革命◆アリスと恋の魔法」ダウンロードページ
「イケメン革命◆アリスと恋の魔法」ダウンロードページ
(C)CYBIRD/イケメン革命THE STAGE製作委員会
(C)2016CYBIRD
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