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[EVO2019]「鉄拳7」部門見どころガイド。パキスタンの超新星・Arslan Ash選手を中心に動き出した競技シーン
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印刷2019/08/02 12:00

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[EVO2019]「鉄拳7」部門見どころガイド。パキスタンの超新星・Arslan Ash選手を中心に動き出した競技シーン

 日本時間8月3日に開幕する「Evolution 2019」(以下,EVO2019)。メインタイトルとして選出されている「鉄拳7」PS4 / PC / Xbox One)は,2017年から開催されている公式世界大会「Tekken World Tour」の影響もあって,世界中で盛り上がりを見せており,4年連続の選出でありながら参加人数は過去最高を記録。エントリー数1885人のビッグトーナメントとなった。

■過去大会のエントリー数と優勝者
開催年度 エントリー数 優勝者(国籍)
2016年 549人 Saint選手(韓国)
2017年 1278人 JDCR選手(韓国)
2018年 1538人 LowHigh選手(韓国)
2019年 1885人 -

EVO2018
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 本稿では,鉄拳7部門の注目選手と見どころ,さらに読み合いの基本的なセオリーなどをお届けしていくので,観戦にぜひ役立ててほしい。

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世界中に衝撃を与えたArslan Ash選手の登場


 同部門における過去のEVO優勝者がすべて韓国の選手であることからも分かるように,これまでの鉄拳7の競技シーンは,韓国勢が頭一つ抜けた実力と層の厚さを見せてきた。しかし,2019年になって,彗星のごとく現れ,輝かしい戦績を残し続けている選手がいる。それが今年もっとも注目すべき選手であり,鉄拳7部門の優勝候補となるパキスタンの若き天才鉄拳プレイヤー,Arslan Ash選手だ。

Arslan Ash(所属:vSlash eSports)
1996年生まれ。6〜7歳頃に「鉄拳3」を始め,「鉄拳6」からは本格的に対戦に打ち込み始める。鉄拳7では,主にギースと一美を使用している
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 Ash選手が表舞台に登場したのは.今年2月に福岡で開催された「EVO Japan 2019」だ。当時無名に近かったAsh選手だったが,世界中の強豪相手にその実力をいかんなく発揮し,見事優勝を果たす。さらに優勝インタビューでは,「パキスタンには,まだまだ知られていない強い選手がいる」と発言し,鉄拳プレイヤーのみならず,世界中の格闘ゲーマーに衝撃を与えた。

Ash選手を中心に急速に動き出した競技シーン


 Evo Japan 2019での活躍により大きな注目を集めたAsh選手は,さまざまな国際的な大会に招待されるようになり,そのほとんどの大会で優勝や上位入賞を果たしてみせた。
 また,日本の鉄拳プレイヤーである黒黒氏の企画したイベント「Arslan Ash vs Asia Top players」では,世界最強プレイヤーと称される韓国のKnee選手と3度にわたる10本先取マッチを行い,10本先取のルールでは1勝2敗。トータルの勝敗数では,24勝23敗という結果を残している。

Knee選手(所属:ROX Gaming)
1985年生まれ。「鉄拳5 DARK RESURRECTION」から10年以上にわたり,鉄拳界のトップに君臨し続けるレジェンド。もともとはブライアン使いだったが,今では全キャラクターでゲーム内の最高段位「鉄拳神・天」に到達するほど,すべてのキャラクターを極めている
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 韓国の一強時代を崩しつつあるAsh選手。国籍の関係でEVOには参加できないかと危ぶまれていたが,無事に渡航ビザを取得し,参加することが確定している。すべての参加選手にマークされていると言っても過言でないAsh選手が,EVO2019でどんな戦いを見せてくれるのか。鉄拳勢だけでなく,すべての格闘ゲーマーや視聴者に注目してもらいたい。

台頭する各国の有力選手を紹介


 先に紹介した,Ash選手やKnee選手は優勝最右翼となる選手だが,そのほかにも優勝争いに食い込むであろう選手が多数エントリーしている。それぞれの地域ごとの強豪選手を紹介するので,配信に映ったらぜひ注目してほしい。

■日本
選手名 主な使用キャラ
ロウ,シャヒーン,レオ
こうき(ピコはん) ジュリア,リー
タケ。 一美,ポール
ダブル ロウ
チクリン ギース,仁
ちりちり シャヒーン
破壊王 キング
ペコス ギース,ボブ
ノビ ドラグノフ,スティーブ
ノロマ ジャック7,ドラグノフ,スティーブ

 日本からは40人ほどの選手がエントリー。ノビ選手やタケ。選手,ノロマ選手といったTekken World Tourですっかりおなじみの面々から,Team Liquid所属の弦選手,Team HYDE所属の破壊王選手など,例年のEVOでは見られなかった選手たちが参加を表明しているので,彼らの活躍にも期待したい。

■韓国
選手名 主な使用キャラ
Chanel アリサ,ジュリア,エリザ
CherryBerryMango
JDCR アーマーキング,ドラグノフ
Jeondding エディ,クロエ
Knee スティーブ,デビル仁,ギース
Kokkoma 一美,ドラグノフ
LowHigh ロウ,シャヒーン
qudans デビル仁
Rangchu パンダ,カタリーナ
Ulsan 一美,ボブ

 韓国勢は参加選手の平均レベルがもっとも高く,上記のプレイヤー全員にTOP8進出の可能性があると言ってもいい。その中でも,優勝候補の筆頭はやはり世界最強とも評されるKnee選手。さまざまなキャラクターを高次元で使いこなす彼のプレイは,鉄拳の教科書と言っていいだろう。

■アメリカ
選手名 主な使用キャラ
Anakin ジャック7
Cuddle_core アリサ
Joey Fury マードック,ジャック7
Jimmy J Tran ブライアン
Lil_Majin キング
Speedkicks ファラン,デビル
vShadow_20z クラウディオ

 一癖も二癖もあるプレイヤーが多いアメリカ勢だが,その中でも特筆に値する結果を残しているAnakin選手とJimmy J Tran選手は安定感もあり,最注目の選手と言えるだろう。また,昨年のEVOで大旋風を巻き起こしたLil_Majin選手のように,まだ見ぬ強豪の出現にも期待したいところだ。

■ヨーロッパ
選手名 主な使用キャラ
Super Akouma(フランス) 豪鬼

 ヨーロッパからはレバーレスコントローラ・ヒットボックスで豪鬼を操る異色のプレイヤー,Super Akouma選手がエントリー。壁際でのめくりなどを利用したネタが豊富で,豪鬼慣れしていないプレイヤーにとっては非常にやっかいな存在だろう。大会での戦績も非常に安定しており,上位進出が予想される。

■そのほかの地域
選手名 主な使用キャラ
Book(タイ)
Doujin(フィリピン) シャヒーン,ラース
Abel Del Maestro(ペルー) エディ,エリザ
Arslan Ash(パキスタン) ギース,一美

 タイのBook選手とフィリピンのDoujin選手は,さまざまな大会で結果を残している実力者。Book選手はどっしりとしたプレイスタイルで,相手の癖を読むのが上手い試合巧者。Doujin選手は大舞台でも物怖じしない思い切りの良さが持ち味で,相手の空振りを誘い,確定反撃を取る速さには目を見張るものがある。

 Abel Del Maestro選手は,エディ,エリザというトリッキーな2キャラを使用し,勝負どころでは突如として,気合溜めからの攻めを仕掛けるなど予想外の動きをするプレイヤーだ。
 そしてあらためての紹介となるが,Arslan Ash選手。周りからの期待と大舞台のプレッシャーの中で,その実力をどれほど発揮できるのかに注目したい。

もっともシンプルで奥深い鉄拳の3すくみ


 鉄拳7にはさまざまな読み合いが存在するが,もっとも基本となる「攻め」「置き」「様子見」の3すくみを紹介する。ざっくりと把握するだけでも観戦に役立つので,目を通しておこう。
 「攻め」は中・下段攻撃で相手のガードを揺さぶること。また,前ダッシュや突進系の技で相手を壁ぎわへと押し込んでいくのも「攻め」の1つと言える。
 「置き」は,攻めを仕掛けてくる相手に対して,先読みで攻撃を置いておくことを指す。相手のダッシュに対しては,ワンツーパンチといったリスクの低い攻撃を置き,択一攻撃に対しては,ハイキックや右アッパーなどのリターンの高い攻撃を置いて,カウンターを狙うのがセオリーとなっている。
 最後に「様子見」は,攻撃を置いてくる相手に対し,ガードや空振りからの反撃を狙う行動だ。置きを誘うために攻めを仕掛けるフリをしたり,前後のダッシュで距離感を狂わせることが重要となる。

様子見で攻撃を空振りさせてからの反撃は鉄拳シリーズの華。相手の心理状態を読んだうえで,置き技のリーチを正確に把握し,かつ技の空振りにすばやく反応しなければならない
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3すくみに風穴を開けるゲージ持ちキャラの存在


 基本的には3すくみによる読み合いが展開されるが,例外として豪鬼,エリザ,ギースの3キャラは,専用システムとして必殺技ゲージを所持しており,先ほどの3すくみに加えて,「ゲージを溜める」という要素が追加される。必殺技ゲージは溜まるだけ有利に試合を運べるので,「ゲージを溜めたいキャラ」と「ゲージを溜めさせたくないキャラ」という戦いの構図は,知っておくとより観戦を楽しめるはずだ。

豪鬼

 必殺技ゲージへの依存度が高く,ゲージを溜めるという行為がもっとも重要なキャラクター。百鬼襲で空中に飛び上がってからの攻めが強力で,打点が高い技で撃ち落とすなどの対策ができていないと延々と攻め込まれてしまう。

■ゲージが溜まっているときの強み
・10フレームの確定反撃から連続技へ移行可能
・ガードされても有利な下段攻撃(くるぶしキック→豪波動拳〜セービング)から連続技へ移行可能
・1フレーム目からの無敵技「EX豪昇龍拳」での切り返し

くるぶしキック→豪波動拳からの連続技は,やや近い距離で当てないと連続ヒットしないので距離の見極めが重要だ。下段攻撃からの連続技としては破格のダメージを与えられるため,相手としては下段に意識を割かざるを得なくなる
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エリザ

 カウンターヒット時に連続技を決められるミーティアライト2発止めによるけん制が強力なキャラクター。下段攻撃があまり強くないが,ゲージが溜まった状態での壁際での攻めは,全キャラの中でもトップクラスとなっている。

■ゲージが溜まっているときの強み
・1フレーム目からの無敵技「ダークブレード・カオス」での切り返し
・壁際での下段攻撃から大ダメージを狙える
・ほぼノーリスクな置き技「ダークキャノン・カオス」によるけん制
・2ゲージ溜まっていれば10フレームの確定反撃から連続技へ移行可能

空中から奇襲をかけるエアダークキャノンはガードされても有利で,先端ヒット時はジャブからの連続技を決められる優秀な技。空振り時の硬直も少なく連発できるため,エリザの代名詞的な技となっている
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ギース

 今回紹介する3キャラのうち,ゲージを持っていない状態での立ち回りがもっとも強く,それに伴ってキャラ全体から見たときの評価も高い。とくに強力なのは,しゃがみパンチカウンターからの連続技で,ヒット時の位置によっては体力の5割以上を奪うことも。また,連続技に持ち込める中段当身投げを持っているため,不利な状況でも「しゃがみパンチ or 中段当身」の逆2択をかけられるのが強みとなっている。

■ゲージが溜まっているときの強み
・ガードされても有利な中段攻撃となる「稲妻蹴り〜天破り〜MAXモード発動」を読み合いの中心とした攻め
・しゃがみパンチカウンターや中段当身投げ成立時に遠い位置からでも壁を絡めた連続技を狙える
・2ゲージ技の「レイジングストーム」を絡めた大ダメージ連続技

「稲妻蹴り〜天破り〜MAXモード発動」は初段の膝の判定が強く,鉄拳7のすべての技の中で最強クラスの中段攻撃となっている。ただし,一部のキャラは2発目をさばき・返し技などで取ることができるため,それを読んだ場合は勝負所であってもあえて1発止めを使っていく,という読み合いが発生する
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新ステージに突入した鉄拳7。新たな歴史の目撃者となれ!


 「韓国vs.日本」の2強時代から,アメリカ,ヨーロッパの選手が台頭しはじめ,さらにパキスタンのArslan Ash選手の登場によって,次のステージへと突入した鉄拳7。初選出から4年目を迎え,ここまで情勢が変化するとは誰が予想できたであろうか。
 EVO2019の鉄拳7部門は,日本時間8月3日2:00にスタートし,2日間に分けて予選を行い,最終日にTOP8からの決勝トーナメントが実施される。日本ではすべて深夜から昼にかけて行われるため,観戦するには少々厳しい時間となるが,鉄拳7に刻まれるであろう新たな歴史の1ページをぜひ見届けてほしい。

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