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[COMPUTEX]DellからRyzen搭載のゲーマー向けデスクトップPCや液晶パネル一体型PCが登場。国内発売の予定もあり
また同時に,Ryzen搭載の液晶一体型デスクトップPC「Inspiron 27 7000 All-in-One Desktop」と,Bristol Ridgeこと第7世代APU搭載の「Inspiron 24 5000 All-in-One Desktop」も発表された。いずれも近日中に世界市場で販売を開始し,国内での販売も予定しているとのことだ。
各製品の特徴を簡単にレポートしよう。
Ryzenを採用して市場の拡大を狙うDell
製品プレゼンテーションを担当したDellのRay Wah氏も,Ryzenの登場によって「デスクトップPCでも(AMD製プロセッサを)利用する機会を得た」と述べている。それだけインパクトのあるCPUということだろう。
Wah氏は,「ゲーマーが大切だと考える3つのこと」として,1つめがCPUやGPU,メモリなど,どのようなコンポーネントを採用しているか,2つめが熱による性能の低下を起こさない冷却性能が備わっているか,そして3つめが拡張性だと指摘した。
こうした点を踏まえて,20年以上にわたってゲーマー向けPCを作り続けてきた同社の専門知識を投入したというのが,今回のInspiron 5675 Gaming Desktopであるそうだ。
Inspiron 5675 Gaming Desktopの仕様を見ていこう。
まずCPUには,型番未公開のRyzen 7を採用。VRコンテンツに対応可能なグラフィックスカード(※展示機では「Radeon RX 580」を装備),最大32GBまでのDDR4メモリ,グラフィックスカードの2枚差しに対応可能な出力850Wの電源ユニット,強力な冷却機構などを選択可能とのことだ。
拡張ベイは,内外合わせて5つあり,HDDやSSDの複数搭載も可能であるなど,ストレージの組み合わせが豊富な点もポイントとのことだ。
内部を見ることはできなかったが,Polar Blueと呼ばれる鮮やかなブルーLEDに彩られた筐体は,エアフローを考慮した排気効率に優れたデザインを採用しているという話だった。
北米市場における直販価格は599ドル(税別)からと,手の届きやすい価格になっているのもポイントだ。Dellでは,プロのe-Sports選手のような先進的なゲーマーはもちろんのこと,あらゆるタイプのゲーマーに強力なゲーマー向けPCを提供することを目指しているとのこと。国内でも適正な価格で登場することを期待したい。
Inspiron 27 7000 All-in-One Desktop
もう1台のRyzen搭載PCである「Inspiron 27 7000 All-in-One Desktop」(以下,Inspiron 27 7000)は,ゲーマー向けの製品というわけではないものの,VRやエンターテインメント向けシステムとして,ゼロから設計されたという液晶ディスプレイ一体型PCだ。
北米での直販価格は,999.99ドル(税別)からとなっている。
ディスプレイ面がほぼフラットな27インチサイズの液晶ディスプレイには,4K解像度の液晶パネルも選択可能だ。ディスプレイの下側ベゼル部分にはスピーカーを内蔵しているのだが,左右のスピーカーに挟まれる位置に,Windows Hello対応のカメラも装備している。
GPUにはRadeon RX 500番台を,CPUにはRyzen 7かRyzen 5,および未発表のRyzen 3プロセッサを選択可能で,VRコンテンツや高解像度のゲームにも対応可能な性能を発揮するという。筆者が触れた展示機の場合,GPUはRadeon RX 580で,CPUは「Ryzen 7 1700」,メインメモリ容量は16GBという構成になっていた。
内蔵ストレージとしては,M.2タイプのSSDや2.5インチHDDを搭載可能で,
Inspiron 24 5000 All-in-One Desktop
最後に取り上げる「Inspiron 24 5000 All-in-One Desktop」(以下,Inspiron 24 5000)は,24インチサイズでフルHD解像度の液晶パネルを備えた液晶ディスプレイ一体型PCだ。
北米での直販価格は,699.99ドル(税別)からと,手頃な価格となっている。
ゲーマーが積極的に選ぶ製品ではなさそうだが,国内での実勢価格次第では,軽めのゲームもプレイできる液晶ディスプレイ一体型PCとして評価に値するかもしれない。
Dell 公式Webサイト
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