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ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて

ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて
公式サイト http://www.dq11.jp/
発売元・開発元
発売日 2017/07/29
価格 5980円+税
ジャンル
レーティング
備考
その他
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このゲームの読者の評価
90
グラフ
読者レビューについて
 4Gamer読者レビューは,読者の皆さんがご自身の判断で書いたレビューを掲載するためのコーナーです。掲載前には編集部で主に公序良俗面のチェックを行っていますが,掲載されている情報について,4Gamer.netが正確さの保証を行うものではありません。掲載情報のご利用は,読者の皆様自身の判断と責任で行ってください。
 なお,ゲームの評価を表す「GamerScore」は,投稿されたレビューの平均点を表示したものではありません。投稿の傾向を分析・考慮し,補正を加えることで,有用と思われるスコアを目指した形となっております。詳しくは「こちら」をご参照ください。
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  • 「ドラゴンクエスト」の集大成 95
    良い点
    PS4・3DSの両方でプレイしての感想および評価となります。

    ・王道で重厚なストーリー
    これぞ「ドラゴンクエスト」と呼べる王道RPG。
    随所に歴代作品へのオマージュをちりばめ過ぎてはいるが、それを巧い事はめ込み、見事にドラゴンクエスト11の世界観を創り上げている。
    胸や目頭の熱くなるエピソード、物語後半の勇壮な展開と演出、などなど。
    変化球こそ少ないが、王道が何たるかをきちんと表現している。
    そこに賛否両論はあるかもしれないが、歴代ナンバリングをリアルタイムでプレイしてきた私のような世代にはクリーンヒットである。
    PS4版に比べると見劣りすると心配されていたグラフィックも、3DS作品である事を踏まえれば充分に素晴らしいものと言える。
    ストーリーの長さも普通にプレイするだけで50時間超のボリュームがあるので満足できる。

    ・ヨッチ族、時渡りの迷宮などの3DS独自要素
    各地で「ヨッチ族」と言われるミニゲーム的なバトルコンテンツ用の戦闘キャラクターを集めて戦力を整えていく事になるが、これが実に楽しい。
    10階層まである迷宮をクリアしていく事で歴代ナンバリングの世界へ行けるようになり、そのファンサービス的要素だけでも必見の価値はある。
    発売当時さながらのドット絵で動くガライの町やムーンペタの町、ルドマンの屋敷など、歴代ドラクエのグラフィック推移も再確認する事ができてしまう。
    リアルタイムで遊んできた世代には懐かしく、そうでなかった世代には目新しいのかもしれない。
    肝心の迷宮も中々に手強く、どの色のヨッチ族を派遣するか、そしてどの局面でスキルを使うかなど頭を悩ませる丁度いいバランスとなっており飽きさせない。
    また、時渡りの歴代NPCから受注できるクエストの報酬で3DS独自のアイテムが入手できるのも嬉しい。
    PS4版のみというユーザーには是非こちらもプレイしてみて欲しいところ。

    ・すれ違わなくても問題ない
    先述のヨッチ族集めであるが、基本は自力でフィールドにいるヨッチ族を見つけて回収するか、すれ違い通信で入手する手段が用意されている。
    だが、DQ9の時に都心部以外の地域に住んでいるプレイヤーが中々すれ違えないといった過去の反省からか、「疑似すれ違い通信」的な機能で補完されている。
    つまり、すれ違わなくても、いかにも他者とすれ違ったかのように「架空のプレイヤーとすれ違ったように見せかけたヨッチ族」が入手できるのである。
    通常のすれ違い通信は本体をスリープ状態にしなければ行われないが、この疑似すれ違い通信はゲームをプレイ中にランダムで送られてくるので、システムメニューを開いたらヨッチ族の項目が黄色文字になっていたという事が多い。

    ・武器鍛冶
    私はDQ10の現役ユーザーでもあるので、あのままの鍛冶職人システムを引っ張って来たかと思ったが、予想を裏切って良心的な難易度であった。
    大抵の物はゲージ内に収めれば成功、または大成功品が完成する。
    おまけに、失敗品や既製品(ドロップアイテムやクエスト報酬品など)を自分で「うちなおし」する事も可能なので、キャラクターの強化が比較的容易というところも親切設計である。
    終盤の必要素材は入手困難な物も多いが、それらを収拾していく楽しみにもなるので決して無駄ではない。

    ・ウマレース
    レースゲームの苦手な初心者でもとっつきやすく、ストーリー上でチュートリアルも用意されているので遊びやすい。
    操作が簡単で報酬も豪華なので(カジノ同様に)苦も無く周回できる。

    ・それぞれ戦う理由を背負った仲間達
    好き嫌いは別れるだろうが、主人公が仲間達と出会う流れ、そして各自が魔王軍と戦う理由も、敵側の事情もきちんと描かれているので感情移入がしやすい。
    また、それらがキャラクター育成の励みになる。

    ・わかりやすいシナリオ
    これは重要である。特に、全年齢向けならば尚のこと。
    堀井雄二の采配で、町や村のNPCと仲間達、敵の会話などは全てプレイヤーに理解しやすく書かれている。
    昨今のゲームではいらぬ事をべらべらと長台詞と難解な用語で説明するNPCが目立つ作品もあるが、そういった長ったらしい説明台詞はないので(説明するとしても簡潔)、
    世代を問わず理解できるよう作られているのが素晴らしい。
    悪い点
    ・過去作の流用が目立つBGM
    ストーリー上の演出意図もあるようで仕方のない事かもしれないが、この所為で新曲が少ないと言われてしまうのがややマイナスである。
    (実際に発表当初は全曲新曲であるとの宣伝がされていたが、途中で方針転換したものと推測できる)
    新曲も悪くはないのだが、いかんせんPS4や3DSの内蔵音源を使っているのか若干軽めの印象は否めない。
    これは早くオーケストラ版を聴いてみたいところ。

    ・2Dモードのドット絵と演出が粗い
    2Dモードのイベントシーンではキャラクターが何をしているか今一つ伝わりにくかった。
    できれば5か6辺り(スーパーファミコン相応)のキャラモーションで表現して欲しかったと思う。
    場面も(ケトスに初めて乗るシーンなど)やや演出不足で静止画かと思う程。やはり盛り上がる箇所は3Dモードでのプレイをおすすめしたい。
    とはいえヨッチ族探しや町での宝箱探索などは2Dモードの方がプレイしやすいのは確か。序章以降は教会でしかモードの切り替えができない点を含めても少々残念。
    総評
    総じて、国産RPGの最高峰と言える。
    大袈裟かもしれないが、やはり「ドラクエ」は健在であると、30周年という節目の現在でもプレイヤー達に堂々と見せつけたのではないだろうか。
    全年齢向けで(歴代ナンバリング同様、ややアレな要素を含んではいるが許容範囲である)親御さんも安心して子供に遊ばせる事ができる点も良い。

    ただ良くも悪くも王道で変化球に乏しいゲームである為に、キャラクターボイスがなく主人公が喋らないなど、2000年代のゲームに慣れ親しんだプレイヤーにはその辺が不評かもしれない。
    しかし、ボイス等がなくとも気にならないレベルで面白さの方が勝るゲームである。
    やり込めば100時間を優に超えるゲームなので、まだまだ底知れぬものがある。
    プレイ時間
    100〜200時間
    グラフィックス サウンド 快適さ/運営 熱中度/ストーリー ボリューム
    4 4 5 5 5
  • PS4版と両方遊んだ上での評価です 85
    • 投稿者:はちみつ(男性/40代)
    • 投稿日:2017/08/17
    良い点
    New3DSLLでの評価です
    ▼3Dモードの良い点
    ・3DSと考えるとトップレベルに力の入ったグラフィック(IGNがロンチゲー以下とかケチつけてたけどんなアホなw)
    ・イベントシーンのモーション、キャラの表情、演出など細かく良く出来ている
    ・3DSの解像度の粗さを感じさせ難い線の太いトゥーン調のグラフィック
    ・鳥山明のキャラデザに比較的忠実なモデリング
    ・ロード時間が皆無(これは最高にGOOD)

    ▼2Dのモードの良いところ
    ・カメラを回す探索が必要無いため攻略のテンポが非常に良い(これも最高にGOOD)
    ・文字だけで進むので戦闘のテンポが非常に早い
    ・緊張感のあるランダムエンカウント(面倒な時はトヘロスや聖水が効果的なのもGOOD)
    ・フィールドの節目で知らない敵がいきなり出てくるあの懐かしい感覚(ランダムエンカウントならでは!)
    ・もうなんか懐かしい(ちなみに私は2DのモードをSFCでお蔵入りした幻のドラクエという脳内設定で遊んでいましたw)
    ・こちらもロード時間ゼロ!

    ▼その他の良いところ
    ・過去作の世界に遊びに行ける時渡の迷宮(気分転換要素なので重過ぎないノリなのもGOOD)
    ・レシピの発見が嬉しくなる鍛冶システム(DQ10と違って気軽でリスクも少なく良い塩梅)
    ・ストーリー(今作は重過ぎず明る過ぎずバランスがいいです)
    ・旧作ファンをニヤリとさせる数々のお約束やパロディー
    ・PS4版含めチープな音源のBGMが2Dモードだとマッチする逆転現象
    悪い点
    ▼3Dモードの悪い点
    ・PS4版でも感じたがカメラを回しての街の探索や物色が面倒(ダクソやゼルダはそんなことなかったのになんでだろう?軽快に動かせるARPGだったから?)
    ▼2Dモードの悪い点
    ・当初の予想より若干ドットが凝っていたとは言えもうちょっと本気を出して欲しかった
    ・戦闘でモンスターがアニメーションしない(リメイク3や6ではしたのに)
    ・装備画面だけ3Dモードになる(慣れてくると3Dキャラもたまに見たくなるのでこれはこれで良かったかも)
    ▼その他の悪いところ
    ・新曲がチープ(PS4版でも思ったが楽曲というより音源のせい。旧曲はなぜか音源が豪華)
    総評
    3DS版はPS4版の劣化品ではなくちゃんと多くのメリットがあります
    思ったより良かったのは2Dモードで、テンポの良さとランダムエンカウントの緊張感はまさに懐かしのドラクエでした
    また、私がそうなのですがDQ10のヘビープレイヤーは、似たスケールと操作感の3Dドラクエをここ何年毎日遊んでいたと思うので、逆にレトロな2Dモードや携帯ハードの手軽さは新鮮に感じるかと思います
    それと疲れたらパタンと閉じてスリープモード、そしてパカっと開けて再開
    この手軽さはさすが携帯ハード
    INしながら遊んだりDQ10との両立もし易いです

    PS4版、3DS版、どっちか迷ってる人はぶっちゃけどっちを買っても後悔しません
    どっちも欠点がないわけではありませんがあえて目くじら立てて強調するレベルでもないです
    メダパニ食らった連中の雑音は真に受けなくていいでしょう
    少なくとも3DS版は3DSで遊ぶドラクエとしてはこれ以上は無理だろうなーと感じる、ハード晩期ならでは渾身のタイトルだと思います
    珍しくAmazonのレビューも安定して高評価なのも納得
    プレイ時間
    40〜60時間
    グラフィックス サウンド 快適さ/運営 熱中度/ストーリー ボリューム
    5 3 5 5 5
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