［E3 2015］「Deus Ex: Mankind Divided」は新たなアクションでステルスも戦闘もパワーアップ。デモプレイで確認できた新要素を紹介

　スクウェア・エニックスが発売を予定しているステルスアクション「Deus Ex: Mankind Divided」（PC/PS4/Xbox One）のデモプレイが，E3 2015にて披露された。プレイ中の撮影は禁止だったのだが，本作のステルスや戦闘の新要素がよく分かる内容だったので，紹介していこう。

　さて，まずは基本情報から押さえておくが，本作は「Deus Ex」シリーズの最新作であり，2011年に発売された「デウスエクス」（PS3/Xbox 360）から2年後の世界が舞台となる。この世界では，前作のエンディングで発生した事件を発端に，オーグメンテーション（人体改造）を受けた人間は脅威とみなされるようになっている。一般社会は，彼らを隔離――本作ではメカニカル・アパルトヘイトと呼ばれている――するが，反発は避けられず，世界は混沌の時代を迎えているという設定だ。
　主人公は前作に引き続きアダム・ジェンセンで，本作ではタスクフォースに所属する国際的な諜報員として活躍する。

「Deus Ex: Mankind Divided」公式サイト

4Gamer「E3 2015」特設サイト

ステルスも戦闘も，数々の新要素の追加でパワーアップ

　今回のデモプレイは，テロリストによる攻撃が発生し，アダムがタスクフォースからテロ組織ARC（オーグメンテッド・レジスタンス同盟）のリーダーの捜索依頼を受けるというものだ。アダムは多くの敵が待ち受ける中，リーダーであるタロス・ラッカーのもとに向かうことになる。
　本作には，ステルスで敵に見つからないようスマートに進んでいくか，あるいは力押しで片っ端から倒して進むかなど，多彩な攻略の選択肢が用意されているが，今回はステルスと新アクションを中心に見せてもらうことになった。

　道中のステルスシーンで最初に披露されたのは，その場で武器のカスタマイズを行うという新要素だ。本作では，プレイスタイルに合わせて即座に武器をアップグレードでき，デモプレイでは監視カメラを無力化するためにEMP弾を装填したピストルを用意し，難なく突破していた。

　しばらく進むと，複数の敵が行く手を阻み，隠れて進むのは難しそうなシチュエーションに出くわした。ここで役立つのが，初登場の非殺傷系武器「テスラガン」だ。これは，最大4人の敵をロックオンして同時に感電させられる優れもので，デモプレイではこれでまとめて敵を始末し，騒ぎを起こさずに先に進んでいた。
　また，本作ではハッキング能力もパワーアップ。離れた場所にあるカメラやロボットなどにハッキングを仕掛けられるようになっており，これまたステルスプレイで大いに役立ちそうだった。


　さまざまな能力を活用して戦闘をできるだけ避け，アダムは無事にラッカーのもとに到着。ここからは，プレイヤーの選択が鍵を握るラッカーとの会話パートとなる。ここでラッカーをうまく説得できれば，重要な情報を取得できるのだが，今回は誤った選択肢を選んでしまい，敵が警戒態勢に入るという最悪の展開に。しかも，会話の途中でラッカーは死んでしまったので，アダムはここから脱出しなければならない。

　行きと違って，帰りは敵が全力で襲い掛かってくるため，ここからはステルスではなく，従来よりも迫力のある戦闘を楽しめるという，本作での戦闘シーンを中心に見せてもらった。
　今回のデモプレイの中で特徴的だった戦闘の新要素は「タイタンシールド」と「投射ブレード」の2つだ。タイタンシールドは，身体を黒い結晶のようなもので包み，一時的に装甲をまとうというもの。E3 2015で新たに公開されたトレイラーの2分あたりで，アダムが使っている能力がこのタイタンシールドである。

　投射ブレードは，アダムの腕から伸びる刃を射出する攻撃手段だ。勢いよく飛び出した刃が敵に突き刺さる様は，かなりカッコイイ。銃声がしないので，ステルス時にもお世話になりそうである。また，壁に向かって射出して，一定時間経過後に爆発させるといった使い方も可能なようだ。スタイリッシュなグレネードみたいで，これまた惹かれるものがあった。

　ステルスと戦闘の両面において，さまざまな新要素が追加されたことで，攻略の自由度がさらに高まりそうな本作。現時点では発売日などの発表は行われていないものの，国内発売がどうなるかも含めて，続報が気になるところだ。

「Deus Ex: Mankind Divided」公式サイト

4Gamer「E3 2015」特設サイト