ミュージック フロム ゲームワールド：Track 113 「パズル＆ドラゴンズ」「I've × Key Collaboration Album」

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　先日，「ニンテンドークラシックミニ スーパーファミコン」が発売されることが発表されましたね！　「どうせまた，買うだけで満足しちゃうんでしょ？」などと言われそうですが，そんなつもりはまったくありません。なにしろ今回は幻の「スターフォックス2」が遊べるのですから！　楽しみだなあ。ついでにサントラ化もしてくれたらいいのに……。
　ということで，今週も「ミュージック フロム ゲームワールド」で新作ゲームミュージックをチェックしてください！

イトケンの「パズドラ」サントラ，待望の第2弾がリリース！

「パズル＆ドラゴンズ オリジナルサウンドトラック2 イトケン・リミテッド」

タイトル	パズル＆ドラゴンズ オリジナルサウンドトラック2 イトケン・リミテッド	→Amazon.co.jpで購入
発売日	2017年6月7日
価格	2500円（税抜）
発売元	gentle echo / Harmonics Music
コピーライト	（C）Kenji Ito Manufactured under license from GungHo Online Entertainment, Inc. （C）GungHo Online Entertainment, Inc. All Rights Reserved.

　今週の1枚めは，サービス開始から5周年を迎え，累計4500万ダウンロードを達成した大ヒットスマホゲーム「パズル＆ドラゴンズ」（iOS/Android）から，伊藤賢治氏が制作した楽曲のみを収録したサントラ第2弾「パズル＆ドラゴンズ オリジナルサウンドトラック2 イトケン・リミテッド」を紹介します。美麗なメロディが複雑に絡みあう，正統派イトケンサウンド満載の本サントラは，まさにファン待望の仕上がりです！

　1曲めの「Fight The Fanatics」は，クラシカルで勇敢なメロディを乗せて疾走するロックチューン。全編サビメロと言っても過言ではない，強力な曲です。続く「Holding Hands」は，終始ミステリアスなフレーズを散りばめた進行が鳥肌もの。そして3曲めの「Unite The Force」は，パワフルなメロディが徐々に高揚していくアッパーな曲。聴いていると力がみなぎってきます！

　後半5曲は，既存曲にバイオリンを軸にしたアコースティックアレンジを施したアレンジバージョンを収録。そのトップバッターは「パズドラ」といえばこの曲，「Departure（Bonus Track / Arranged Version）」。瑞々しく優雅な音色で，しっとりと聴かせてくれます。ラストの「Dragon's Den（Bonus Track / Arranged Version）」は，楽器同士がぶつかり合うアグレッシブな演奏が聴きどころです。

　1枚めのサントラから4年ぶりのリリースとなり，待ち焦がれていた人に突き刺さるこのサントラ。濃厚なイトケン流メロディのオンパレードにノックアウト間違いなし！

「パズル＆ドラゴンズ」公式サイト

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KeyとI'veのコラボがついに実現！

「I've × Key Collaboration Album」

タイトル	I've × Key Collaboration Album	→Amazon.co.jpで購入
発売日	2017年6月23日
価格	3000円（税抜）
発売元	Key Sounds Label
コピーライト	（C）VisualArt's / Key Sounds Label

　今週の2枚めは，「Kanon」や「AIR」といった泣きゲーの名作を数多く世に送り出した美少女ゲームブランドKeyと，さまざまな美少女ゲームのボーカル曲やアニソンを手掛けてきた楽曲制作チームI'veとのコラボアルバム「I've × Key Collaboration Album」をご紹介。厳選された10曲が，新たなアレンジで生まれ変わっています。

　1曲めは「IMMORAL」のED曲「IMMORAL」。シャープなアレンジだった原曲から一転，ドラムンベースのテイストが加わった，図太いデジタルポップへと進化。水谷瑠奈のストレートなボーカルが，四つ打ちビートにしっかりマッチしている点もGOOD！

　2曲めは「AIR」のED曲として人気の「Farewell song」。大きく広がっていくメロディ展開と，母性に包み込まれるようなボーカルスタイルは今回のアレンジでも健在！　3曲めは「Kanon」のOP曲「Last regrets」。ボーカルパートはRINAの表現力を前面に出し，アレンジも原曲から大幅にイメージチェンジしている点に要注目です。

　7曲めは「リトルバスターズ！」のOP曲「LittleBusters!」。原曲よりもテンポが速くなり，アッパービートに乗った柚子乃の元気抜群なボーカルがぴったりとハマっています。9曲めは「キサラギGOLD★STAR」のOP曲「Rolling Star☆彡」。収録曲の中で唯一，グループスタイルのボーカル曲で，北沢綾香，水谷瑠奈，鈴湯の3人によるカラフルで厚みのあるボーカルが楽しめます。

　そしてラストは「AIR」から劇中歌の「青空」。感動を呼び起こすメロディとデジタルビートが融合したアレンジで，「AIR」をプレイして泣いた経験のある人は，泣きながらも踊ってしまいそう。

　これまで，ありそうでなかったKeyとI'veのコラボ企画アルバムですが，納得のアレンジで聴かせてくれる10曲に仕上がっています。美少女ゲームの楽曲のレベルの高さを改めて思い知らされる1枚です。

「I've × Key Collaboration Album」公式サイト

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■■風のイオナ■■ マーベルランド産まれのフェアリーランドで育ちで現在はNEO TOKYO在住のフリーライター＆編集者。ゲーム＆ゲーム音楽に加えて邦楽インディーロック＆サブカルアイドル追跡，自転車旅行，広島東洋カープの応援などが趣味。所有CDは5000枚以上の廃人音楽オタ。2017年からは自らメンバーを集めて結成したアイドルグループ，DORCA（ドルカ）のプロデュースもしています。