［G-Star 2015］MOBAと横スクロールアクションを融合させた「Hyper Universe」のプレイレポート

　2015年11月12日から15日まで韓国で開催されているゲームイベント，G-Star 2015のネクソンブースには，PC用新作オンラインゲーム「Hyper Universe」がプレイアブル出展されている。

「Hyper Universe」公式サイト

　本作は，CWAVE Softが開発するMOBAで，複数の宇宙が共存する「多重宇宙」という設定のもと，世界の終わりを阻止すべく集まった超能力者「ハイパー」達が戦いを繰り広げるというゲームだ。韓国では，12月になんらかの形のテストが実施される予定になっている。昨年のG-Star 2014では，タイトル名の発表だけでどんな内容になるのか分からなかった本作だが，テスト実施を前に，G-Starでプレイできる機会が設けられたというわけだ。

　さて，本作はMOBAだと述べたが，ゲーム画面を確認すると，どう見ても横スクロールアクションだ。MOBAというジャンルは，もともとはRTSから生まれたものであり，その流れから「League of Legends」や「Dota 2」などの主なMOBAは見下ろし型の視点を採用している。三人称視点のMOBAとしては，「Smite」や「LORD of VERMILION ARENA」などのタイトルも存在するが，横スクロールアクションというのは珍しい。

敵陣を守るタワー。射程範囲内に入ると容赦なく攻撃してくるので，ミニオンを盾にして攻撃したい

　ルールが韓国語表記だったので，詳細は分からなかったが，レーン（というか，一本道の横方向のステージ）を進み，敵を倒しながらタワーを破壊するという，MOBAのスタイルはそのまま踏襲されている。自軍の拠点からはミニオンが出撃し，敵陣目掛けて突撃してくれるので，彼らを盾にタワーを攻撃したり，あるいは敵のミニオンを倒してお金や経験値を稼ぎ，ハイパー（操作キャラクター）を強化したりしていくといった流れもそのままMOBAだ。
　ちなみに，ミニオンが出現するレーンには，上下の階層に移動するための梯子があり，これを使うことで中立モンスターのいる階層に行ける。つまり，きちんと“Jungle”も用意されているわけだ。

梯子の先には中立モンスターがいる。一番上の階層には巨大なドラゴンがおり，1人では太刀打ちできなかった。チーム一丸となってこいつを倒すと，有益な効果が得られると思われる

　今回使用できたハイパーは，全部で28体。1チームのプレイヤーは4人なので，計8体のハイパー達が入り乱れるのだ。今回筆者が選択したハイパーは，「どう見ても戦隊モノのレッドだよね」とツッコミを入れざるを得ないキャラクターだ。各ハイパーには，通常攻撃やジャンプ，ダッシュといった基本アクションのほか，［Z/A/S/D/F］で使える固有スキルが用意されているのだが，このレッド（仮称。以下同）の場合，仲間のグリーンを召喚して一緒に敵に突っ込んだり，あるいはイエローを召喚して光線銃で攻撃したりと，スキルの動作がかなり面白い。クールダウンに時間のかかる最強スキルはもちろん，5人そろって妙な武器を構え，よく分からないビームで攻撃するお約束のアレだ。

（ハイパーは全部で28体。いかにも西洋ファンタジーな戦士やエルフといったMOBAでおなじみのものだけではなく，銃を使うお姉さんや獣人，ロボットなどさまざまなキャラクターがいた。しかし，レッド（仮称）みたいなツッコミどころ満載のキャラクターを見せられたら，選択するしかない

パンチやキックで戦うと思いきや遠距離攻撃が充実しており，意外と姑息だ

　全体的に，MOBAと横スクロールアクションをうまく融合させたという印象を受ける本作。正直，レッドに全部持っていかれた気はするが，新しいスタイルのMOBAとして楽しめそうなタイトルだ。

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