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インタビュー

「夢王国と眠れる100人の王子様」ディレクターの大野氏にインタビュー。リリース4年目に全世界1000万DLを達成した「夢100」が愛され続ける理由とは

 「夢王国と眠れる100人の王子様」iOS / Android)は,“夢世界”という異世界に導かれた主人公(プレイヤー)が,人々の夢を喰べてしまう“ユメクイ”から世界を救うために,指輪に封印された王子様たちを目覚めさせながら旅をしていく,スマホ向けパズルRPGだ。

第1部(左)/第2部(右)
本作では夢世界を救う旅をしていくメインストーリーのほか,王子様と恋を育むストーリーも楽しめる。170人以上の王子様全員との,恋愛ストーリーが用意されているのが「夢100」のすごいところだ。なお,メインストーリー第1部(全12章)は完結しており,6月には第2部の配信がスタートしている。第1部をクリアしていない人でも,第2部から遊ぶことが可能だ。第1部を読まなくても分かる内容になっているが,物語への没入感を楽しむためには第1部からプレイすることをオススメしたい
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バトルは同じ色を3つ以上繋げて消していくパズルで,繋げたコンボの数だけ攻撃力が増す。リリース当初の女性向けゲームはテキストを読むタイプのノベルゲームがほとんどだったが,「夢100」ではパズルと恋愛ゲームが両方楽しめる。また,デフォルメされたキャラクターたちのバトルシーンが非常にかわいらしいのも,女性の心を掴んだ要因だろう
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 2015年3月にリリースされた「夢100」は,今年(2018年)で3周年を迎え,7月からはTVアニメ放送がスタートした。さらに,全世界で1000万DLを突破したことも先日発表されている(関連記事)。「夢100」の人気の秘密は一体どこあるのか……ということで,4Gamerでは「夢100」のディレクターである大野氏にインタビューを行い,本作への想いや運営のコツを聞いた。

「夢100」ディレクター・大野氏
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「夢100」の3年を振り返って――


4Gamer:
 本日はよろしくお願いします。4Gamerで大野さんにお話を聞くのは初めてなので,「夢100」における大野さんの立ち位置を教えていただけますか?

「夢100」ディレクター・大野氏:
 「夢100」のディレクターとして,どういうシステムで,どういった遊び方をしてもらうかといった,アプリの運営部分を担当しています。シナリオやグラフィックスに関してはそれぞれ専門の担当者がいて,それらを含めて全体を管理するのが僕の仕事ですね。僕以外にも,キャラクターやシナリオの責任者や,最終決裁者であるプロデューサーと全体運営の方針を擦り合わせ,運営しています。

4Gamer:
 大野さんは,アプリ内コンテンツの責任者なのですね。リリースされた当時は女性向けゲームといえば,テキストを読むタイプのノベルゲームが主でしたが,「夢100」にパズル要素を取り入れたのはどういった狙いがあったのでしょうか。

大野氏:
 元々このプロジェクトは社内企画コンテストで「女性向けのアプリを作りたい」と話があがったのが始まりでした。女性向けスマホゲームといえばノベルゲームが主流でしたが,それだと新規性がないため,「インゲームを入れるのはどうか」という話になって。

4Gamer:
 なるほど。それでパズルという結論に。

大野氏:
 はい。「女性を元気にする」というコンセプトが根幹にあったので,女性も手軽に楽しめるインゲームの観点からパズルゲームになりました。

4Gamer:
 女性向けスマホゲームでパズルRPGで……と,当時はあまり前例がない作品ですよね。

大野氏:
 今ほど女性向けタイトルが多く出ていなかったので,最初の頃にシステム面でベンチマークにしたアプリは,男性向けが多かったんですよ。それに加えて,同じ女性向けスマホゲームはもちろん,コンシューマのタイトルも広く参考にしていましたね。

4Gamer:
 乙女ゲームだと攻略対象6人くらいが普通ですけど,こんなに大人数になったのはなぜでしょう?

大野氏:
 たくさん王子様がいたほうが,どんなお客様でも好きになれる王子が必ず見つかる,という多様性を大事にしたかったのが,まずありますね。マーケティング的な観点でも100人ってインパクトがありますし,何より,いろんな国の王子様と恋ができるって,すごくわくわくするんじゃないかと思ったんですよ。

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ジェイ(CV:織田優成)
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マルタン(CV:藤原啓治)
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オズワルド(CV:小西克幸)
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オリオン(CV:櫻井孝宏)
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ベウル(CV:菅沼久義)
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那由多(CV:松風雅也)

4Gamer:
 確かに,こんなに王子様がいたら,1人は必ず好きな王子様が見つかりそうです。

大野氏:
 今では170人以上いるので,社内で「さすがに200人はいかないよね?」と話すことも(笑)。クリスマスやブライダルの時期に,全王子の書き下ろしのセリフを作ってもらうんですけど,シナリオチームに全王子分のセリフを依頼するときは,毎回気を引き締めてお願いしています。

4Gamer:
 人数が多いと書き下ろしも大変そうですね。

大野氏:
 大変ですけど,そういう特別なイベントのときに少しでも自分の好きな王子様に触れてもらえる機会を作りたいなと思っています。

4Gamer:
 そういった運営側の想いも「夢100」が愛される理由なのかもしれないですね。リリース当初はこんなにも反響が得られると予想されていましたか。

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大野氏:
 まったく予想していなかったですが,クリエイターとして「これは大丈夫だ!」と,自信を持って出せるなという気持ちは,チームみんなで共有していたと思います。ただ不安は不安でしたね。ジークレストとしてはフルネイティブのアプリは初めてで,かつ女性向けという一大プロジェクトだったので。

4Gamer:
 そこをどのように乗り越えていったんでしょうか。

大野氏:
 とにかく楽しいものを作ろう,という想いだけでした。当時は競合も少なかったので,僕たちはお客様が喜んでくれるものを作ろうと,勢いだけで走ってきたという印象ですね。

4Gamer:
 そんな勢いで1周年,2周年,3周年と迎えられたわけですが,あらためて振り返っていかがでしょうか。

大野氏:
 1年目は先ほどお話ししたとおりですが,2年目からは「夢100」の世界を広げていくことに注力しました。例えば,Happy Elementsさんが配信しているアイドルプロデュースゲーム「あんさんぶるスターズ!」iOS / Android / PC)や,アニメ「KING OF PRISM by PrettyRhythm」,劇場版「黒執事 Book of the Atlantic」とのコラボもその一環ですね。

4Gamer:
 確かに2017年は他社とのコラボが話題になっていましたね。

大野氏:
 もちろんコラボだけじゃなく,アプリの中では王子をどう見せていくか,演出を重視するというテーマがありました。演出が1つ入るだけで,王子様がより印象的に見えたりしますし,より物語のなかに入っていけるんじゃないかと。

 そこで演出を意識して実施されたのが,2年目のクリスマス時期に行ったイベント「雪の降る聖夜に〜二人きりのクリスマス〜」でした。王子様5人のなかからパートナーを1人選ぶと,イベント画面の中心に王子様が表示されて,一緒にクエストを回っていくというものです。

4Gamer:
 王子様と一緒に旅している感が出ますね。

大野氏:
 そしてタイトル運営が2年以上経つと,今度はマンネリ化してるんじゃないかという懸念が出てきまして,お客様に新しい体験をしてもらおうと試行錯誤し始めたのが,3年目ですね。

 その結果,集大成として3周年のタイミングでユーザーインターフェースの変更だったり,新しいパズルイベントだったり,第2部実装といったところに,帰結していくみたいな流れになっています。
 アプリ以外の面では,TVアニメも始まりましたね。

4Gamer:
 TVアニメ化に加えて,新キャラクター・キエルも登場しました。ただ,アニメはアプリとはちょっと違う世界線ですよね。

大野氏:
 第1部,第2部,TVアニメは,それぞれ世界線が違うんですが,じつは重なってくる部分があります。まだお客様に明かせないんですが,第2部のストーリーのなかのミッシングリンクを,アニメで埋める作りになっていたり……。そこに新キャラクターが大きな役割を持っていたり……。

 キエルは第2部2章にも少しだけ出ていて,これから第1部と第2部のミッシングリンクにも関わってくる形になっているんです。TVアニメの終盤には真実に迫っていくので,お楽しみに,といった感じですね。

4Gamer:
 TVアニメも見逃せないですね。コンテンツ以外でも「夢100」は森永製菓のダース・ベイクとのコラボや,池袋のジャックなどプロモーションにも力を入れられていますが,印象に残った施策はありますか。

大野氏:
 直近ですが3周年のときに,池袋に広告を出したことで,あらためて気づくことがあったんですよね。いつも自分が通っている街に「夢100」を見つけたとき,「ここにあって恥じないものを作ろう」という気持ちになれました。

 加えて,お客様から自分たちの街でもやってほしいという声をいただけたことが,すごく光栄で胸に残っています。まだまだ東京で実施することが多いので,もっといろんな街でできるようにしたいですね。

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2018年3月1日〜期間限定で,池袋の各所を「夢100」がジャックした
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第2部からでも入り込めるストーリー


4Gamer:
 第2部の展開はいつ頃から考えられていたんですか。

大野氏:
 2017年の夏には,第2部に向けて考えていました。第1部は全12章で完結することが決まっていましたし,運用コンテンツなので,新しい世界を作っていかなきゃならないなと。

 ただ第2部の世界観をどうするか,どういう舞台でどういう王子様を動かしていくのかも悩みましたし,第1部の流れでやりきれていないところを見せたいという想いもあって,まとめるのに数ヶ月かかったんですよ。本当は第1部が完結してすぐ出したかったんですけど,いろんな事情でお待たせする形になってしまいました。

4Gamer:
 どんどんやりたいことが増えていったと。

大野氏:
 第1部は「夢を持つこと」がテーマだったんですが,第2部では,もっと人間くささを描きたいとなって,対立するキャラクターを登場させるなど,今までとは違うテイストになっているんです。

4Gamer:
 では,そんな第2部のポイントを教えてください。

大野氏:
 第2部のポイントは,やはり今お話しした敵キャラクターがいることです。第1部のときは,ユメクイという概念に対して,主人公たちと別の考え方をする人たちがいたりはしますが,明確に敵対していたわけではありません。第2部で登場する謎の男たちが,敵として主人公たちの前に立ちはだかる展開は,今までの「夢100」にはない見せ方かと思います。

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イザーク(CV:三浦祥朗)
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ルーファス(CV:阿部 敦)
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シリル(CV:永塚拓馬)

4Gamer:
 敵がいることよって,王子様たちの新たな一面が見られるかもしれませんね。敵キャラもかっこいいので非常に興味深いです。

大野氏:
 あとストーリーの中身でいうと,より王子同士のかけ合いを増やすように意識しました。第1部は,主人公の独白が多かったんですが,より生き生きとしたキャラクター同士のやりとりを見てもらおうと。フルボイスということもあり,かけ合いのほうがテンポよく読み進められると思います。

4Gamer:
 かけ合いは嬉しいですね。ちなみに,第1部は先に遊んだほうがいいですか?

大野氏:
 もちろん第1部を読んでいれば,「これは泣く!」といったポイントが随所に仕込まれているので,より楽しめるのは間違いありません。ただ第1部をプレイしなくても楽しめるように作っているので,新規の方もぜひプレイしてほしいです。

4Gamer:
 今から始めたい人も,楽しめそうです。

大野氏:
 あとは演出にもこだわっています。これまでは森や城がデフォルメされたMAPが多かったんですが,アップデート後は国の様子が詳細に分かるMAPになり,より王子たちが住んでいる国の雰囲気が想像しやすくなりました。

第1部のMAP
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第2部のMAP
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4Gamer:
 あ,先日のニコ生でも紹介されていましたね(関連記事)。プリンス☆☆オオノさんが紹介していました(笑)。

大野氏:
 あれは率先してプリンスを名乗っているわけじゃないんですよ! 担当者が「姫様達の前に出るなら,せめて名前だけは」と(笑)。

 それはともかく,今回のアップデートはストーリーの見せ方やMAP画面,クエストの難度など,第1部の課題を踏まえた内容になっています。ストーリーの見せ方やMAP画面は先ほどお話したとおりなんですが,クエストの難度については敵が強すぎてストーリーが進まないといった意見があったので,本編はわりと簡単にクリアできるようにして,エクストラモードでのやりこみ要素を作りました。
 やはり王子様とのストーリーを楽しく読み進めてほしいので,そのあたりのバランスは調整しています。


祝1000万DL突破!
「夢100」が愛され続ける理由とは


4Gamer:
 全世界1000万DL突破,おめでとうございます。大野さんから見て,「夢100」の愛される理由はどこにあるとお考えですか。

大野氏:
 まずは,先ほども軽く触れた“多様性”ではないかと思います。どんな好みを持ったお客様でも,誰かしらに刺さる幅の広さがあるので。あとは好きな声優さんが出ていることも,始めるきっかけになっているんじゃないかと。次に王子様との恋,「夢100」だからできる“姫体験”が重要なのかなと思っています。

4Gamer:
 “姫体験”ですか。

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大野氏:
 先日,これからの「夢100」で何をやっていくべきかをチームで話し合う機会がありました。今は女性向けのスマホゲームもたくさんありますから,そうした市場の中でどうあるべきかというと,やはり王子様と恋愛できるという,言ってみれば非日常な姫体験をお届けすることが,夢100であることの大きな価値の1つだと再確認したんです。誰もが一度は憧れるお姫様になれるとしたら,僕でもドキドキするくらいなので(笑)。あとは,恋愛ゲームと“パズルゲーム”を組み合わせた新規性も,世界で幅広く受け入れられた理由なのかなと思います。

4Gamer:
 多様性,姫体験,パズルゲームの3つの要素が愛され続ける理由なんですね。続いて,長期運営のコツもお聞きしたいです!

大野氏:
 3年も運営を続けていると,お客様の日常に溶け込んでいると思うんですよ。日々の通勤電車の中や昼休み,夜寝る前など……そんなお客様の声を聞かずして,運営はできないと考えていて,その姿勢が最終的に3年続けられた秘訣でもあるのかなと思っています。

4Gamer:
 具体的にはどんな体制になっているんですか?

大野氏:
 お客様のご意見が届きやすいように,アプリ内に「ご意見BOX」という投稿フォームを作っています。その内容は運営チーム全員が目を通すようになっていますし,月に1回,アンケートも実施していますね。また,お問い合わせに届いたものは,サポートチームが定期的に共有してくれるんです。

4Gamer:
 ユーザーの声を大事にしているんですね。

大野氏:
 とくに僕は男性で,コンテンツやキャラクターを愛する気持ちは分かるんですが,究極のところお客様と同じように王子様に恋をしているわけではありません。お客様の声を聞くことで,より王子様と寄り添っていただくために,できることをしたいと思っています。ただ,どこまで見るべきなのか……と悩んだりもしますが。

4Gamer:
 悩むというのは?

大野氏:
 コンテンツはお客様に喜んでもらうために作るんですけど,すでに描かれているものの延長線上にあるものだけではなく,お客様が想像していなかった新しい世界も提供しないといけません。やはり新しいものを見せないと,コンテンツが縮小してしまうので,挑戦はしていかないといけない。それがクリエイターの仕事でもあるので,お客様の声と,作りたいもののバランスには気を遣っています。

 お客様の中には,恋愛ストーリーやメインストーリーよりも「王子同士の関係性をもっと描いてほしい」という声もあったりするので,新しいものも提供しつつ,お客様の見たいものも叶えつつ……。

4Gamer:
 ユーザーと真摯に向き合っているのが伝わってきます。

大野氏:
 弊社のカスタマーサポート(CS)チームはとてもしっかりした体制が敷かれていて,お客様をいかに悲しませないかに気を遣っています。CSチームはお客様の声を一番近くで聞いているので,逆に僕たちが「これはどうだろう?」と意見を求めることもあるんですよ。

4Gamer:
 これまでのなかで,とくに印象に残っている意見はありますか。

大野氏:
 印象に残っているのは,1周年のときに実施したプリンスアワードという人気投票の企画に関するご意見ですね。自分の好きな王子様がランキングをつけられてしまうことや,他のユーザーの投票数が見えることに,悲しみの声が届きまして……。女性向け恋愛ゲームは,自分とその相手との2人の世界があると思うんですが,それを崩してしまって,当時僕が担当した企画だったので,すごく反省しました。

 二度とそういう悲しい想いはさせたくないので,よりお客様の声を聞くようになったのと,2人だけの世界を大事にしたいと思うようになりました。

4Gamer:
 そういった経緯があったからこそ,長期運営に繋がったのかもしれませんね。ところで1000万DLの特設サイトで,さまざまな国や地域の限定王子様が紹介されていたり,特設サイトで各国のSNSでの反応が見られたりしますよね。

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タイ限定王子:クルタ(CV:水野駿太郎)
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韓国限定王子:スハ(CV:パク・ノシク)
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台湾・香港・マカオ限定王子:ピーターパン(CV:江口拓也)
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中国本土限定王子:林(CV:木村良平)


大野氏:
 日本から,中国や台湾,タイの人が楽しんでいる様子が垣間見えるようになっています。自分の好きなアプリがほかの国や地域でも愛されているのが分かると,ちょっと繋がった感じがしていいですよね。

「夢王国と眠れる100人の王子様」全世界1000万DL特設サイト



「夢100」のこれから


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4Gamer:
 「夢100」のこれからについてお聞きしたいです。今後のビジョンなどがございましたらお聞かせください。

大野氏:
 3周年のテーマは「新しい世界を見せる」でした。新しいパズル,第2部,新しい王子様との触れ合いの3つですね。シビアなご意見ももちろんありますが,「すごく楽しいです」という声もお客様からいただいていて,やってよかったなと思っています。そして新しい世界を見せたあとですが……一度,原点に帰りたいなと。

4Gamer:
 原点,ですか?

大野氏:
 次は「夢100」のコアバリューである“王子との姫体験”を,もっと実感できるようなものを作っていきます。

4Gamer:
 なるほど。

大野氏:
 それとは別に,システム面もより遊びやすくしていきたいです。「夢100」は3年前に作ったアプリで,ベースはずっと変わっていないので,プレイするときの手間や拘束時間が長く感じるかと思います。実際,手軽にできないという声もあるため,そこも少しずつ改善していきたいですね。

4Gamer:
 具体的には……?

大野氏:
 パズルを楽しみたい人は楽しめるけど,気軽にやりたい人は多少省略することもできるとか,トレーニングや覚醒,愛情突破……いわゆる強化合成する際の操作性や,編成する際の操作性など煩雑だった部分を,いろいろグレードアップしていきたいです。

4Gamer:
 最近は,オート機能のついたアプリも多いですよね。

大野氏:
 そうですよね。僕らは3年前のシステムを基本的にずっと引き継いできているので,そういった手軽さは,他社のアプリと比べると相対的に落ちてきたと思っています。
 それに,お客様がグッとくるポイントは,王子様と出会って物語を読み解いて,物語の帰結を得るのがコアだと思うんです。そこのコア部分とRPG部分とのバランスを取っていかないとなと。

4Gamer:
 キャラクターを愛でるキャラゲーでもあるし,RPGでもあると。

大野氏:
 「夢100」は,じつは本格的なRPGなんですよね。第1部の最終章にラストバトルがあるんですけど,結構ハードめに作ってまして,それまでとはうってかわって,かなり苦戦をしないとクリアできないものになっています。「すごく楽しかった」という声もありつつ,「これどうやって勝つんだよ!」みたいなお声もいただいたりとか……。

 そこで,実際にプレイしている社員を集めて,どういうことをしたら「夢100」が遊びやすくなるのかなど,意見を出してもらったり,議論をしたりするプロジェクトを立ち上げたんです。いつ頃お客様にお届けできるか分からないんですが,“より遊びやすく”と,“姫体験”を今後のビジョンに掲げているので,もうしばらくお待ちください。

4Gamer:
 楽しみです! では最後に,「夢100」をプレイしている読者へメッセージをお願いします。

大野氏:
 まずはいつもご意見,ご感想をありがとうございます。お客様が楽しんでくれているから,僕らも運営し続けられますし,新しい挑戦ができているんだと実感しています。

 「女性を元気にする」から始まったプロジェクトが,3年の歳月のなかでお客様の日常に溶け込んでいることがとても嬉しいですし,そんなお客様のために,もっと長く運営を続けていきたいと思っています。ひとりひとりのお客様の中にある「夢100」の世界を壊さないように頑張っていきますので,応援よろしくお願いします。


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パッケージ
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