プレイレポート
「GTAオンライン」の進化が止まらない。9月15日の無料アップデートで実装される「フリーモードイベント」&「敵対モード」のプレイレポートを掲載
このアップデートでは,フリーモードからシームレスに参加できる「フリーモードイベント」や新たな「敵対モード」の追加,そしてPS4/Xbox One向けにビデオ編集ツール「ロックスター・エディター」の実装が予定されている(関連記事)。
今回4Gamerでは,大型アップデートの実装に先がけて,そのうちのいくつかを体験してきたのでレポートをお届けしよう。
「グランド・セフト・オートV」公式サイト
GTAOのフリーモードからシームレスに参加できる
「フリーモードイベント」は200種類以上
今回の先行プレイではPS4が用意されており,アメリカやヨーロッパ,アジア各国の関係者を含む十数名によるオンラインマルチプレイに参加してきた。
大型アップデートの最大の目玉となる「フリーモードイベント」は,ロスサントスの街を自由気ままに散策できるフリーモードにおいて,12分ごとに発生する自由参加型のミッションだ。フリーモードと完全に融合しているため,プレイヤーはロビーに移動したり,ほかのプレイヤーを待ったり,メニューに戻ったりする必要がない。従来のミッションよりも,気軽に参加できる点が特徴だ。
気になるその内容は,協力プレイで目的達成を目指すものや個人で競い合うスタントなどさまざま。イベントのバリエーションを含めると,なんと200種類以上が用意されているとのことで,ミッションに成功すれば現金や経験値(RP)の報酬を得られる。もちろん,フリーモードと同じく最大30人が参加可能だ。
今回は,5つのフリーモードイベントをプレイしてきたので,その内容をお伝えしよう。
●フリーモードイベント1:最速スピードチャレンジ
それぞれのプレイヤーが地上を走る乗り物で,そのトップスピード(瞬間最高速度)を競うという単純明快なミッションだ。ロスサントスのどこにいても参加可能で,ミッション中はとにかく走って走って走りまくることになる。ミッションの告知から開始までに3分間の猶予があるので,その間になるべく高性能な車両を用意したり,カスタマイズしたりできる。プレイヤーのランキングは,ミッション中に随時更新されるので,ゲームパッドを握る手が思わず熱くなってしまうはずだ。
勝利のポイントは,やはりスーパーカーのように速い車を用意すること。そして,ハイウェイなどの障害物が少ない場所を見定めること。筆者の記録は121mp/hだったのだが,優勝者は130mp/hオーバーの記録を叩き出していた。
●フリーモードイベント2:ロック・イン
ロスサントスを移動しながら徐々に小さくなっていくドームの中に,最後まで残れるかを競うミッション。プレイヤーは,どこかに現れる開催地に車で駆けつけて参加することになる。
ドームの動きには規則性がなく,車が走れるあらゆる場所に移動していくが,プレイヤーはそこから出たら数秒以内に戻れないと爆発してしまう(もちろん失格)。時間が経過するにつれて,ドームが小さくなっていくため,多数の車による“押しくらまんじゅう”の様相を呈してくる。もちろん,ライバルをドームから押し出すような戦略性もある。
ドームの動きが予想以上に速く,筆者は早々に脱落してしまった。決着が付くまで,ほかのプレイヤーの争いを観戦することになったのだが,ミニカーのような車がチマチマと走り回ったり,ぶつけ合ったりしている様子を眺めるのはなかなか面白かった。
●フリーモードイベント3:クリミナルダメージ
「グランド・セフト・オートV」のストーリーモードに登場するトレバーの「妄想ミッション」をアレンジしたような内容で,ひたすら破壊行為を繰り返して,その損傷被害額を競うミッションだ。車や航空機,船など,単価の高い対象をいかに連続して壊せるかがポイント。ロケットランチャーやグレネードといった破壊力のある武器を調達するのも欠かせない。
また,交通量の多い街中の大通りやハイウェイ,あるいは飛行場やドックなど,“稼ぎやすい”場所選びも重要だろう。もちろん,このミッションはどこからでも参加可能で,どんなに派手な破壊行為でも手配されない。
●フリーモードイベント4:キル・リスト対決,ワルキューレ1
2台の武装ヘリ「ワルキューレ」に,それぞれ最大4人のプレイヤーが乗り込み,メリーウェザーが送り込んでくるヘリや地上部隊の撃破数を競うミッション。ワルキューレに搭乗したプレイヤーは,ガンナー3人と操縦者1人という役割に分かれる。
敵のヘリは容易に視認できるものの,地上部隊には生身の人間もいるので,上空から捕捉するのが難しい。今回,筆者は操縦者を担当したのだが,ターゲットの位置に合わせて,高度を微調整することを心がけてみた。それによってガンナーがうまく敵を処理してくれたので,チームワークが重要なミッションといえるだろう。
●フリーモードイベント5:ハント・ザ・ビースト
1人のプレイヤーが通常よりも身体能力が高い「ビースト」となり,ほかのプレイヤーが「ハンター」として追いかける“鬼ごっこ”のようなミッションだ。ビースト側の勝利条件は,制限時間内にロスサントスに点在する10か所のチェックポイントを通過すること。一方,ハンター側はビーストを殺害するか,すべてのチェックポイントを通過されないように阻止することが目標となる。
ビーストは狼のような顔と派手な赤いスタジャンを着ているという外見こそ特徴的だが,ハンター側のマップには現在位置が表示されない。また,チェックポイントの場所もハンターには分からないので,たとえばビーストが車に乗っていれば,見つけることは至難の業だろう。
ただし,ビーストはチェックポイントを通過したときにだけ,マップに現在位置が表示されるので,これがハンターにとって唯一の手がかりといえる。また,表示される時間は,1つめのチェックポイントを通過したときは10秒のみだが,それ以降はチェックポイント1つにつき10秒ずつ増えていく。
そのため,序盤はかなりビーストが有利なのだが,チェックポイントを通過するたびに追いつめられやすくなるというわけだ。さらに,ハンターがビーストの150メートル以内に近づくと,独特のうなり声が聞こえるようになるので,ソナーのようにして居場所を探ることもできる。
ビースト側はいかにしてハンターを欺くのか,ハンター側はマップに表示されるアイコンとうなり声を頼りにして,ボイスチャットで目撃情報を交換しながらどのように包囲網を狭めるのか。それぞれに独自の戦略が必要になり,従来のGTAOでは味わえなかった独特の面白さがあった。
2つの新しい「敵対モード」も追加
9月15日に実装されるアップデートでは,2つの新たな「敵対モード」も登場する。プレイヤーが少人数のチームを組んで,さまざまなロケーションを舞台に対戦するという内容で,それぞれ7種類のシチュエーションが用意されている。
●敵対モード1:スピード・コンボイ
最大8人のプレイヤーが参加可能なスピード・コンボイは,大型車両を巡って路上でバトルを繰り広げるゲームモードだ。プレイヤーは防衛側と攻撃側の2チームに分かれ,前者は1人の「ランナー」が運転する大型車両をゴールに導くため,残りの3人が「ディフェンダー」となって護衛していく。そして,後者は4人全員が「アタッカー」となって,大型車両がゴールにたどり着くのを阻止するのが目的となる。
なお,ランナーが運転する大型車両には,速度が一定以下になると数秒で爆発する爆弾が仕掛けられており,それが「スピード・コンボイ」というモード名の由来になっているようだ。
今回,筆者はランナーとして,消防車や車両輸送用トラックなどを操縦することになったのだが,一定以上の速度を維持するのはそれほど難しくない。ただ,アタッカーの車はスピードが速いため,執拗な妨害工作は避けられない。幅寄せされて建物や障害物に衝突させられたり,袋小路に追い込まれたりするとかなり危険だ。ディフェンダーの頑張りはもちろんのこと,ときには設定ルートを変えるという臨機応変な判断も必要かもしれない。
一方,アタッカー側は大型車両の進路を塞いだり,側面からアタックしたりして,少しでも速度を下げさせるのが定石。後方からの追突や左右同時に挟み込んでも,あまり速度は落ちないため,できるだけ同じ方向から追突して相手に運転しづらい状況を作り出したい。
●敵対モード2:クロス・ザ・ライン
4人ずつの2チームに分かれて,相手の陣地に引かれているラインを越えることが目標となるゲームモード。チームの全員が同時にラインを越えていることが勝利条件だ。
敵に侵攻させないためには,当然だが銃撃するのが最善の策となる。しかし,倒した敵は数秒後,敵の陣地にリスポーンするため,すでに仲間がラインを越えていると,そのメンバーが危険にさらされるというわけだ。かといって,全員でまとまって移動すれば,相手にとっては一網打尽にするチャンスを与えてしまうことになる。
ボイスチャットで声をかけ合いつつ,突撃のタイミングを図ったり,敵を迎え撃ったりするチームワークが鍵を握ることになるだろう。
今回,プレイしてきたコンテンツは以上だが,もちろん,そのほかにも紹介し切れないほどのフリーモードイベントが存在するようだ。ロビーを介さずに参加できるため,とにかく気軽に参加できるの点が嬉しい。
また,既報のとおり,10月8日にはPS4/PS3/Xbox One版の新価格版の発売が予定されている。これからGTAOに参加したい人や,最新世代機版に買い替えを検討している人にとって,絶好の機会といえるだろう。今回のアップデートを機に,進化したマルチプレイをぜひ楽しんでほしい。
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