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三原色に悩まされる。iOS向けパズルゲーム「Kotoro」を紹介する「(ほぼ)日刊スマホゲーム通信」第520回
スマートフォンには相当な数のゲームが存在しているが,「じゃあ,どれが面白いの?」「そもそも,数が多すぎて好みのタイトルが探せない!」と思っている人も少なくないはず。 そんな問題を解決すべく,スタートした連載が「(ほぼ)日刊スマホゲーム通信」だ。話題の新作タイトルからネタ要素多めのオモシロ系まで,スマートフォンのゲームを片っ端からプレイして(ほぼ)毎日お届けする。
小中学生の頃,美術の授業で絵の具を混ぜ合わせ,さまざまな色の絵の具を作った経験はないだろうか? 本日の「(ほぼ)日刊スマホゲーム通信」では,そんな美術の基礎ともいえる“原色”と,それらを混ぜ合わせで生まれる“二次色”をモチーフにした少し不思議なパズルゲーム「Kotoro」を紹介する。
iOS版「Kotoro」ダウンロードページ
プレイヤーは,白色の玉をタップ&ホールドしながら動かし,フィールドに設置されているさまざまな色の玉を通過させて,玉の色を変化させていくこととなる。そして,配置されているすべての色玉を使って,画面右上に表示された指定の色にすることができればステージクリアとなり,次のステージに進めるという内容だ。
本作に登場する色は,青,赤,黄という3種類の原色と,紫,緑,オレンジという3種類の二次色,合計6種類。組み合わせは,青+黄=緑,青+赤=紫,赤+黄=オレンジといった具合だ。
ただし,原色はどの組み合わせでも別の色に変化させられるが,ひとたび二次色になるとそれ以上はほかの色を重ねられなくなってしまうので要注意。なお,同じ色同士であれば,通過することで吸収できる。
序盤は配置される色玉が少ないのでスムーズに進んでいくが,次第にその数が増えていくので,どの順番で色玉を通過すればいいのかをじっくり考えなければならない。正解は基本的にひとつだけなので,あれこれ試していけばおのずと道を切り開けるはずだ。
さて,本作は5つのチャプターと12個のステージが用意されており,チャプターが変わると新たなギミックが登場する。通過することでその色が抜き取られるマイナス色玉や,2つの色を持つ色玉,時間差で色が変化する玉,さらには一定時間で消滅する色玉などといったものだ。2つの色を持つ色玉は,どちらか一方の色で通過することで,もう片方の色になるという少しトリッキーなギミック。チャプター2以降は,こういったギミックを活用しながら,指定の色に辿り着かなければならない。
非常にレトロなギミックながら,グラフィックスやBGMのクオリティが高く,プレイしている間は,不思議な色の空間にグッと引き込まれるだろう。難度も高く,パズルが好きな人も納得の内容といえる。
現在チャプター6を鋭意製作中とのことで,今後の展開によってはさらなる追加ステージも期待できそうだ。たまには時間を忘れ,この美しい光と音の原色世界に浸ってみてはどうだろうか。
著者紹介:トリスター/目代将規
ゲームやアニメの書籍企画,編集,シナリオライティングや広告制作なども手がける編集プロダクション「トリスター」所属。スマートフォンならではのゲームや,一瞬で遊べてしまうゆるいゲームが大好物。好きなゲームのジャンルはRPGとアドベンチャー。“モンハン”好き。
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