THQ Nordic，「Goat Simulator」のCoffee Stain Studiosと「Wreckfest」のBugbear Entertainmentを買収

　オーストリアのウィーンに本拠を置くパブリッシャのTHQ Nordicが，スウェーデンのCoffee Stain StudiosとフィンランドのBugbear Entertainmentを買収した。


　Coffee Stain Studiosは，2014年の「Goat Simulator」で大ブレイクしたメーカーだが，最近ではスウェーデンのインディーズタイトルのパブリッシングを始めるかたわら，2019年の発売が予定されている新作，「Satisfactory」を開発中であることが知られている。
　一方のBugbear Entertainmentは，デモリション・ダービー風のカーアクション「Wreckfest」を2018年6月にTHQ Nordicからリリースしたばかり。2004年の「FlatOut」や2007年の「Sega Rally Revo」など，以前から活躍しているフィンランドの古参デベロッパだ。


　THQ Nordicの発表によれば，Bugbear Entertainmentに関しては同社株式の90％を取得し，すべての版権や開発チームの人事権などを得たという。今後は，スタジオの独立性を維持したまま，タイトル開発をサポートしていく予定だ。一方のCoffee Stain Studiosは株式を一括で購入したが，2023年までに2つの目標を達成すれば，さらなる資金提供を行うとのこと。

　日本での知名度が高いとはいえないTHQ Nordicだが，2018年2月19日に掲載した連載記事でもお伝えしたように，この2月にドイツの大手パブリッシャDeep Silverの買収を成功させて以来，小規模デベロッパや知的財産権を爆買い中で，Ubisoft Entertainmentに次ぐヨーロッパ第2のパブリッシャの地位を確立しつつある。今回の買収によってどのような新作が開発されるのか，楽しみにしたい。

THQ Nordic acquires Coffee Stain

THQ Nordic acquires Bugbear Entertainment