「戦国無双4」の完成発表会が開催。最新タイアップ情報の発表や，“ももち”こと嗣永桃子さんによるデモプレイが披露された会場の模様をレポート

　コーエーテクモゲームスは2014年3月5日，同社が3月20日に発売予定の「戦国無双4」（PS3 / PS Vita）の完成発表会を，東京都内で開催した。この発表会では，同タイトルの概要があらためて紹介されたほか，新たなタイアップ情報が公開された。また発表会の後半では，ゲストとしてアイドルユニット「Berryz工房」の嗣永桃子さんが登壇し，「戦国無双4」に関するトークや，実機デモプレイを披露した。

コーエーテクモゲームス 代表取締役社長 襟川陽一氏

　最初に登壇したコーエーテクモゲームス 代表取締役社長 襟川陽一氏は，2014年で10周年を迎えた「戦国無双」シリーズについて，「光栄時代から数えると36年の歴史を誇るコーエーテクモグループの業績における，大きな牽引役」と表現。その最新作となる「戦国無双4」もまた，自信を持って世に送り出せるタイトルであると語った。

SCEJA プレジデントの河野 弘氏は，ビデオメッセージにて，「戦国無双」シリーズは，この10年間，PlayStationの代表的なタイトルの一つだったとし，PlayStation 4向けのリリースにも期待しているとコメントした

　「戦国無双4」のプロデューサーを務めるコーエーテクモゲームスの鯉沼久史氏は，完成した同タイトルについて，「10周年の節目に出すことができた」と喜びを語った。

　また同タイトルのディレクターである三枝 修氏からは，実機のプレイ動画を交えて，ゲームの概要が紹介された。

「戦国無双4」プロデューサー 鯉沼久史氏

「戦国無双4」ディレクター 三枝 修氏

　最初に紹介されたのは，ゲームに登場する武将達だ。今回は，これまでのシリーズに登場した武将に，真田信之，大谷吉継，片倉小十郎ら9名の新武将と，ナンバリングタイトル初登場となるの3武将が加わり，プレイヤー武将の数は総勢50名以上となる。


　メインモードとなる「無双演舞」は，従来の武将を選ぶ形式から，章を選択する形式に変更された。さらにスタート時には，メイン武将に加え，パートナー武将を1人選択できる。実機デモプレイでは，武将の組み合わせによって選択時のキャラクターボイスが変わることや，メイン武将の真田幸村から遠い場所で発生したミッションを，パートナー武将の真田信之でチャレンジする模様が披露された。


　またアクション面では，広範囲を瞬時に攻撃する「神速アクション」が紹介された。この攻撃は，大量に登場する通常の兵士には有効だが，武将には弾かれてしまうという特徴を持っているため，使いどころが重要になるという。
　さらに今作では，従来の無双奥義に加え，攻撃を大幅にパワーアップする「無双極意」と「無双奥義・皆伝」が用意されており，より爽快な無双バトルを楽しめる。


　新モード「流浪演武」では，プレイヤー自身が武将をエディット可能だ。写真などを取り込んで，オリジナルの家紋を作ることもでき，それをコスチュームに反映させられるところが大きなポイントである。会場では，全国を行脚し，1000以上に及ぶ武将とコミュニケーションを取る模様が披露された。こうして知り合った武将は「武将列伝」に登録されていくとのこと。なお武将達は，このモードでしか見られない一面を披露することもあるそうだ。


　ダウンロードコンテンツは，シナリオ，コスチューム，エディットパーツが順次配信される予定となっている。「戦国無双4」の発売日には，NHK大河ドラマ「軍師官兵衛」とのタイアップにより，黒田官兵衛の特別コスチュームが無料配信される。さらにこのタイアップでは，プレイヤーオリジナル武将用に，黒田官兵衛，竹中半兵衛，豊臣秀吉をモチーフにしたエディットパーツも用意される。

「戦国無双4」のパッケージ，アニメBOXおよびTREASURE BOX，予約特典なども紹介された

　タイアップ施策では，ロックバンド「黒夢」との楽曲タイアップ，講談社刊「月刊少年マガジン」におけるコミック「戦国無双」の掲載，アニメ「戦国無双SP 〜真田の章〜」があらためて紹介された。同アニメは，3月21日12：00から，テレビ東京系全6局ネットで放映されるが，このバージョンには，出演声優陣によるゲーム紹介が含まれるという。一方，「戦国無双4」アニメBOX/TREASURE BOXに同行されるBlu-rayバージョンは，テレビ放映バージョンでカットされたシーンを含む完全版になるとのことだ。


　新規のタイアップでは，日本赤十字社が実施している全国の献血会場に，「戦国無双4」コラボポスターを展示するという。ポスターの絵柄は地域ごとに異なり，全18種類が用意されるそうだ。
　また全日本空輸（ANA）とのタイアップでは，宮城県の文化を紹介する機内映像に，「戦国無双3」の伊達政宗の映像と，録り下ろしボイスが使用されていることが紹介された。


　そのほか会場では，以前公開されたタイアップ情報の続報として，2014年夏開催予定の「戦国無双の刀剣展」に展示される予定の刀剣から「森 蘭丸の大太刀」や，眼鏡市場とのコラボフレーム，TBiグループ飲食店とのコラボメニュー，ロッテ/サークルKサンクスとのコラボキャンペーンが紹介された。
　さらに日本全国のさまざまなイベントとのタイアップも行うとのことで，それぞれの情報は，順次，公式サイトなどで紹介される予定となっている。


　次のコーナーでは，スマートフォンアプリ「戦国無双シュート」（iOS / Android）が紹介された。こちらは手軽に“一騎当千”を楽しめることをコンセプトとしており，「戦国無双4」の発売と近い，3月20日頃の配信開始を目指しているという。

3月8日および9日に行われる「戦国無双 声優奥義 2014春 〜祝宴 十年の祭〜」の紹介もなされた

“ももち”こと嗣永桃子さん

　発表会の後半にはゲストとして，“ももち”こと，アイドルユニット「Berryz工房」の嗣永桃子さんが登壇。ももちさんは，すでに「戦国無双4」を先行体験したとのことで，「アイドルとして言っていいのかどうか分かりませんが，バサバサと人を斬っていくのが爽快で楽しいです」とコメントした。

　またももちさんは，「戦国無双」に登場する武将では，徳川家康が好みだという。とくに，「皆が笑顔でいてほしい」という家康のポリシーが，まるでアイドルの鑑のように思えたとのことで，「生き様が格好いい」と話す。これを聞いた鯉沼氏と三枝氏は，「家康は内面を格好よく描いているので，それを理解してもらえるのはうれしい」と感想を述べていた。
　一方女性キャラでは，ヘアスタイルがももちさんと同じツインテールのガラシャが好きとのこと。前作まではボブだったガラシャが，今作でツインテールに変更されたのは，「ももちを意識したのでは？」と質問し，鯉沼氏らを苦笑させていた。

　会場ではももちさんが，自身に似せてエディットされた武将を使って「戦国無双4」のデモプレイを披露。ももちさんは，通常攻撃に，神速アクションや無双乱舞を織り交ぜた見事なプレイを披露した。
　プレイの感想を求められたももちさんは，「簡単にプレイできますから，わくわくした気持ちになりますし，どんどん人を倒すことでスカッとします。イライラすることがあったら『戦国無双4』をプレイして，爽快な気分になってください」とコメントした。

ちなみに画面左下の武将の肖像は，ももちさん本人が描いたものを取り込んでいる

　最後に鯉沼氏と三枝氏が，「戦国無双4」がシリーズ10周年記念タイトルであることにあらためて触れ，このあと15年，20年と愛されるシリーズとして展開していきたいとの意気込みを述べ，発表会を締めくくった。

「戦国無双4」公式サイト