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[TGS 2013]AVerMedia,来春発売予定の「USB接続型1080p/60fps録画対応ビデオキャプチャデバイス」試作機を披露
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印刷2013/09/22 00:00

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[TGS 2013]AVerMedia,来春発売予定の「USB接続型1080p/60fps録画対応ビデオキャプチャデバイス」試作機を披露

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 ここ1〜2年の間に,ゲーマー向けビデオキャプチャデバイスで知名度が上がってきた台湾AVerMedia Technologies(以下,AVerMedia)は,2012年に引き続き,東京ゲームショウに出展している。
 昨年同様,各種デモ展示を行っていたのだが,注目したいのは,その中に,2014年春の発売予定とされるUSB接続型ビデオキャプチャデバイスが交じっていたことだ。

AVerMediaブースにしれっと置かれていた新型のビデオキャプチャデバイス
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 その製品名は「EXTREMECAP U3 AVT-C877」(以下,AVT-C877)。手のひらに乗るレベルの小ささが目を引く本機は,PCと接続すると,HDMI,もしくはコンポーネント入力からの映像をリアルタイムにMPEG-4形式でハードウェアエンコードしてHDDに保存できるという,割とよくあるタイプのキャプチャデバイスである。

付属品は専用端子−USB 3.0のケーブルと,専用端子−コンポーネントのケーブル
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接続インタフェース。HDMI入力以外は専用端子となっているが,「開発中なので,最終的にデザインやインタフェースは変更になる可能性がある」(AVerMedia)とのこと
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AVT-C877の製品概要
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 PCレスでキャプチャできる製品も出しているAVerMediaにしては,かなり普通と思うかもしれないが,注目したいのはその仕様だ。AVerMediaによると,AVT-C877は新開発のハードウェアエンコーダを搭載することでリアルタイムに動画をH.264形式に圧縮し,1080p/60fpsでの録画を可能ししているという。
 「1080p/60fpsをリアルタイムでエンコードできるハードウェアは当社初」とはAVerMediaの弁だ。これまでのゲーマー向けビデオキャプチャデバイスだと,1080p解像度時のフレームレートはハードウェアの制約から30fpsが一般的だったが,60fpsでのキャプチャを可能にすることで,より滑らかな高解像度ゲームプレイムービーを作りたいニーズに応えようというわけである。

 気になるのは,AVT-C877がHDMIなりなんなりのビデオパススルー端子を持たないこと。パススルーがない以上,本機に入力された映像は,PCと接続されたディスプレイデバイス上でモニタリングすることになるが,今回,その表示遅延は80ms(60Hz表示として約4.8フレーム)にまで短くできているとのことだ。

インタフェースはわずか3つのみ,ACアダプター接続用端子すら(少なくとも東京ゲームショウ2013時点のサンプルでは)用意されていない
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 もっとも,4.8フレームというのは,シビアな操作が求められるアクションゲームをプレイすることを考えると,明らかに致命的な遅れである。そのため,ゲーマー向けを謳うUSB接続型キャプチャデバイスでは,入力された映像をできる限り少ないラグでスルー出力する機能を持っていたりするわけだが,それと比べると少し厳しい気はする。AVerMediaは「タイミングがシビアなゲームを除けば十分にプレイできる」として,「低遅延」をウリにしていくようだが,ここは人を選ぶのではないかと思う。

会場では,AVT-C877とXbox 360を接続し,HDMI入力した映像をキャプチャしつつプレイするというデモが,ビジネスデイ限定で行われていた
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 なお,AVerMediaのブースには,11月発売予定のゲーマー向けキャプチャデバイス新製品「GAME CAPTURE HD II AVT-C285」(日本での製品名は「ゲームレコーダーHD II」)も展示されていた。

GAME CAPTURE HD II AVT-C285
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USB接続型HDDをつなげたイメージ
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 本製品は,従来製品「GAME CAPTURE HD AVT-C281J」の後継にあたる製品で,「HDDを追加して,そこに録画データを保存する」という仕様は変わらないながら,HDDは内蔵するのではなく,USBで外付けするようになったのが大きな特徴となる。HDDを内蔵する必要がなくなったことから,本体がずいぶんとコンパクトになっているのもポイントといえるだろう。
 また,入力インタフェースではついにHDMIに対応し,スルー出力もHDMIとなっている。コンポーネント入力時も出力はHDMI経由だ。さらに,LANコネクタも搭載しており,付属のリモコンでカット編集したムービーを,単体でYouTubeへアップロードできるようにもなっているという。

入力インタフェースはHDMIおよびコンポーネント。HDMIによるスルー出力に対応する。LANコネクタの採用も目を引く
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操作用のリモコン。単なる「録画&停止用」ではなく,編集などの操作もできるようになった
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日本語化されたメニューから,ビデオのカット編集や,YouTubeへのアップロードなどが行えるようになっている
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 録画できるのは1080p/30fpsまでになるが,より「PCレス」を突き進めたGAME CAPTURE HD AVT-C281Jの後継機として,注目を集めそうな気配だ。
 AVerMediaによると,店頭価格は1万円台後半になりそう,とのことだった。

AverMedia Technolgies日本語公式Webサイト

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