「ドラゴンクエストX」のバージョン3「いにしえの竜の伝承」が発表に。ジャンプフェスタ2015で行われたステージイベントをレポート

　スクウェア・エニックスは，2014年12月20日と21日に幕張メッセで開催された「ジャンプフェスタ2015」にて，ステージイベント「ドラゴンクエストXTV ジャンプフェスタ2015出張版スペシャル」を開催した。本稿では，このステージにて発表された「ドラゴンクエストX 眠れる勇者と導きの盟友 オンライン」（PC / Wii U / Wii）の最新情報を中心に，会場の模様をお伝えしよう。

左からMCの碧井エリさん，「ドラゴンクエストX」プロデューサー 齊藤陽介氏，ディレクター 齋藤 力氏，チーフプランナー 安西 崇氏，Vジャンプ編集部 サイトーブイ氏

　12月20日のステージでは，まず12月25日に実施される大型アップデート「バージョン2.4『悠久の果ての決戦』」の追加情報が二つ発表された。
　一つめは，仲間モンスターのなつき度の上限が，従来の100から200にアップすること。先行して発表された専用アイテム「絆のエンブレム」を仲間モンスターに装備させると，バトル中に一定確率で「絆の証」が発動してプレイヤーのテンションが上がるのだが，なつき度が高いほどその確率も高まるという。


　二つめは，新コインボス「キラーマジンガ」がドロップする顔用アクセサリー「アクセルギア」について。このアクセサリーを装備していると，プレイヤーが行動したあと，一定確率でターンを消費することなく次の行動に移れる──つまり，一定確率で連続2回行動が可能となる。どの職業であっても便利な効果なので，ぜひ手に入れたいところである。



　続いて会場では，登壇者4名がキラーマジンガに挑戦することに。このコーナーでは，キラーマジンガがバトル開始後約90秒で2体に分身することや，「いてつくはどう」の効果にダメージを加えた攻撃「いてつく魔弾」を放ってくること，プレイヤーの行動に応じて怒り状態になることなどが明かされた。


　そのほか登壇者からは，プレイヤーの守備を固めるには「聖女の守り」「スクルト」「会心完全ガード」が，攻撃には「ヘナトス」「マシン特効」が有効であるとの説明がなされた。また，比較的さまざまな職業で挑戦しやすいバランスに仕上がっているとのことで，特定の組み合わせのパーティでなければ倒せないということはなさそうだ。
　このキラーマジンガは，2015年1月中旬に実装予定とのことなので，アクセルギアをいち早く入手したいというプレイヤーは，今から装備などを整えておくといいかもしれない。

　12月21日のステージでは，最初に「シアトリズム ドラゴンクエスト」の紹介コーナーが設けられた。同タイトルは，作曲家・すぎやまこういち氏によって再監修された，「ドラゴンクエスト」シリーズの「I」から「X」までの人気楽曲を収録している。具体的なゲーム内容に関しては，プレイレポートを参照してほしい。

「シアトリズム ドラゴンクエスト」の紹介を行ったプロデューサーの間 一朗氏。往年の「ドラゴンクエスト」シリーズファンで，「全力で制作している」と熱く語っていた

スペシャルゲストとして登壇した堀井雄二氏。すでに開発バージョンをかなりプレイしているという

会場では，齊藤陽介氏が「ドラゴンクエストX」にも使われている「ドラゴンクエストIV」の戦闘曲をプレイ。見事，Sランクを獲得した

　続いて，バージョン2.4にて登場する新コンテンツ「レモンスライムクイズ」が紹介された。このコンテンツは，見た目はレモンスライムだが中身は別というモンスターと1分間戦い，その正体を当てるというもの。またこのコンテンツは期間限定コンテンツで，当初は12月25日から10日間開催されるのだが，それ以降も定期的に開催される予定とのことだ。


　問題は初級/中級/上級とレベル分けされており，最初は初級から挑戦することとなる。具体的なプレイ内容は，バトル中にレモンスライムに与えたダメージや逆に受けたダメージ，使ってくる魔法や特技といった行動，押したときの重さなどを観察し，正体を推測していくという感じである。なおこのコンテンツでは，プレイヤーもレモンスライムも体力が尽きて倒れてしまうということはないそうだ。


　回答は，表示されたモンスター名一覧の中から選択する方式。なお，このコンテンツは最大4人での挑戦が可能で，それぞれに回答権があり，一人でも正解を出せばパーティ全員が正解扱いとなる。正解の報酬は，問題レベルに応じた経験値や特訓スタンプ，そしてアイテム「ふしぎなイレモン」などである。
　このふしぎなイレモンからは「ふくびき券」「しんぴのカード」「ゴルスラコイン」「幸運のお守り」といったアイテムが手に入る。ただし，ふしぎなイレモンは何回クイズに挑戦しても1日一つしか入手できず，またこのコンテンツでしか入手できないアイテムは含まれていないとのことだ。


　ステージの終盤では，「ドラゴンクエストX」の「バージョン3『いにしえの竜の伝承』」が発表された。このバージョンでは新種族「竜族」が登場することが明かされたが，それ以上の情報は2015年1月21日以降，順次公開されるとのこと。なお，バージョン3のディレクターは，引き続き齋藤 力氏が務める。


　エンディングでは，登壇者がプレイヤーに向けて，今後の展開に期待してほしいとコメント。そして堀井雄二氏が，「これから『ドラゴンクエストヒーローズ』『シアトリズム ドラゴンクエスト』『ドラゴンクエストX』と目白押しの展開が待っています。僕自身も楽しみですので，皆さんもぜひ期待してください」と述べ，ステージを締めくくった。

ステージでは，バージョン2.4の地味な修正点を紹介する「地味祭」のコーナーも設けられた

ニコニコ生放送にて，12月23日22：00より「ドラゴンクエストXTV番外編 よーすぴサンタのクリスマスSP」と，12月31日21：00より「ドラゴンクエストX」の齊藤陽介氏と「ファイナルファンタジーXIV：新生エオルゼア」の吉田直樹氏による「年忘れ対談」が配信されることもアナウンスされた

「ドラゴンクエストX」公式サイト