インタビュー
「ハースストーン」開発者インタビュー。新拡張「天下一ヴドゥ祭」は,ルール無用の喧嘩祭りに
「ハースストーン」公式サイト
4Gamerは会場内で「ハースストーン」のリードミッションデザイナーを務めるDave Kosak氏と,シニアプロデューサーのTim Erskine氏に話を聞いたので,その内容をお届けしよう。
4Gamer:
よろしくおねがいします。まずは,「天下一ヴドゥ祭」の世界観について教えてください。
Dave Kosak氏(以下,Kosak氏):
天下一ヴドゥ祭は,トロル達の闘技大会です。トロルには9つの派閥があり,それぞれが異なるロアを崇拝しています。この闘技大会は,どの派閥が一番強いのかを決めるもので,それぞれの派閥を代表するチャンピオン達が,ラスタカン王のグルバシ闘技場で争うわけです。
4Gamer:
チャンピオンとロアは,どのような形でゲーム内に登場しますか。
Kosak氏:
どちらもレジェンダリカードとして登場します。また,精霊と呼ばれるレアカードもあります。精霊は隠れ身を持っており,常に何かしらの効果を発動します。ロアと精霊は,互いを補い合う関係にあるので,組み合わせて使うことで良い効果が得られるでしょう。
4Gamer:
公開されたカードをいくつか見ましたが,相手のデッキを半分破壊するなど,無茶をするカードが多い印象を受けました。
Kosak氏:
天下一ヴドゥ祭のテーマが,「力」や「チャンピオン」といったものなので,それに見合うようなカードを用意しました。また,天下一ヴドゥ祭の世界には観客も居るので,彼らを楽しませる意味でも,派手で娯楽性の高いカードが必要になってきます。
4Gamer:
闘技がテーマということで,ずっと前にリリースされた拡張パック「グランドトーナメント」に通ずるものがありますが,世界観的なつながりはありますか。
Tim Erskine氏(以下,Erskine氏):
確かにテーマは似ていますが,グランドトーナメントは騎士達がルールに基づいて戦う正統派の闘技大会という設定でした。それに対して,天下一ヴドゥ祭はトロル達のケンカなので,ルールがなく,やりたい放題です。グランドトーナメントはまた違った試合展開が楽しめるでしょう。
4Gamer:
1人向けのアドベンチャーである「喧嘩祭」は,どのような内容になりますか。
Erskine氏:
今回のミッションは,ランダムな3人のトロルから1人を選ぶところから始まります。プレイヤーは選んだトロルのチームに所属することになり,ほかの8つのチームと戦って上を目指していきます。勝利のたびにどんどん難しくなっていきますが,その中でもちょっとした工夫がありますので,それも楽しみにしてもらえればと。
4Gamer:
デッキは自分のものを使うのでしょうか。
Kosak氏:
いえ,喧嘩祭のために用意されたデッキを使用します。デッキはチームによって変わるのですが,プレイしていく中でカスタマイズすることも可能です。
4Gamer:
ほかのアドベンチャーと同様に,無料で遊べるのでしょうか。
Kosak氏:
はい。無料でプレイ可能です。
4Gamer:
クリア報酬などはありますか。
Kosak氏:
クリア報酬はありますが,実用的なものにしてしまうと,プレイを半ば強制してしまうことになります。喧嘩祭は興味を持った人が楽しめるように作っていますので,カードパックがもらえるなどといったことはありません。
4Gamer:
拡張パック「凍てつく玉座の騎士団」では,ハースストーンのシリアスな世界観を見せてくれましたが,その後はコミカルな世界観の拡張が続いてます。そのあたりのバランスは意識されているのでしょうか。
Kosak氏:
凍てつく玉座の騎士団は,まさに「World of Warcraft」という感じでした。そして,その対極にあるのが「博士のメカメカ大作戦」です。天下一ヴドゥ祭は,その中間ぐらいの立ち位置になりますが,いずれもWorld of Warcraftチームといろいろ相談しながら世界観のバランスを取っています。
Erskine氏:
「こんなものがあったらどうだろう」というのを常に考えています。例えば,ディスコ的な雰囲気を取り入れたいという考えから,「ワン・ナイト・イン・カラザン」が生まれました。そうやって,拡張パックの世界観を作っている感じですね。
4Gamer:
本日はどうもありがとうございました。
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(C)2017 BLIZZARD ENTERTAINMENT, INC.
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