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NVIDIA,「Xavier」ベースSoC搭載のエッジAI向け開発キット「Jetson Xavier NX」を発表
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印刷2019/11/07 14:07

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NVIDIA,「Xavier」ベースSoC搭載のエッジAI向け開発キット「Jetson Xavier NX」を発表

Jetson Xavier NX
配信元 NVIDIA 配信日 2019/11/07

<以下,メーカー発表文の内容をそのまま掲載しています>

NVIDIA、エッジAI実装に適した、
世界最小のスーパーコンピューター、Jetson Xavier NXを発表
Jetsonファミリーの新製品が、Jetson Nanoのフォームファクターで
Xavierの性能を399ドルで実現

2019年11月6日、カリフォルニア州サンタクララ - NVIDIAは本日、エッジにおけるロボティクス デバイスおよび組み込み型コンピューティング デバイスに適した、世界で最も小さく、最もパワフルなAIスーパーコンピューター、Jetson Xavier NXを発表しました。

クレジットカードよりも小さい、コンパクトなフォームファクターで、エネルギー効率に優れたJetson Xavier NXモジュールは、最新のAIワークロードの処理で最大21 TOPSの演算能力を備え、電力消費量はわずか10ワットとなっています。

画像集 No.001のサムネイル画像 / NVIDIA,「Xavier」ベースSoC搭載のエッジAI向け開発キット「Jetson Xavier NX」を発表

Jetson Xavier NXは、性能の向上が要求される一方、サイズ、重量、共有電力または費用の制約がある組み込み型エッジコンピューティングデバイスに、新たな可能性をもたらします。このようなデバイスには、小型の商用ロボット、ドローン、工場のロジスティックスおよび生産ライン向けのインテリジェントな高解像度センサー、光学検査、ネットワークビデオレコーダー、携帯医療デバイスならびにその他のインダストリアルIoTシステムが含まれています。

NVIDIAのバイス プレジデント兼エッジ コンピューティング担当ジェネラル マネージャーのディープゥ タッラ (Deepu Talla) は、次のように述べています。「AIは、産業を転換させる最新のロボティクスおよび組み込み型デバイスの実現技術となっています。小さなフォームファクターおよび省電力が要件となっているこれらのデバイスの多くは、AI機能の追加に制約がありました。Jetson Xavier NXにより、NVIDIAのお客様とパートナーは、デバイスのサイズや消費電力も増やすことなく、AI機能を劇的に向上できるようになるでしょう」

Jetson Xavier NXは、最大で14 TOPS (10Wの場合) または21 TOPS (15Wの場合) の演算能力を持ち、Jetson Nanoのフォームファクター (70x45mm) で複数のニューラルネットワークを並行に実行し、複数の高解像度センサーを同時に処理します。Jetson Xavier NXは、すべてのJetson製品と同じCUDA-X AIソフトウェアアーキテクチャがベースになっているので、すでに組み込み機器を構築している企業は、マーケットへの投入時間の短縮ならびに開発費用の削減が可能となります。

NVIDIAのソフトウェアアーキテクチャアプローチの一環として、Jetson Xavier NXは、現代的かつ複雑なAIネットワーク、ディープラーニングのための高速化ライブラリ、ならびにコンピュータ ビジョン、コンピュータ グラフィックス、マルチメディアなどを実行する、包括的なAIソフトウェア スタックである、NVIDIA JetPack software development kitに対応しています。

エコシステムからのサポート
Jetson Xavier NXは、ロボティクスおよび組み込み型デバイスのエコシステムから強固なサポートを受けています。

Lockheed Martin社アプライド アーティフィシャル インテリジェンス担当ディレクター兼チーフ アーキテクト、リー リソルツ (Lee Ritholtz) 氏は次のように述べています。
「NVIDIAの組み込み用Jetson製品により、Lockheed Martinのプラットフォームでの組み込みAIソリューションの研究、開発および展開が加速します。Jetson Xavier NXの優れた性能、小さなフォームファクターおよび少ない電力消費で、当社はエッジでのリアルタイム処理能力をこれまで以上に向上できるようになるでしょう」

武蔵精密工業株式会社代表取締役社長、大塚浩史氏は次のように述べています。
「当社の目標は、光学検査システムの品質と正確さを劇的に向上させ、Industry 4.0に向けて事業を加速させることにあります。NVIDIAのJetson Xavier NXにより、当社では、光学検査システムの規模と電力を強化する必要なく、視覚検査の能力を向上させるための演算能力を手に入れられるようになります」

NVIDIAは本日、データセンターおよびエッジでのAI推論ワークロードの性能を測定する5つのベンチマークすべてにおいてトップとなったことを発表しました。これは、AIトレーニングを測定する、最近のベンチマークのいずれにおいても、NVIDIAが強固な地位を築いていることに基づいています。業界初の独立系推論用AIベンチマークであるMLPerf Inference 0.5の結果は、データセンター向けNVIDIA Turing GPUおよびエッジ向けNVIDIA Jetson Xavierシステム オン チップ (SoC) の推論能力の高さをはっきりと示しています。Jetson Xavier NXモジュールでは、これらのベンチマークで使用された、Xavier SoCの新しい省電力バージョンが採用されています。

Moor Insights & Strategy社社長兼主席アナリスト、パトリック ムーアヘッド (Patrick Moorhead) 氏は次のように述べています。
「AIチップが毎日のように発表されている世界において、NVIDIAは、Jetson Xavier NXによって限界を押し広げたと考えています。この製品は、小さなサイズと低電力の優れた性能とともに、パワフルで一貫性のあるソフトウェアアーキテクチャよって、組み込みエッジコンピューティングに求められているものを実現しています」

Jetson Xavier NX モジュール仕様:
  • GPU: 384のNVIDIA CUDAコア、48のTensorコア、ならびに2つのNVDLAを搭載したNVIDIA Volta
  • CPU: 6コア Carmel Arm 64ビットCPU、6MB L2 + 4MB L3
  • ビデオ: 2x4K30のエンコードおよび2x 4K60のデコード
  • カメラ: 最大6台のCSIカメラ (仮想チャネルを通じては36台)、12レーン (3x4または6x2) のMIPI CSI-2
  • メモリ: 8GB 128-bit LPDDR4x、51.2GB/秒
  • 接続性: ギガビットイーサネット
  • OS対応: UbuntuベースLinux
  • モジュールのサイズ: 70x45mm

Jetson Xavier NXはJetsonファミリーの新製品であり、他にはJetson Nano、Jetson AGX XavierシリーズおよびJetson TX2シリーズで構成されています。Jetson Xavier NXは、高速のCSIおよびPCIeから低速のI2CおよびGPIOに至る、多様なIOのセットを備えています。Jetson Xavier NXの多くの周辺機器およびセンサーとの互換性、ならびに小さなフォームファクターと優れた性能が、組み込みAIおよびインダストリアルIoTシステムに新たな機能をもたらすでしょう。

Jetson Xavier NXは、Jetson Nanoとのピン互換があります。ハードウェア デザインを共通化し、Jetson Nano実装のボードおよびシステムと共有することによって、Jetson Xavier NXにアップグレードすることも可能です。さらに、Jetson Xavier NXはTensorFlowやPyTorch、MxNet、Caffeなどの主要なAIフレームワークすべてに対応しています。

Jetson Xavier NXモジュールは、NVIDIAの流通チャネルを通して、エッジシステムの大量生産を行う企業向けに、3月に399ドルの価格で販売されます。開発者は、Jetson Xavier NXをエミュレートするためのソフトウェアパッチを適用したJetson AGX Xavier開発者キットを使用することにより、本日よりアプリケーション開発を行うことができます。

NVIDIAのJetson Xavier NX製品情報ページ

  • 関連タイトル:

    Volta(開発コードネーム)

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