2014年11月18日から,NVIDIAのゲーマー向けAndroidタブレット「
SHIELD Tablet」に,Android 5.0(Lollipop)の配信が始まっている。そのレビュワー向けプレビューを基に4Gamerではテストレポートをお届けしているが(
関連記事),そのとき,新要素の1つであるゲームのオンラインストリーミングサービス「
GRID Game Streaming」については,NVIDIAの公式ステートメントを引いて,「
国内でのサービスは未定」と紹介済みだ。
だが,どういうわけかは不明ながら,日本からも,GRID Game Streamingの無料体験を行えてしまうようだ。しかも,
「GRIDゲーム」をサポートする新しい「SHIELD Hub」さえ導入済みであれば,Android 4.4.2(KitKat)版SHIELD Tabletでも利用できてしまうようである。下に示したのはその経緯だが,ご覧のとおり,「NVIDIA Account」を登録してログインすると,確かにGRID Game Streamingを利用できてしまった。
手元でAndorid 4.4.2のまま放置してあった国内版SHIELD TabletにSHIELD Hubのアップデートが降ってきて,「GRIDゲーム」を選択できるようになっていた。選択するとログインするよう求められるので,[ログイン]をタップ
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すると,「NVIDIAアカウント」なるアカウントでのログインを求められた。今回はGoogleアカウントでログインを選択
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「あと少しで完了です」と出て,メールアドレスとニックネーム,生年月日の入力が求められた。その先では利用規約の確認も求められる
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利用規約で[Accept]をタップすると,ネットワークの分析が始まった。この分析は,後でSHIELD Hubの「設定」−「GRID」−「サービスの場所」からも行える
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4Gamerの外部接続用回線にWi-Fi接続したところ,電波エラーが発生したが,今回はひとまず[続行]をタップ。するとGRIDゲームに戻った
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GRIDゲームから強引に,北米版「Ultra Street Fighter IV」を起動。すると読み出しが始まって……
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起動!
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見るからに“紙芝居”で,プレイできる気がしなかったので,ゲームのデモをキャプチャしてみた
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上で示した流れにおいて,Chromeが立ち上がったところで,画面をスクロールさせてみたところ。北米サーバーが稼働中で,西欧サーバーがまもなく立ち上がる予定とされていた
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GRID Game Streamingの説明書きによると,現時点でサーバーは北米にしかないとのことなので,おそらくはそこにアクセスしに行っているのだろう。それもあってか,4Gamer編集部内の外部接続専用回線ではとてもプレイできるようなフレームレートにはならなかったが,少なくとも,北米で始まっている2015年6月30日までの無料プレイに,日本から参加を試みることはできているように見える。
この点についてNVIDIAに問い合わせたところ,「
この状況は認識している」「
現時点における公式な回答は『日本におけるサービス開始は未定』」とのことだった。「この問題」という表現ではなかったので,ひょっとするとひょっとするかもしれないが,ともあれ,GRID Game Streamingが気になっていたSHIELD Tabletユーザーは,試せるうちに試しておいたほうがいいかもしれない。