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6年間人気なのにはワケがある。「黒い砂漠」が持つ魅力とプレイのコツを改めて紹介
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印刷2021/06/28 12:00

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6年間人気なのにはワケがある。「黒い砂漠」が持つ魅力とプレイのコツを改めて紹介

 日本でのサービス開始から6年が経過した,Pearl AbyssのMMORPG「黒い砂漠」。本作は2021年の今でもMMORPGとして,非常に高いアクション性美しいグラフィックスを持ち,その魅力を語るに十分な作品だ。
 今回,本作の現役プレイヤーでもあり,自身のブログで情報を発信している私こと“おっさんゲーマー”が,本作の持つ魅力やシステムなどを紹介しつつ,実際に長期プレイしているからこそ伝えられるプレイのコツなどをお届けしたい。

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MMORPGとして最高峰のグラフィックス


 黒い砂漠をプレイして最初に驚くのはグラフィックスのクオリティの高さだ。本作は,2018年にグラフィックスとオーディオのリマスタリングが行われ,鎧は輝き,木漏れ日が差し込み,海面は煌めくようになった。戦闘エフェクト1つ1つにミドルソフトウェア「YEBIS 3」によるポストエフェクト(関連記事)が適用されるなど,とにかくリッチなグラフィックスがアピールポイントの1つだと言える作品だ。スクリーンショットはなんと8K解像度で保存できる機能も存在する。
 なお,2021年のハイエンドグラフィックスカードなら,戦闘時はややフレームレートが厳しくなるものの,それこそシンプルに散策しながらの冒険がしたいのであれば,4K解像度でも十分にプレイできる。


このスクリーンショットの拡大画像は8K解像度になる。クリックする際はご注意を
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圧倒的自由度を誇るキャラクターメイキング


 MMORPGは,1つの世界で,それぞれのプレイヤーが自由に自身の物語を紡ぐゲームだ。そのためには,自分のキャラクターに愛情を注ぎ,個性を確立したいところ。その個性がもっとも表に出るものと言えば,やはり容姿にほかならないだろう。その点,黒い砂漠のキャラクターメイキングシステムは非常に優秀で,驚くほど細かな設定が可能だ。

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 例えば目の周り。よくあるMMORPGでは目のタイプを選び,瞳の色を選んで終わりがほとんどだ。しかし黒い砂漠の目のパーツは目頭,上まぶた,下まぶた,目尻,瞳,眉毛などを三次元的に移動,回転させることで好みの造形を作り出すことができる。

生まれたキャラクターは作者の好みを反映しやすいため,自然と個性が出る
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 完成したキャラクターの造形は「ビューティーアルバム」というコンテンツにアップロードが可能で,ほかのプレイヤーとシェアできる。ダウンロード数に応じたランキングがあるので,自分のセンスがどのくらい通用するのか試してみるのもアリだ。それにしても,ランキング上位の人は本当にキャラメイクがうまくて羨ましい。


広大なオープンワールドを開拓する楽しさ


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 黒い砂漠の世界は,街やフィールドなど,ほとんどがオープンワールドとなっており,その広さはかなりのものだ。歩いても歩いても行き止まりが現れることがなく,最序盤から実装地域のほとんどどこへでも行ける

海中も初期から探索可能で,海産物を採集できる
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 ゲーム開始直後のワールドマップを見ると,大部分は霧に覆われているが,プレイヤーが訪れた地域は,その霧が晴れていく。未知の領域を目指して,ゲーム進行に従って順番に地域を探索してもいいし,いきなり遠方の地へ旅立ってもいい。
 もちろん,遠方の地域は高レベル帯向けになっているので,そこでの戦闘は非常に厳しいものとなるが,地域を明らかにすることで“知識”となり,行動力(スタミナのような要素)の数値が上がるため,気ままな散策も無駄にはならないのだ。


「ハイスピードノンタゲアクション」は動かすだけで面白い


 黒い砂漠の戦闘システムはノンターゲティングアクションだ。簡単に言えば,剣を振った範囲内に敵がいれば当たる。敵を明示的にロックオンしなくていいので,戦闘が非常に直感的に感じられる。
 MMORPGというよりは,スキルをつないでコンボを作るような格闘ゲームに近い操作感のため,慣れるまでは思うように動かせないかもしれない。だからこそ,それぞれのプレイヤーの動きにリアルな熟練度の差が出るし,使い込んでいくほどに動きにバリエーションが出せるようになるのだ。
 そのため,1つのクラスを何年も使い続けた人の立ち回りは,もはや目で見ても理解できないこともある。黒い砂漠はMMORPGであるにも関わらず,トップクラスのスピード感と爽快感を持つアクションゲームでもあるのだ。

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続々と追加される新クラスはすべて1アカウントで楽しめる


 続々と新しいクラス(キャラクター)が追加されるのも,黒い砂漠の魅力の1つ。直近ではハイデル宴会で「コルセア」が発表されたばかりだ。6キャラクターまでは無料で作成でき,それ以降は有料となるが,すべてのクラスを1アカウント内で作成できるようになっている。このため,キャラクターコレクションのように楽しむ人もいるだろう。

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 Pearl Abyssは6月19日,MMORPG「黒い砂漠」「黒い砂漠MOBILE」のオンラインイベント「ハイデル宴会」を開催した。全世界のプレイヤーと一緒に楽しい時間を過ごすというコンセプトで開催されたイベントでは,新クラス「コルセア」を始め,各プラットフォームにおける2021年後半のロードマップが発表されたのでレポートしよう。

[2021/06/22 00:00]
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PvPをお手軽に楽しめる「プレミアムキャラクター」


 黒い砂漠のエンドコンテンツにはPvPやGvGがあり,そこで活躍できる装備を整えることも攻略要素の1つと言える。ただ,MMORPGということで1つのクラスを成長させるには,かなり長期的なプレイが必要になる。そこで,黒い砂漠では手軽にPvPを楽しめる「プレミアムキャラクター」が作成できるのだ。条件は,アカウント内にLv56以上のキャラクターを持っていること。これで,ベテランプレイヤーと同一条件でいきなりPvPを楽しめるわけだ。

プレミアム商人から,プレミアムキャラクター専用の高水準な装備アイテムが購入できる
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ソロプレイ重視だから自分のペースで遊べる


 黒い砂漠の基本的なゲーム設計はソロプレイを前提としている。この点について解説したい。
 そもそも「大人数がログインするMMORPGを何故ソロでプレイしたいのか?」と疑問に思う人も少なくないと思う。しかし,ソロプレイ志向のゲームには実際に需要があることも確かだ。
 例えば,パーティプレイベースのコンテンツとなると,どうしてもお互いにログイン時間やコンテンツの消化ペースを合わせる必要がある。でも,オンラインゲームの一期一会な,その場で発生するような緩い関わりは好きだ,という人もいるのではないだろうか。

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 その点,黒い砂漠のソロプレイヤーへの配慮は徹底している。なんの予備知識も必要なく,新コンテンツを好きなだけどんどん進めることができるし,ワールドボス,フィールドボスなどの協力コンテンツも,複雑なギミックはなく,ほかのプレイヤーの迷惑になることもないから,初見から臆せずどんどん参加できるのだ。

 もちろん,エンドコンテンツになるとパーティコンテンツは存在する。それらは参加するとアドバンテージがあることは確かだ。ただ,そこで手に入るレアなアイテムも,ソロプレイヤーは取引所で予約して購入できるチャンスが設けられている。特定のプレイヤーにアイテムを渡すことはできない仕組みだから,ソロプレイヤーがアイテム供給の面でどうしても困るということはないだろう。ゲーム内マネーである「シルバー」を持つものに対し,どんなアイテム購入のチャンスも開かれているのだ。

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 また,自動レベリングや釣りなどの放置コンテンツが存在する。ゲームクライアントを最小化することでタスクトレイに入り,低負荷で金策や育成ができるのだ。時勢的に家でテレワークをしているプレイヤーも少なくないと思うが,仕事中の裏でオートランやオートプレイ機能を利用して育成やお金稼ぎを行い,気分転換に冒険……という遊び方も可能である。

画像集#008のサムネイル/6年間人気なのにはワケがある。「黒い砂漠」が持つ魅力とプレイのコツを改めて紹介

 もちろん,積極的にほかのプレイヤーと遊びたい人もいるだろう。ボスの召喚書などパーティでプレイすると少しお得なコンテンツもある。よりアグレッシブなプレイをしたいなら,ギルド間戦争などのGvGコンテンツを目指してほしい。ただ,そこに至るまでの道も,基本的にはソロベースだ。人によっては人との交流の少なさを感じるかもしれないが,忙しい人でも好きな時間に無理なく遊べるゲームと言うこともできるだろう。


隣の人は何をしている?それぞれの作業が分かるアニメーションの細かさ


 システムがソロベースなら,隣にいる他人の存在はなんだろうか。ただ立っているだけのMMORPGも少なくないが,作り込まれたアニメーションの細かさを見ればそれとは違うことをすぐに感じられるだろう。たくさん並んだ釣り人は使っている竿が違うことが分かる。馬にアイテムを積めば,目に見えて積んだ量が反映され,移動も遅くなる。こういったアニメーションによる状況説得力は,黒い砂漠を初めてプレイしたプレイヤーを驚かせるだろう。

画像集#015のサムネイル/6年間人気なのにはワケがある。「黒い砂漠」が持つ魅力とプレイのコツを改めて紹介

 町中で隣に立つ人からも情報が得られる。例えば生産系コンテンツの中に「加工」という作業がある。素材に手間を加えて別のアイテムを生産する活動で,薪割りをしたり,火を起こして加熱をしたり,陽の光の下でアイテムを乾燥させたりといったものがある。
 6種類のどの加工を行っているかは,他のプレイヤーにも分かるようにアニメーションが区別されている。倉庫前でさまざまな作業をする人達を見かけると思うが,これはただの見た目の賑やかしではない。攻略のヒントにもなり得る重要な情報だ。
 例えば,生活コンテンツランカーなど,上位のプレイヤーを見かけたとき,その人が何をやっているかを判別できる。「ずっと粉砕をしているな」と思ったら,取引所を調べてみる。粉砕できる何かしらのアイテムの価値が高騰しているのかもしれない。つまり,人を観察することでゲーム攻略のヒントにもなり得るのだ。このあたりは実に「MMORPG」であることを感じられる瞬間と言えるだろう。

画像集#010のサムネイル/6年間人気なのにはワケがある。「黒い砂漠」が持つ魅力とプレイのコツを改めて紹介


リリース6年目だから出来る膨大なコンテンツ量


 新作のオンラインゲームは初期のコンテンツが少ないため,序盤からすぐに繰り返し作業に入ってしまったり,成長スピードの遅さを感じたりしがちだ。この点,黒い砂漠は6年めのタイトルだけに,コンテンツ量は膨大にある。ストーリーを追うだけならストレスなく進めることができ,ステータスもどんどん上がる。初心者を支援するアイテムやログインボーナスなども豊富だ。
 今後は協力プレイを行いたい人向けのエンドコンテンツとして,新ダンジョン「アトラクシオン」も実装されるなど,より幅広い層に向けてアプローチする試みがあるようだ。


黒い砂漠の世界でトラブルを避けるコツ


 最後に少しピリっとした話で終わりたい。黒い砂漠の世界をどう生き抜くかについてだ。黒い砂漠は強制PvP(以下,PK)があり,その点を気にする人は少なくない。「PKさえなければ」と思うプレイヤーも中にはいるだろう。

画像集#016のサムネイル/6年間人気なのにはワケがある。「黒い砂漠」が持つ魅力とプレイのコツを改めて紹介

 よくあるのが狩場でPKされるケースだ。黒い砂漠の狩場はインスタンスダンジョンではなくプレイヤー共通のマップになる。そのため,ほかのプレイヤーと狩場がかぶることは少なくない。そして,日本の黒い砂漠文化では「先に居たプレイヤーに狩りの権利がある」という考え方は通用しないことも多いのだ。
 もちろん,先に人がいたら尊重してくれる人も少なくないのだが,狩場を譲るように圧力をかけるようなムーブを行ってきたり,それこそPKで奪い取ろうとしたりするプレイヤーもいる。筆者がTwitterで行ったアンケートでは,3割のプレイヤーが「狩場のルートが被った場合,互角レベルならPvPを仕掛ける」と回答していた。
 そう言うと初心者は気後れしてしまうかもしれないが,とりあえずは他の強そうなプレイヤーを見かけて,勝ち目がなさそうだと感じたらその場は譲り渡して,狩場やチャンネルを変えるくらいのつもりでいたほうがいい。結果として,プレイヤー間のトラブルも避けられることにもなる。

ミニマップには他のプレイヤーが白い点で表示される。これを黒い砂漠では「白点」と呼ぶ。狩場で白点が見えたら基本的にお互いに警戒し,距離を取ることが多い
画像集#011のサムネイル/6年間人気なのにはワケがある。「黒い砂漠」が持つ魅力とプレイのコツを改めて紹介

 慣れてくると,相手のプレイヤーがどのくらいの範囲で狩りをしているかが把握できるようになり,スペースがある狩場ならお互いに干渉せず狩りが行えるようにもなるだろう。もちろん,相手が他人を排除したいと考える好戦的プレイヤーであれば追ってくることもあるが,その場合はチャンネルと狩場の両方を変えるなどして,うまく逃げて避けることも,このゲームのテクニックだ。
 なお,PKによる経験値ロストなどのデスペナルティは基本的に発生しないのだが,戦闘に巻き込まれたモンスターに倒されてしまった場合など,状況によっては多少のデスペナルティが発生する可能性はある。とはいえ,装備を失うような甚大な被害はないので,その点は安心してほしい。

 PvEの狩場だけでなく採集も同じように,ベテランは採集ポイントを高速で周回している。装備の差もあり,ベテランと初心者ではスピードが違ってくるので,自然と追いつかれて採集のポイントが被ることもあるわけだ。そのとき,相手がどういう行動を取るかは狩場とさほど変わらないだろう。
 ともあれ,狩りでも採集でも周りの状況に目を配れるようになれば,自分の力量で安定したゲームプレイが可能になるはずだ。このあたりは実にMMO的だと感じられる部分でもある。

「黒い砂漠」公式サイト

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