スマートフォンには相当な数のゲームが存在しているが,「じゃあ,どれが面白いの?」「そもそも,数が多すぎて好みのタイトルが探せない!」と思っている人も少なくないはず。 そんな問題を解決すべく,スタートした連載が「(ほぼ)日刊スマホゲーム通信」だ。話題の新作タイトルからネタ要素多めのオモシロ系まで,スマートフォンのゲームを片っ端からプレイして(ほぼ)毎日お届けする。
今回の「(ほぼ)日刊スマホゲーム通信」では,以前App Storeで見かけて,その不思議なアイコンとスクリーンショットから気になっていた「
Shadow Love」というアクションゲームを紹介しよう。App Storeに掲載されている説明文を読んでもどんなゲームかピンとこなかったので購入を保留していたが,
通常価格の350円から85円(価格はいずれも税込)に値下げされていたので,思い切ってダウンロードしてみた次第だ。
手や物などによる影絵で表現される本作。効果音が軽快でテンポも実にいい
![画像集#003のサムネイル/影絵による不思議な世界観が魅力のiOS向けアクションゲーム「Shadow Love」を取り上げる「(ほぼ)日刊スマホゲーム通信」第28回](/games/177/G017783/20120807087/TN/003.jpg) |
Shadow Loveは,ウサギを操作して各ステージのゴールを目指す横スクロールタイプのジャンプアクションゲームだ。本作の特徴は何といっても,ゲーム内のオブジェクトすべてが
影絵で描かれているところにある。コインなど一部のオブジェクトは単なる影絵に過ぎないが,ウサギや敵キャラクターのほか,床や背景なども,ほとんどが手を使った(両手を組み合わせて作った)影絵になっているのだ。
プレイヤーは,画面下部にある「左移動」「右移動」「ジャンプ」のアイコンをタップしてウサギを操作し,各ステージのゴールを目指すことになる。途中でウサギが敵に触れたり,画面の下に転落したりしてしまうとゲームオーバーとなる。ステージの途中にある「
ハート」を入手していれば,1度なら敵に触れても大丈夫になるが,画面の下に転落すると即アウトとなる点には注意したい。
敵に触れるとアウトといったが,上から踏みつければ倒せるようになっているので,必ずしも避ける必要はない。カタツムリのような敵は,1度踏みつけると殻だけになり,もう1度踏みつければボールのように転がっていくので,武器としても利用可能だ。
注意したいのは背中にトゲが生えた敵で,踏みつけるとやられてしまう。こいつが現れた場合は,ジャンプで跳び越えて避けるしかない。
遊び心に溢れたオブジェクトを眺めているだけでも楽しい。各オブジェクトが何の影絵でできているか,ついつい観察してしまう
![画像集#012のサムネイル/影絵による不思議な世界観が魅力のiOS向けアクションゲーム「Shadow Love」を取り上げる「(ほぼ)日刊スマホゲーム通信」第28回](/games/177/G017783/20120807087/TN/012.jpg) |
ステージ中には,ハートのほかにも一定時間無敵になる「
星」や,空を飛べるようになる「
羽」などのアイテムが用意されている。とくに星を取得したときの手影絵による演出は,非常に美しいので必見だ。
各ステージはさほど長くないため,わりとすぐにゴールできる。少しの時間でも手軽に遊べるのはうれしいところだ。ゲームを進めていくと,次々と新しい手影絵が現れるので,ジャンプアクションが好きな人はぜひShadow Loveの不思議な魅力を体験してみてほしい。
ジャンプで踏みつけて敵を倒したり,踏みつけると殻だけになる敵がいたり,土台からにょっきりと飛び出すお邪魔虫がいたり,そして獲得すると無敵になるアイテムがあったりと……ほぼ確実に,ゲーム性は「スーパーマリオブラザーズ」にインスパイアされている
![画像集#009のサムネイル/影絵による不思議な世界観が魅力のiOS向けアクションゲーム「Shadow Love」を取り上げる「(ほぼ)日刊スマホゲーム通信」第28回](/games/177/G017783/20120807087/TN/009.jpg) |
![画像集#010のサムネイル/影絵による不思議な世界観が魅力のiOS向けアクションゲーム「Shadow Love」を取り上げる「(ほぼ)日刊スマホゲーム通信」第28回](/games/177/G017783/20120807087/TN/010.jpg) |
著者紹介:トリスター/目代将規
ゲームやアニメの書籍企画,編集,シナリオライティングや広告制作なども手がける編集プロダクション「トリスター」所属。スマートフォンならではのゲームや,一瞬で遊べてしまうゆるいゲームが大好物。好きなゲームのジャンルはRPGとアドベンチャー。“モンハン”好き。