プレイレポート
「Skyrim」の舞台が「エルダー・スクロールズ・オンライン」に登場。新章となる「グレイムーア」アップデートを先行プレイ
「エルダー・スクロールズ・オンライン」新章「グレイムーア」特設ページ
「Skyrim」ファン待望のスカイリム地方がESOに実装
1年を通して1つの壮大な物語が語られてきたESO。2020年もこれまで同様,1年にわたって1つの物語が描かれる。その物語の名は,「スカイリムの闇の中心」(Dark Heart of Skyrim)。2月に実装されたDLCゲームパック「喪心の嵐」(Harrowstorm)にて追加された「不浄の墓」と「アイスリーチ」という2つのダンジョンを幕開けとし,タムリエルを支配しようとする吸血鬼の王との戦いに焦点を当てた物語が描かれるという。
巻き込まれた人々の生命力を奪い,モンスターやクリーチャーにしてしまう「喪心の嵐」に襲われた西スカイリム。謎に包まれた計画を遂行するため,吸血鬼の王が率いる闇のモンスターたちが魂を食らう──。ESOの最新章では,包囲されたノルドを守り,敵の正体を明らかにしていくことになる。
「グレイムーア」で一番の注目ポイントは,やはり「The Elder Scrolls」シリーズの中でも最も人気があると言って過言ではないであろう「The Elder Scrolls V: Skyrim」の舞台で,タムリエルの北部に位置するスカイリム地方が実装される点だ。ただし,スカイリム地方全土ではなく,ノルドの地として知られる西側の一部(西スカイリム)のみとなっている。
時代はSkyrimの1000年前となっているが,山岳地帯が多いという地形的な特徴や,厳しい寒さに包まれている点,各場所の地名などは,Skyrimの時代と比べてそれほど大きな違いは感じない。Skyrimをプレイしたことのある人なら,見慣れた景色に出会うこともあるだろう。
例えば大都市のソリチュード。西スカイリム地方には数多くの生活拠点が点在しているが,その中でひときわ大きく賑わっているのが,高い城門が特徴的なソリチュードだ。正門を入ってすぐの場所には,Skyrimと同じようにさまざまな商店が並んでいる。正門すぐ左にある酒場の看板を見てウィンキング・スキーヴァー(The Winking Skeever)を思い出す人はなかなかのSkyrim通だと思うが,1000年前はThe Lonely Trollという名前の店があったようだ。
闇のモンスターたちがはびこる巨大な洞窟「ブラックリーチ」も,物語を進めるうえで重要な場所となっている。西スカイリム内の巨大なリフトを使って降りていく洞窟で,ほの暗い地中では異形のモンスターと出会うことも多く,かなり危険な場所である。また内部では,赤い光をまとった巨大な渦を見ることもできた。おそらくこれが,アップデートに含まれる新たなワールドイベント「喪心の嵐」と関連するものだろう。
■西スカイリムに登場する生き物やクリーチャー
始めたばかりでも楽しめる,さまざまな新コンテンツ
「グレイムーア」では,マップとストーリーの追加以外にもさまざまなアップデートが実施されるが,ゲームをやり込んでいるベテランプレイヤーだけでなく,すべてのプレイヤーが最新アップデートを楽しめるようになっている。
その一環として,チュートリアルが新しくなる。投獄からの脱出というシリーズのお約束は守られているが,チュートリアルマップを出ると,すぐに西スカイリム地方に降り立つことができるのだ。サポートNPCはいかにも吸血鬼といった感じだし,最後のボスは闇に関わるモンスターになっているなど,チュートリアルからすでに「グレイムーア」の雰囲気を味わえるのである。
新コンテンツとして追加されるのが,12人で挑める大規模な試練「新しい試練:カイネのアイギス」。道中のボスを倒しながら最奥を目指し,ユニークな報酬を得るという目的は変らずだが,ダンジョンのギミックはかなり凝っていて攻略しがいがありそうだ。
試しにソロで挑んでみたが,最初に出てきた吸血鬼のグループに倒されあえなく敗北となってしまった。既存の試練と同様,仲間と連携して攻略するエンドコンテンツとなりそうだ。
これまでにない要素となっているのが「アンティーク(古遺物)システム」だ。古代学者となって失われたアーティファクト(手がかり)を回収するのが目的で,西スカイリム地方だけでなくタムリエル全土が対象となる。
具体的には,古遺物収集協会に参加して専用のスキルラインを習得し,占いと採掘のミニゲームをこなしながらアーティファクトを探すことになる。家具や記念品,新しい感情表現や宝装品の付呪など報酬はさまざまあり,中には新しいマウントもあるようだ。
ストーリー上で大きな比重を占める吸血鬼のスキルラインも変更される。プレビュー版ではまだ調整中の数値だったため詳しく確認できなかったが,全体的なバランスの見直しが行われ,同時に新しい能力も追加されるそうだ。さらに,より吸血鬼らしさを意識し,ビジュアルにも手が加えられるとのこと。
また,Skyrimファン向けのトピックとなるが,あまりにも有名な「膝に矢を受けてしまってな」という衛兵のセリフが,感情表現(Arrow to Knee)として使われているのが確認できた。どこからともなく飛んでくる矢が膝に命中し,矢を引き抜いた後苦悶する動きはなかなかユーモラスだ。プレビュー版だけのサービスという可能性もあるので,本サービスが始まった際にあらためて確認したいところ。
以上がプレビュー版で確認できた「グレイムーア」の概要となる。2014年4月4日の正式サービス開始から6年。「これだけ長く続いているMMORPGに今から参入するのは……」と躊躇する人もいると思うが,自動的にレベル調整がなされるシステム「ワン・タムリエル」によって,始めたばかりでも気軽に上位コンテンツを遊べる環境となっている。
1000年前のスカイリムで何が起こったのか。いろいろと想像しながら見慣れた土地を冒険してみるのもまた一興。ESOは気になっていたけどプレイしていなかったというTESファンは,この機会にESOの世界に降り立ってみてはいかがだろうか。
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