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「耳をめぐる戦い」の実装や豪華声優陣の起用など,今後の展開が楽しみな「アナザープリンセス」について,小沼プロデューサーとCHAN×CO氏にインタビュー
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印刷2012/05/29 15:17

インタビュー

「耳をめぐる戦い」の実装や豪華声優陣の起用など,今後の展開が楽しみな「アナザープリンセス」について,小沼プロデューサーとCHAN×CO氏にインタビュー

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 イメージエポックのニコニコアプリ第2弾,「アナザープリンセス」の正式サービスが開始されてから1か月ほどが経過した。誰でも気軽に遊べるシンプルなゲーム性と,同社ニコニコアプリ第1弾「ぷちっと★ロックシューター」でもおなじみのイラストレーター,CHAN×CO氏の描く可愛らしいキャラクターが人気を集め,ニコニコ動画ユーザーを中心に好評を博している。
 今回,アナザープリンセスのプロデューサーを務める小沼竜太氏と,イラストレーターのCHAN×CO氏に,本作が生まれた経緯や制作の苦労,今後の展開について話を聞くことができた。興味のある人はぜひチェックしてみてほしい。

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「アナザープリンセス」公式サイト



「アナザープリンセス」は一人でも遊べる

オンラインゲーム寄りのRPG


4Gamer:
 本日はよろしくお願いします。ではまず,ニコニコアプリとして「アナザープリンセス」を開発することになった経緯からお聞かせください。

「アナザープリンセス」プロデューサー 小沼竜太氏
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小沼竜太氏(小沼氏):
 これは御影(イメージエポック代表取締役 御影良衛氏)の考えでもあるんですけど,弊社では,特定の分野にこだわらず幅広いプラットフォームで展開していく戦略を取っています。アナザープリンセスに関しては当初,スマートフォンかPCブラウザゲームのいずれかで考えていました。現在はソーシャルゲームが真っ盛りという状況ですが,アナザープリンセス自体はソーシャルゲームではなく,オンラインゲームであると我々は考えています。

4Gamer:
 私も「アナザープリンセス」は実際にプレイしましたが,ソーシャル要素がゲーム性の軸にはなっていないので,「これはソーシャルゲームだ」という印象は持ちませんでした。どちらかというと,確かにオンラインRPGのような感覚ですね。

小沼氏:
 そう言っていただけると嬉しいです。すでにプレイされている方は気づいていると思いますが,比較的ゲーム寄りのタイトルとして捉えていただいているのではないでしょうか。
 「ぷちっと★ロックシューター(以下,ぷちっと)」がニコニコアプリの第1弾タイトルとして成功を納めることができたので,アナザープリンセスはまったく異なるアプローチで開発していこうという部分からスタートしました。

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4Gamer:
 「ぷちっと」の成功は,CHAN×COさんのイラストの力によるところも大きいですよね。

小沼氏:
 そうですね。CHAN×COさんのイラストはとても可愛らしくて,ユーザーさんから非常に好評でした。ただ,「ぷちっと」との差別化を図るという目的もあるので,アナザープリンセスのキャラクターに関しては,等身を少し高めに設定しています。

4Gamer:
 なるほど。では「ぷちっと」とはターゲット層も異なると。

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小沼氏:
 「ぷちっと」をプレイしてくれている方がアナザープリンセスをプレイしてくれたら,それは非常に嬉しいです。ただターゲットという意味でいうと,PCブラウザでゲームらしいゲームをのんびり遊びたいという方にフォーカスを合わせています。「ぷちっと」のプレイヤーにピンポイントでターゲットを合わせてしまうと,ユーザーの奪い合いが発生してしまいますので。

4Gamer:
 確かにそうですね。

小沼氏:
 繰り返しになりますが,アナザープリンセスには「ぷちっと」とは差別化を図りつつも,RPGらしいRPGを提供していきたいというコンセプトから生まれました。それに加えて,手軽に楽しめるシンプルなゲーム性も大きなウリです。つまり,RPG好きな方も,手軽にゲームをプレイしたい方も,どちらも楽しめるタイトルだということですね。

4Gamer:
 実際にアナザープリンセスをプレイした方からの反響はいかがでしたか?

小沼氏:
 アナザープリンセスに関しては,まだ大きなプロモーションは行っていないんですよ。というのも,事前にあまり多くのプレイヤーさんを呼んでしまうと,結果としてローンチ日にサーバーが不安定になってしまうとか,そういったトラブルが起こってしまいますし。
 ですので,アナザープリンセスのプロモーションに関しては,稼働が安定したタイミングで,一気に大攻勢をかけていこうと思っています。


多人数じゃないと楽しめないという

オンラインゲームのイメージを払拭したい


4Gamer:
 それでは次に,アナザープリンセスのウリとなる部分をあらためて教えてください。

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小沼氏:
 これは「ぷちっと」にも言えることなんですけど,本作でも可愛いキャラクターがたくさん登場します。現時点では,アバターの数はあえて抑えているのですが,今後のアップデートで,プレイヤーさん好みのアバターをどんどん追加していきます。ですので,その部分もぜひ期待してほしいです。

4Gamer:
 サービス開始から1か月と考えると,アバターの数はそれなりにあると思うのですが,あえて数を抑えているとなると……今後のアップデートに期待できそうですね

小沼氏:
 「なんでアイテムが増えないんですか!?」と,お客さまに怒られることもありますけど,今はその時期ではないので,もう少々お待ちいただきたいです。

4Gamer:
 オンラインゲームはタイミングが非常に重要ですしね。ただやみくもにアップデートすればいいかというと,そういう訳でもないという。

小沼氏:
 そうですね。ただこれはオンラインゲーム全般に対する意見なのですが,ほかの方と協力しないと先に進めないゲームっていうのは……少し違うかな,と個人的に思っています。
 アナザープリンセスが志向しているのは,まさにその部分にメスを入れることですので,思い立った時にいつでも気軽に遊べるというスタイルにはすごく気を使っています。もちろん,オンラインならではの「繋がる楽しみ」は今後も注力していく予定ですけれど,「人と一緒じゃないと遊べない」ということは絶対にありません。

4Gamer:
 「みんなと遊ぶと面白い」というのは大抵のゲームに当てはまりますが,「みんなと遊ばないと進められない」ゲームというのは,やはりハードルが高いですし,気軽にオススメしにくいところもありますね……。

小沼氏:
 そうなんですよ。ですのでアナザープリンセスの目指すべきところは,「ソロで遊べるオンラインRPG」であるということですね。アナザープリンセスもプレイの状況に応じて,レベル差/装備差みたいなものは発生するんですけど,それ自体がクリティカルな問題につながることはないようにしたいと思っています。
 「あなたはあなた,私は私」といった感じで自由に遊べるので,もし「オンラインゲームってハードルが高いな」と感じている方がいらっしゃったら,ぜひアナザープリンセスを遊んでもらいたいです。これまでのオンラインRPGに対する考え方が変わると思いますので。


意外にもラビ族よりエル族のほうが人気? 

CHAN×COさんの考える「アナザープリンセス」とは


4Gamer:
 CHAN×COさんは最初にアナザープリンセスのお話を聞いたとき,どんな印象を受けましたか?

「アナザープリンセス」でキャラクターデザイン(というかUI以外ほとんど)を担当する,イラストレーターのCHAN×CO氏(自画像)
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CHAN×CO氏:
 今現在は「ぷちっと」のイラストも同時にやっているので,「これは大変なことになるな」と(笑)。

4Gamer:
 2タイトル同時ですもんね……(笑)。イメージエポックさんからはどのようなオーダーがあったんですか?

CHAN×CO氏:
 「寝ている女の子」って可愛いと思うから,ぜひそれを描いてくださいとお願いされました。下卑た感じではなく,清楚かつセクシーなイメージで,と(笑)。

4Gamer:
 企画段階でそのように明確なコンセプトを立てるのは,とても重要なことかもしれませんね。

CHAN×CO氏:
 そうですね。完全オリジナルのタイトルなので,世界観でもキャラクターデザインでも,プレイヤーの印象に残るようなものを用意するのが大切だと思います。

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4Gamer:
 ちなみに,開発はいつから始まっていたのですか?

小沼氏:
 「ぷちっと」のローンチ直後くらいからですね。

4Gamer:
 CHAN×COさんに依頼したのも,それくらいのタイミングで?

CHAN×CO氏:
 正式にお話をもらったのは,それから数か月後くらいのタイミングですね。

4Gamer:
 ところで,「アナザープリンセス」ではゲームをスタートする際に,プレイヤーキャラクターをエル族とラビ族から選べますが,どちらが人気なんでしょうか。

エル族
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小沼氏:
 現時点ではエル族が優勢です。

CHAN×CO氏:
 意外な感じですよね。「ケモナー」っていう言葉もあるくらいで,耳が目立つキャラのほうが選ばれるかなと思っていたんですけど。

小沼氏:
 ゲーム内ではラビ族が大人気だったんですよ。あまり人気に差がついてしまっても困るので,エル族をもっとセクシーにしたほうがいいんじゃないかと考えたくらいなんですが,フタを開けてみたら,意外にもエル族のほうが人気だったという。

CHAN×CO氏:
 エル族は,デフォルトアバターのエルフっぽい感じが受けたのかもしれないですね。

ラビ族
画像集#012のサムネイル/「耳をめぐる戦い」の実装や豪華声優陣の起用など,今後の展開が楽しみな「アナザープリンセス」について,小沼プロデューサーとCHAN×CO氏にインタビュー
小沼氏:
 見ていただいたら分かると思うんですけど,プリンセスって人間の耳なんですよ。そして執事も人間の耳。で,エルとラビには人間の耳が付いてないんです。

4Gamer:
 確かにそうですね。

小沼氏:
 つまりエルとラビは,人間じゃないということなんですね。ちなみに敵であるラビエル族は人間の耳です。

4Gamer:
 ……そのあたりが,今後のストーリー展開などにも関わってくるわけですね?

小沼氏:
 そういうことですね。

CHAN×CO氏:
 まあ,だれも耳のことについて語っていないんで,分からないとは思うんですけど(笑)。

4Gamer:
 ちなみにプリンセスというのは,プレイヤーの数だけ存在するんですよね。

小沼氏:
 はい。アナザープリンセス達が,ゲームの舞台である浮遊大陸を守っているという設定なんです。プレイヤー側が頑張らないと,プリンセス側が敗北をして,大陸をラビエル族に取られてしまいます。……これまで一度も告知したことはありませんが(笑)。

CHAN×CO氏:
 それくらいは語りましょうよ(笑)。

小沼氏:
 まあ,それは追々語らせていただく予定です。

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4Gamer:
 現状では,クリスタルを奪いあうコンテンツというのが,他のプレイヤーと関わってくる要素として盛り込まれていますが,マルチプレイ要素は今後も拡張される予定ですか?

小沼氏:
 その予定です。今後は耳をめぐる戦いが勃発する可能性があります。

4Gamer:
 ん? 耳ですか?

小沼氏:
 耳によって陣営が分かれているので,ようやくその意味が分かってくるんです。つまり,真のプリンセスと浮遊大陸の守護者は獣耳なのか,エル耳なのか……という争いになってくるわけですね。

4Gamer:
 耳の話がそこに繋がってくるとは……何となくプレイヤー間の競争が楽しめるコンテンツのようですね。

小沼氏:
 そういうことです。ただソロプレイでも楽しめることを前提としているので,無理にやる必要はありません。アナザープリンセスは,プレイヤーそれぞれが自分のペースで遊べるゲームであり続けます。


スゴロク風のシステムではあるが

運に頼ったゲーム性ではない


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4Gamer:
 本作はスゴロク風のゲームになっていますが,これは企画の当初からあったアイデアなんでしょうか。

小沼氏:
 そうなんですが,実はスゴロクといいつつもダイスに色々と種類があって,自分が止まるマスをある程度コントロールすることが可能です。

4Gamer:
 ダイスに種類があるわけですね。

小沼氏:
 そうですね。1しか出ないダイス,六面体ダイス2個,六面体ダイス1個ですね。それぞれ,使うために消費するダイスパワーが異なります。便利なダイスはダイスパワーを多く消費するんですけど,通常のランダムダイスは消費が少ないといったように,状況に応じて使い分けることができるわけです。

4Gamar:
 完全に運任せでないところもそうですが,レベルがサクサク上がるところもストレスフリーでいいですよね。

小沼氏:
 序盤はサクサク上がります。中盤〜後半にかけては,時間をかけて調整していきたいと考えています。

4Gamer:
 あとキャラクターの動きも斬新ですよね。ヨーロッパの人形劇風というか。

小沼氏:
 本作でFLASH部分を手がけたスタッフとは,過去に何度かお仕事を一緒させてもらっているんです。小規模の無料ゲームを一緒に作っているんですよ。以前から,面白い動きを作る人だなと思っていたので,アナザープリンセスでFLASHでやってほしいとお願いしました。本作はブラウザゲームですので,完全なフル2Dアニメーションは難しい。とはいえ特徴的な動きを表現したいなと考え,現在の動きにたどり着いたという感じですね。今後は動作をさらに軽くしつつ,動きのバリエーションを増やしていきたいです。

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現在は“強い”アバターが人気

今後はファッション性の高いアイテムも


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4Gamer:
 アナザープリンセスでは,すでにいくつかの有料アバターが販売されていますが,売れ行きに傾向のようなものは見えていますか?

小沼氏:
 現在ではいわゆるアバターよりも,ウェポンのほうが売れているんですよ。

4Gamer:
 ゲームの攻略に直結するアイテムが売れていると。

小沼氏:
 そうですね。現状では,とにかく強いものを手に入れたいと思っているプレイヤーが多いようです。「ぷちっと」は可愛いアイテムを買い求める人が多かったんですけど,アナザープリンセスでは,今のところ強いアイテムが人気です。

4Gamer:
 なるほど。

画像集#017のサムネイル/「耳をめぐる戦い」の実装や豪華声優陣の起用など,今後の展開が楽しみな「アナザープリンセス」について,小沼プロデューサーとCHAN×CO氏にインタビュー
小沼氏:
 ただ,「オシャレを楽しみたい」と言う声があるのも承知しているので,強さにだけこだわらず見た目を楽しめるもの,あるいは強さにこだわりつつも見た目で楽しめるものなどを,今後追加していく予定です。

4Gamer:
 ということは,CHAN×COさんがまさに今,大変な作業をしているわけですね。

CHAN×CO氏:
 そうですね。アバター数がかなり多いゲームなので,楽しみにしていてください(笑)。

4Gamer:
 「ぷちっと」の作業と比較してみて,どちらが大変ですか?

CHAN×CO氏:
 単純に数が多いので,アナザープリンセスのほうが大変かなぁ……。正式サービスが開始されたばかりのタイミングで,これだけのアバターを作らなければならないなんて,ちょっと予想してなかったです(笑)。

4Gamer:
 今のところ,ゲーム内通貨で買えるアイテムが比較的多い印象ですが,どのようなバランスを想定しているのでしょうか。

小沼氏:
 一切課金をしなくても遊べるバランス,というのがテーマです。のんびり楽しみたい人は無課金でも遊べますし,ゴリゴリ進めたいと思っている人は,無理のない範囲で有料アイテムを買っていただけると,より楽しめるかと思います。

4Gamer:
 通常のアイテムと有料アイテムの差は,主にパラメータの違いですか?

小沼氏:
 そうですね。でも実は,モンスターからドロップするアイテムの中には,有料アイテムよりも強いものが存在します。本当のレアアイテムは,ドロップでしか手に入らないんですよ。そこはお客さんのプレイスタイルに合わせて遊んでいただければと思います。

4Gamer:
 ちなみに,アイテムのイラストなどもCHAN×COさんが描かれているわけですよね。

CHAN×CO氏:
 はい。すでに30くらいは描いていますね。

小沼氏:
 モンスターも,すべてCHAN×COさんにお願いしているんですよ。CHAN×COさんには「いいかげんにしろ」と怒られました(笑)。

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4Gamer:
 モンスターは,どれくらいの種類が存在するんですか?

小沼氏:
 各フィールドごとに9体いて,その他にレアモンスターが何体かいます。加えて,そのバリエーション違いが今後増えていきます。

4Gamer:
 多いですねえ……。ゲーム内では,どこまでCHAN×COさんが担当されているんですか?

CHAN×CO氏:
 背景とインタフェース以外はすべてやっています。ちなみに「ぷちっと」ではフォントまでやっていました。

小沼氏:
 最初はもうちょっと少なめの発注だったんですが,モンスターの絵が良かったのと,意外に早く仕上げてきてくれたので,もうちょっと描いてもらおうかと(笑)。

4Gamer:
 早く仕上げたのに辛い目にあうなんて……。実際のところ,CHAN×COさんはどれくらいのペースで絵を仕上げていくのでしょうか。

CHAN×CO氏:
 モンスターだったら,ネタさえあれば2時間前後で1枚仕上げます。アバターはポーズとの兼ね合いもあるので,2日〜3日くらいかけて仕上げますね。

4Gamer:
 もうRPGの仕事ならいくらでも来い! という感じですね。

CHAN×CO氏:
 いや,もう,それは……。今はアナザープリンセスと「ぷちっと」だけにさせてください(笑)。

小沼氏:
 アナザープリンセスでは,デザインやプログラムの調整などをすべて含めると,最短1週間くらいでアップデートがかけられるので……。

4Gamer:
 例えばデザイン発注があった1週間後に,コラボアイテムなんかが実装されるということが起こりうるわけですね……。

CHAN×CO氏:
 それはあまり好ましくないですね(笑)。


アップデートによって,今まで無駄だったものが

大きな意味を持つようになる


4Gamer:
 アナザープリンセスの今後の展開について,ほかにお話できることがあればお願いします。

画像集#020のサムネイル/「耳をめぐる戦い」の実装や豪華声優陣の起用など,今後の展開が楽しみな「アナザープリンセス」について,小沼プロデューサーとCHAN×CO氏にインタビュー
小沼氏:
 その1つがボイスの実装(関連記事)ですね。あと,好みの見た目を選んで,好みのパラメータを付けられるようになります。

4Gamer:
 なるほど。もう少し具体的に教えていただけますか?

小沼氏:
 今はRPGの文法に則って,まず「布の服」を着て,「皮の鎧」を着て,「くさりかたびら」を着て……という流れなんですね。「強い装備はごつい」っていう風に,あえて分かりやすくしているんです。
 ですがそこを乗り越えたあとは,例えば「薄着に見えるんだけど実は防御力が高い」装備などを,プレイヤーの好みに応じて作り出せるようにします。この機能を最速で用意しようと思っています。

4Gamer:
 ファッション性を重視するプレイヤーから人気が出そうですね。

小沼氏:
 あと,ゲーム内のあらゆる行動がポイントとして蓄積されるようになります。

4Gamer:
 というと?

小沼氏:
 たとえば,魔法を使ったら魔法ポイントが1点溜まって,それを一定数貯めると,魔法がより便利になるアイテムがもらえる……という感じです。

4Gamer:
 なるほど,実績システムのような。

小沼氏:
 まさにその通りです。あと,浮遊大陸の東の端に「ほしがみの塔」というのがあるんですけど,そこで,先ほどちらっとお話しした「耳をめぐる戦い」が勃発します。自分がその耳で良ければその耳のために戦えばいいし,ほかの耳に浮気したいのであればその耳のために戦えばいい。

4Gamer:
 つまり種族を変えることができるわけですね。

小沼氏:
 そういうことです。ただし,人間の耳を生やすことはできません。一部のアバターを装備すると人間の耳が表示されますけど,あれはアクセサリーなので。人間の耳が生えているわけじゃないんです。


「ぷちっと」の大型アップデートも予定

「アナザープリンセス」とのコラボも?


画像集#021のサムネイル/「耳をめぐる戦い」の実装や豪華声優陣の起用など,今後の展開が楽しみな「アナザープリンセス」について,小沼プロデューサーとCHAN×CO氏にインタビュー
画像集#022のサムネイル/「耳をめぐる戦い」の実装や豪華声優陣の起用など,今後の展開が楽しみな「アナザープリンセス」について,小沼プロデューサーとCHAN×CO氏にインタビュー
4Gamer:
 「ぷちっと」は,ニコニコアプリの中でもトップクラスの売り上げを記録しているとお聞きしましたが,アナザープリンセスも,それに負けないくらいのセールスを見込んでいるタイトルなのでしょうか。

小沼氏:
 まだまだサービスが開始されたばかりですが,当然「ぷちっと」に追いつけ追い越せとは考えています。ただ,「ぷちっと」はローンチタイトルであったということと,CHAN×COさんの画がバチッとハマッているというアドバンテージがあります。ですので,今はプレイヤーの皆さんの反応を見つつ色々と調整する,という感じです。

4Gamer:
 しかし今さらですけど,「ぷちっと」とアナザープリンセスを並行して運営するのは,いろんな部分で大変そうですね。

小沼氏:
 実はこの2タイトルに関しては,担当部署がまるで違うんですよ。(CHAN×COさんを見て)一部被っている人もいますが。

CHAN×CO氏:
 僕だけ特別大変じゃないですか(笑)。

小沼氏:
 そこはまぁ置いておいて,運営チームも開発チームもサーバーも,何もかもが別なのであまり関係ないですね。別にチームの仲が悪いとかじゃないですよ(笑)。

4Gamer:
 アナザープリンセス発表当初は,「ぷちっと」が終わってしまうのではないかと心配するプレイヤーもいましたよね。

小沼氏:
 「ぷちっと」のプロデューサーに代わって申し上げますけど,運営は続けていきます。あ,そういえば言伝があったので,ここでちょっと発表しますね。

4Gamer:
 お願いします。

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小沼氏:
 「ぷちっと★ロックシューター」では6月末〜7月中旬にかけて,秘密の大型アップデートが行われます。よりぷちっと性を楽しめる,よりダラっとプレイできる愉快なコンテンツが実装される,とのことです。

4Gamer:
 ほうほう,それは楽しみですね。

小沼氏:
 ともあれ,この2つはまったく違う作品なので,ぜひとも両方遊んでほしいです。両タイトルのコラボレーションもあるかもしれないですし。

4Gamer:
 それは興味深い。もしよければ,今言える範囲で構わないので,コラボの内容を教えていただいてもいいですか?

小沼氏:
 そうですねぇ。例えば「ぷちっと」にプリンセスが登場するとか……まだ決定ではないんですけどね。

4Gamer:
 分かりました。今後の展開も含め,「アナザープリンセス」に期待しています。それでは最後に,読者にメッセージをお願いします。

CHAN×CO氏:
 気張らずにのんびり楽しんでいただけたらいいなと思います。アバターもたくさん用意されている……というかたくさん描かされてますので,楽しみにしていてください!

小沼氏:
 アナザープリンセスは,気軽に遊べるブラウザゲームとしての側面と,ヘビーなオンラインゲームプレイヤーでも遊び続けられるRPGとしての要素,その両方を見据えて進化していきます。自分のプレイスタイルにあわせて自由に遊べるタイトルですので,ぜひ一度プレイしてみてください。

4Gamer:
 ありがとうございました。

「アナザープリンセス」公式サイト

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