イベント
“生還率ほぼ0%”は伊達じゃない? 7月19日にオープンしたユニバーサル・スタジオ・ジャパンの新アトラクション「バイオハザード・ザ・リアル」を体験してきた
カプコン監修のもとに制作された本アトラクションは,“新感覚のシューティング型サバイバルホラー・アトラクション”と銘打たれ,2013年11月10日までの期間限定で開催となる。
「バイオハザード・ザ・リアル」は,ユニバーサル・スタジオ・ジャパンの総力を結集し,いつどこから襲われるか分からない,緊迫感にあふれる「バイオハザード」ならではの世界を再現。ゲスト(来場者)が重厚感に満ちたモデルガンを手に取り,限られた弾数でゾンビやクリーチャーとのバトルに挑むことになる。
今回4Gamerは,7月18日に開催された本アトラクションの先行体験会に参加してきたので,そのレポートをネタバレにならない範囲でお伝えしよう。ゲームの世界を再現したと言っても過言ではない,超本格派の作りとなっていたので,「バイオハザード」ファンやホラー好きの人は要注目だ。
ユニバーサル・スタジオ・ジャパン
住所:大阪府大阪市此花区桜島2丁目1番33号
公式サイト http://www.usj.co.jp/
※営業時間は季節や曜日によって異なるので,公式サイトで確認してください。
●開催概要
開催期間
2013年7月19日(金)〜2013年11月10日(日)※
※9月9日〜9月12日は休止。9月13日以降は金〜月、祝のみ開催(10月31日は開催予定)
場所
ニューヨーク・エリア内 パレスシアター
利用制限:R12(中学生以上。未就学児・小学生以下不可)
ユニバーサル・スタジオ・ジャパン「バイオハザード・ザ・リアル」特設サイト
「バイオハザード6」公式サイト
ニューヨーク・エリアにて行われた「バイオハザード・ザ・リアル」のオープニングセレモニーでは,先行体験に招待された100名のゲストが待機。開場を待っていると突如サイレンが鳴り響き,アトラクション内からアンブレラのバイオハザード対策部隊「U.B.C.S」の隊員が登場。エリア内は緊迫した雰囲気に包まれる。
隊員達は「何があってもこの街から脱出するんだ! ここは俺たちがどうにか食い止める! さあ行ってくれ!」と,ゲスト達をアトラクション内へと誘導した。
ステージ1は「R.P.Dルート」と「Hospitalルート」があり,いずれかのルートを8名程度のグループを組んで進んでいくことになる。ただし,今回はゲストがルートを選択することはできず,ステージ1を低い感染レベルで生き残れたゲストだけが,ステージ2に進めるという仕組みだった。
モデルガンの重量は約700gとかなりの重さで,手に持つとズシッとくる感じだ。インジケーターを見ると,「30」という数字が表示されていたことから,残弾数は30発だけということが分かる。
……8人グループとはいえ,弾丸が30発しかないというのは心もとない感じだが,そんな筆者の不安をよそに,アトラクション本編がスタートした。
クリーチャーと対峙する際も,「バイオハザード」をプレイしたことのある人ならニヤリとするようなシチュエーションとなっている……のだが,実際に自分がその場にいたら,ニヤリとする余裕なんてまったくないはず。
筆者は「バイオハザード」シリーズ全作品をプレイしているし,ホラー耐性もけっこうあるほうだと自負していたのだが,ゾンビに遭遇したら逃げ出したくなってしまったし,リッカーとの遭遇時に至っては,恥ずかしながら,絶叫を上げながら全力で逃げ出してしまったほどだ。
ちなみに,本アトラクションで使用する銃の反応はかなり良好で,しっかりと狙って撃てば,クリーチャーを倒すことは十分可能という印象だ。実際に体験すれば,“クリーチャーを倒す感覚”をダイレクトに感じられるだろう。
さらに先に進んでいくと,今度はハンターが登場。ゲームでもかなりやっかいな敵だが,“実際に”出会った瞬間の絶望感はハンパじゃなかった。体験時はなんとかハンターをやりすごせたものの,その先であえなくゲームオーバーとなってしまい,クリアはできなかった。
ウォークスルーで進んでいく感覚は,「バイオハザード」の世界観とマッチしていると感じられたし,恐怖の演出としても適していた。また,本物さながらの銃で目の前に迫り来るクリーチャーを撃破することで,怖がって逃げるだけのお化け屋敷とは違い,爽快感や達成感も感じられる。
「バイオハザード・ザ・リアル」は,「生還率ほぼ0%」を謳っているだけあり,その難度はかなり高い。グループ全員で協力しないと,クリアするのは至難の技という印象だ。しかし,「次こそは必ずクリアしてやる!」と思える楽しさもあるので,開催中にユニバーサル・スタジオ・ジャパンを訪れた際は,ぜひチャレンジしてみてほしい。
開催期間中は「バイオハザード」をイメージしたフードが登場
「バイオハザード・ザ・リアル」の開催に合わせ,パーク内では「バイオハザード」をイメージしたフード/ドリンク/グッズ類が販売される。フードとドリンクは「フィネガンズ・バー&グリル」にて,グッズは「ワンダーピックス」などで購入可能だ。
フィネガンズ・バー&グリル |
ワンダーピックス |
商品名:S.T.A.R.S.(アルコールカクテル) 価格:700円(税込) |
商品名:バーキンG(ノンアルコールカクテル) 価格:700円(税込) |
ちなみに,現在ユニバーサル・スタジオ・ジャパンでは,アトラクション「NEW アメージング・アドベンチャー・オブ・スパイダーマン・ザ・ライド 4K3D」が7月5日からオープンしている。
このアトラクションは,ゲストの乗った“ビークル”が,スパイダーマンのアクション映像に連動して縦横無尽に動き回るという内容。「4KHD」の超高解像度の3D映像と,100種類を超える特殊効果によって,スパイダーマンがすぐそばにいるような,“リアル”な感覚を味わえる。
「スパイダーマン」の映画を観た人ならニヤリとするようなシーンも随所に盛り込まれているので,気になる人は公式サイトをチェックしてほしい。
「バイオハザード・ザ・リアル」について,カプコンの小林裕幸氏と平林良章氏にインタビュー
アトラクションの体験後,カプコンの小林裕幸氏(「バイオハザード6」エグゼクティブプロデューサー)と,平林良章氏(「バイオハザード6」プロデューサー)に,メディア合同ではあるが,インタビューする機会を得た。その内容を,本稿の締めとして以下に掲載しよう。
――「バイオハザード・ザ・リアル」がついにオープンを迎えますが,実際のアトラクションを見た感想を教えてください。
小林氏:
「バイオハザード」の雰囲気が本当によく出ていますし,造形も作り込んでありました。ゾンビもかなり出来が良くて怖いので,あまり内部を歩きたくないなと思いました(笑)。
実際に自分で扉を開けたり,銃でクリーチャーと戦いながら進んだりと,ゲームの感覚を生で体験できるようになっているのも,大きな特徴ですよね。
僕が体験したときは,グループの先頭にいたんですけど,後ろにいたカプコンのメンバーが誰も撃ってくれないんですよ。なので「撃て!」って隊長っぽいことをやっていました(笑)。8人くらいのグループで行くと,皆で一個小隊の体験ができて楽しめると思います。
平林氏:
クリーチャーは後ろや横からも襲いかかってくるので,怖いのは先頭にいる人だけじゃありません。皆で団結して戦ってもらいたいですね。
――クリーチャーや街並みの再現度はどうでしたか?
「バイオハザード・ザ・リアル」はラクーンシティをモチーフにしているのですが,出来の良さに驚きました。冒頭で,ガンショップのKENDOが出てくるのも懐かしかったです。
ゾンビはもちろん,リッカーもかなりの再現度でしたし,とあるクリーチャーは,止まってジックリ見たいほど素晴らしい作りでした。
ゲームさながらの演出で敵を倒すので,「バイオハザード」シリーズをプレイしたことのある人はより楽しめるでしょうし,プレイしていない人も,このアトラクションを体験していただいたあと,絶対にゲームを遊びたくなると思います。
平林氏:
クリーチャーに関しては,「バイオハザード」の開発陣がクオリティをチェックしていますので,非常に細かい部分までこだわって作られています。その部分も見どころの1つですね。
――「バイオハザード・ザ・リアル」の製作過程で,苦労した部分などはありましたか?
平林氏:
ユニバーサル・スタジオ・ジャパンのスペシャリストの方々と,「どうやったらファンの皆さんに楽しんでいただけるか」を考え,オープン直前のギリギリまで,昼夜を問わずに細かい部分までチューニングしてきました。
銃に関しても,ポイントをかなり詰めていますから,満足できる作りになっているはずです。
――アトラクション内部の地形も,「バイオハザード」っぽい作りになっていました。
平林氏:
アトラクションを制作している皆さんが「バイオハザード」好きの方ばかりで,「こういうマップはどうですか?」というように,僕らが何か言う前に,具体的な意見をどんどん提案していただけたんですよ。
その提案も“分かって”いるもので,なおかつお客さんに喜んでもらえると思えるものだったので,やり取りはとてもスムーズでしたね。
――「バイオハザード・ザ・リアル」「生還率ほぼ0%」を謳っていますが,実際にクリアはできるのですか。
小林氏:
もちろん,クリアできるようには作ってありますけど,僕を含めたカプコンスタッフが挑戦したときは全滅でした(笑)。こういうアトラクションはゲームと一緒で,何度も挑戦してコツを覚えていただければと思います。
――ゲームでは,2013年8月8日に「バイオハザード6 Special Package」と「DLCオールインパッケージ」が発売されますが,そのポイントを教えてください。
小林氏:
「バイオハザード6」は,おかげさまで大成功だったんですけど,遊んでないお客さんは,まだまだいると思うんです。
ですので「バイオハザード6 Special Package」には,以前からディレクターの佐々木もやりたがっていた,日本語化パックを盛り込みました。
それから,「バイオハザード6 Special Package」には,ストーリーをダイジェストで紹介するスペシャル映像DVDが付属します。「バイオハザード6」の世界観が数十分で分かる,こだわりの内容になっているので,ぜひ見てほしいですね。
――日本語化パックでキャスティングされた声優も非常に豪華ですね。
小林氏:
「バイオハザード6」はハリウッド映画のようなつもりで作っていたので,洋画で吹き替えを演じている声優さんを贅沢に起用させてもらいました。たとえば,ディレック・C・シモンズは菅生隆之さんに演じてもらっているのですが,渋みが増してすごくいい感じになっています。
平林氏:
主役以外の方も実力派の方が多いので,非常に力の入ったキャスティングになっていると思います。
小林氏:
今までは英語音声に日本語字幕でしたけど,日本語でプレイしてもらうと,日本語ボイスで伝わってくるストーリーや感情など,また違った体験ができるんじゃないかなと思っています。日本語化パックが入るタイミングで,未経験の人はもちろん,クリアした人もまた「バイオハザード6」を遊んでもらえたら嬉しいです。
――ありがとうございました。
ユニバーサル・スタジオ・ジャパン「バイオハザード・ザ・リアル」特設サイト
「バイオハザード6」公式サイト
画像提供:ユニバーサル・スタジオ・ジャパン
- 関連タイトル:
バイオハザード6
- 関連タイトル:
バイオハザード6
- 関連タイトル:
バイオハザード6
- 関連タイトル:
バイオハザード リベレーションズ アンベールド エディション
- 関連タイトル:
バイオハザード リベレーションズ アンベールド エディション
- 関連タイトル:
バイオハザード リベレーションズ アンベールド エディション
- 関連タイトル:
バイオハザード リベレーションズ アンベールド エディション
- この記事のURL:
キーワード
(C)CAPCOM CO., LTD. 2012 ALL RIGHTS RESERVED.
(C)CAPCOM CO., LTD. 2012 ALL RIGHTS RESERVED.
(C)CAPCOM CO., LTD. ALL RIGHTS RESERVED.
(C)CAPCOM CO., LTD. 2012, 2013 ALL RIGHTS RESERVED.
(C)CAPCOM CO., LTD. 2012, 2013 ALL RIGHTS RESERVED.
(C)CAPCOM CO., LTD. 2012, 2013 ALL RIGHTS RESERVED.
(C)CAPCOM CO., LTD. 2012, 2013 ALL RIGHTS RESERVED.