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AMD,「Enduro」のアップデートを予告。「そもそもEnduroって何だっけ?」の疑問に答えてみる
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……といっても,「Enduroって何よ?」という読者のほうが多いのではなかろうか。日本では採用PCの話をとんと聞かないので,初耳という人も少なくないかと思うが,要は,「AMD ZeroCore Power Technology」(以下,ZeroCore)などの省電力技術と,スイッチャブルグラフィックス技術の総称がEnduroである(関連記事)。
そしてAMDは,今回のスイッチャブルグラフィックス拡張に自信を持っているようで,明言こそしていないものの,NVIDIAの「Optimus」対抗とEnduroを位置づけている気配が感じられる。
Enduroの歴史
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iGPUとdGPUの切り替えにあたってシステムの再起動が必要というシロモノだった初期段階を経て,2009年の「PowerXpress 3.0」で再起動の必要がなくなる(※ただし切り替えには10秒以上かかる)などの進化はしてきた。しかし,2010年にNVIDIAが「iGPUに描画を任せ,dGPUは必要なときだけアクセラレータとして用いる」技術たるOptimusを発表し,その分かりやすさで支持を集めてからは,すっかり影が薄くなってしまった過去がある。
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そこでAMDは2010年にPowerXpress 4.0世代でブランド名を「Dynamic Switchable Graphics」へと変更して,Optimusへの対抗を図る。具体的にはOptimus風の挙動も実現したのだが,OpenGL(やOpenCL)をサポートしないなど,完成度の問題があって,これが不発に終わる。
そして2012年。OpenGL/CL問題を解決した2012年のPowerXpress 5.0世代では,Radeon HD 7000MシリーズのZeroCore対応なども果たし,再びブランド名を変え,再度勝負に出てきた。それがEnduroだ。
今回紹介するEnduroは,PowerXpress 5.5世代の技術を採用する新バージョンとなる。
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柔軟なスイッチャブルグラフィックス制御を実現へ
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もう1つ注目しておきたいのは,「Application Specific Control」(アプリケーションごとの設定)と「Power State Based Control」(電源状態ベースの設定)という,2通りの制御が行えることだ。簡単にいうと,アプリケーションごとに「iGPUで動かすか,dGPUで動かすか」を選択できるだけでなく,「バッテリー駆動時はiGPUで,ACアダプター駆動時はdGPUで」といった制御も行えるのである。筆者の記憶が正しければ,これはOptimusにはない機能だ。
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10月公開のCatalystから対応予定
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また,Intel製CPUも,APUと同じタイミングで対応するとのことなので,Intel製CPU+AMD製GPUという組み合わせのノートPCでも,Enduroは利用可能だ。少なくとも現時点ではOptimus以上のカスタマイズ性を持つだけに,国内でも,採用ノートPCが増えてくることに期待したい。
なおErenben氏によると,AMDでは現在,EnduroをデスクトップPCへ展開することも検討中とのことだった。「Intel Z77 Express」環境などで,IntelのiGPUとRadeon搭載グラフィックスカードを併用できたりすると,確かに面白そうだ。
AMD公式Webサイト
- 関連タイトル:
Radeon HD 7000M
- 関連タイトル:
RV830(開発コードネーム)
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