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初音ミク and Future Stars Project mirai公式サイトへ
  • セガ
  • 発売日:2012/03/08
  • 価格:通常版:6090円(税込),限定版:7140円(税込)
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「初音ミク and Future Stars Project mirai」発売記念。店頭体験会を訪れた大崎プロデューサーと高部ディレクターにインタビューしてきた
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印刷2012/03/08 21:10

イベント

「初音ミク and Future Stars Project mirai」発売記念。店頭体験会を訪れた大崎プロデューサーと高部ディレクターにインタビューしてきた

 本日(2012年3月8日),発売日を迎えたニンテンドー3DS用ソフト「初音ミク and Future Stars Project mirai」の店頭体験会が東京都内のソフマップ秋葉原 アミューズメント館で開催された。

「初音ミク and Future Stars Project mirai」公式サイト

イベントのスタート前から多くの人が行列を作っていた。中には女性の姿も
画像集#001のサムネイル/「初音ミク and Future Stars Project mirai」発売記念。店頭体験会を訪れた大崎プロデューサーと高部ディレクターにインタビューしてきた 画像集#002のサムネイル/「初音ミク and Future Stars Project mirai」発売記念。店頭体験会を訪れた大崎プロデューサーと高部ディレクターにインタビューしてきた
(写真左)ソフマップ秋葉原 アミューズメント館,ソフマップ秋葉原 本館,秋葉原GIGO,クラブセガ秋葉原 新館,セガ秋葉原の5店舗にはポスターが掲示されており,ポスターのQRコードを読み込むと,ポスターと同デザインの携帯電話用待ち受け画像が入手できる。本日以降もしばらくポスターの掲示は続くそうだ
(写真右)体験会参加者に配布されたグッズ(とチラシ)。カレンダーが印刷されているのは使い捨てカイロなのだが,もったいなくて使えない?
画像集#004のサムネイル/「初音ミク and Future Stars Project mirai」発売記念。店頭体験会を訪れた大崎プロデューサーと高部ディレクターにインタビューしてきた 画像集#005のサムネイル/「初音ミク and Future Stars Project mirai」発売記念。店頭体験会を訪れた大崎プロデューサーと高部ディレクターにインタビューしてきた
AR機能の体験コーナーも用意されていた
画像集#006のサムネイル/「初音ミク and Future Stars Project mirai」発売記念。店頭体験会を訪れた大崎プロデューサーと高部ディレクターにインタビューしてきた 画像集#007のサムネイル/「初音ミク and Future Stars Project mirai」発売記念。店頭体験会を訪れた大崎プロデューサーと高部ディレクターにインタビューしてきた

イベントの応援に駆けつけたミクさん。発売日を迎えて心なしか嬉しそう?
画像集#003のサムネイル/「初音ミク and Future Stars Project mirai」発売記念。店頭体験会を訪れた大崎プロデューサーと高部ディレクターにインタビューしてきた
 先日「こちら」の記事でお伝えしたように,本イベントでゲームを体験した人には,参加認定書や特製ポストカードといったグッズがプレゼントされていた。
 体験会では本作のリズムゲーム部分をプレイ可能で,用意されていた楽曲は,「PIANO*GIRL」「LOL -lots of laugh-」「私の時間」「トリコロール・エア・ライン」だ。なお「トリコロール・エア・ライン」は,ボーカルがリン/ルカ/MEIKOのバージョンも選べた。
 なお,ニンテンドーeショップでは本作の体験版が配信されているので,興味はあるけど体験会に参加できなかったという人は,ニンテンドー3DSをインターネット接続して,体験版をダウンロードしてみてほしい。

 また会場では,本作のプロデューサーである大崎 誠氏と,デイレクターの高部元志氏のお二人に,メディア合同ではあるが話を聞くことができたので,本稿の締めとして掲載しよう。

ミクさんと本作のプロデューサーである大崎 誠氏。なお,ディレクターの高部元志氏は,お忍びで来ていたのだが,大崎氏に呼び出されて合同インタビューに急遽参加することになったため,写真撮影ができなかった。ゴメンナサイ
画像集#008のサムネイル/「初音ミク and Future Stars Project mirai」発売記念。店頭体験会を訪れた大崎プロデューサーと高部ディレクターにインタビューしてきた

――ついに「初音ミク and Future Stars Project mirai」が発売日を迎えました。今の感想を聞かせてください。

大崎氏:
 うちの“中の人”が1月中旬につぶやいてしまっていたので,知っている人も多いと思いますけど,ゲーム自体は,早いうちにマスターアップしていたんです。
 最初に作っているときは「本当に出るのかな?」と思っていたので,すごく感慨深いです……けど,今日はこれからライブがあるので,若干浮ついています(笑)。
 僕は,この業界に入って19年目なんですけど,こんなにユーザーの皆さんに来ていただけるタイトルってなかなかないです。やっぱりミクさんはすごいなと。
 これも,ミクさんと,応援してくださっている皆さんのおかげだと思いますので,本当に感謝しております。

「初音ミクライブパーティー2012」

――本当に出るのかな,と思うほど制作が難航したのは,どのようなことが理由だったのでしょうか?

大崎氏:
 最初は企画が難航したというか,どういうゲームを作ったらいいかまったく分からなかったんです。
 その理由は,「初音ミク」を扱ったゲームとしてすでに「Project DIVA」があって,まったく同じものを作ってもしかたがない,というところだったんです。それなら「DIVA」でいいじゃないかと。
 「mirai」は「mirai」なりにどんな形で行くべきか,それを考えている期間が長かったですね。

画像集#010のサムネイル/「初音ミク and Future Stars Project mirai」発売記念。店頭体験会を訪れた大崎プロデューサーと高部ディレクターにインタビューしてきた
高部氏:
 最初に,もっといろいろな層に「初音ミク」を知ってほしい,そのゲームでもっと遊んでもらいたい,という狙いがあったんです。
 そういう意味では,任天堂さんのプラットフォームがベストマッチだったと思います。ですから,年齢の低い層から高い層まで楽しめるようにしています。ただ,今まで「DIVA」シリーズを遊んできた人が「これは違うんじゃないの?」と思ってしまうような,あまりにもかけ離れたものにはならないよう,選曲からゲーム性に至るまでのすべてをチューニングしてきました。
 製品版を触っていただければ,「ちゃんとやっているんだな,いろいろと仕込んでいるんだな」と感じていただける仕上がりになっていると思います。

大崎氏:
 やはり“電子の歌姫”ですから,技術的側面でも「すごいことをやりたいね」という気持ちはありました。好きな人はご存じだと思うんですけど,“ニコニコ技術部”でも,「初音ミク」を題材にしていろいろなことをやっていらっしゃいますから。ちなみに,僕がもう一つ担当している「初音ミク Project DIVA Arcade」でも,無駄にすごくがんばっていますし(笑)。
 ニンテンドー3DSですから,3D立体視は当然フィーチャーしないといけないんですけど,3D立体視をフィーチャーするだけで大丈夫なのか,どうフィーチャーするのかなど,すごく試行錯誤していたんですよ。

高部氏:
 「初音ミク」イコール未来というキーワードにピンと来て,“未来ガジェット”でパッケージングするということを思いついてからは,けっこう早かったですよね。

大崎氏:
 クリプトン・フューチャー・メディアさんも,「初音ミク」の名前の由来が未来だとおっしゃっていましたから。最初はProject miraiという名前じゃなかったんですけど,やはり「mirai」かなと。そこから,絵の雰囲気とか,ガジェット的なところもまとまってきたんです。
 あと,かなり苦しい時間は長かったんですけど,デザイナーががんばってくれたことが大きいですね。
 最初は,PSPのモデルを出してみたら「違う」と感じて,だんだん頭身を下げていったら,結果「ねんどろいど」になったんですよ。正直な話,最初は「ねんどろいど」に見えなかったんですけど,デザイナーが質感にもかなりこだわってくれたおかげで,本当に「ねんどろいど」が画面の中にいるような仕上がりになったんです。
 その絵を見て,「このミクさんをこういう風に動かしたいよね」というアイデアも見えてきたので,絵が最初にできあがったというのは,すごく大きかったと思います。

画像集#012のサムネイル/「初音ミク and Future Stars Project mirai」発売記念。店頭体験会を訪れた大崎プロデューサーと高部ディレクターにインタビューしてきた 画像集#011のサムネイル/「初音ミク and Future Stars Project mirai」発売記念。店頭体験会を訪れた大崎プロデューサーと高部ディレクターにインタビューしてきた

――ちなみに,ポリゴン数はどのくらい使っているんですか?

高部氏:
 具体的な数字は言えないんですが,メインキャラクターは,3DSのソフトの中でもポリゴンを使っているほうだと思います。デザイナーが作った元のモデルは,ソフト側のスタッフに「これじゃ動かないから,もう少し減らせ」と言われるくらいでした。そこは,数字にも愛が表れていたということで(笑)。

大崎氏:
 デザイナーはまず,ベストを尽くしたものを作るので,だいたいはあとで削ることになる,というパターンが多いんです。元がAM2研なんで「とりあえず突っ込む」という発想なんですよ(笑)。

画像集#013のサムネイル/「初音ミク and Future Stars Project mirai」発売記念。店頭体験会を訪れた大崎プロデューサーと高部ディレクターにインタビューしてきた
高部氏:
 落とし込んだところは,生々しすぎず,プラスチックっぽくなりすぎず,その中間ですね。
 ニンテンドー3DSって,いろいろな機能が満載されていて,ソフト側の開発としても,「それを使わない手はない」と,いじりたくなるようなハードなんですよ。ですから「mirai」は,ニンテンドー3DSの技術的ショーケースを狙っていたという側面もあるんです。

大崎氏:
 音声認識や顔認識も,でき上がったものを試したときには,感動しましたね。
 セガの開発って,若干適当というか,プログラマーがけっこう自由にやっているところがあるんですよ。「そんなの入っちゃったわけ?」というようなものがいつの間にか入っていることもあって。まあ,僕も「いいじゃん。分かってるねー」ってOKしちゃうんですが(笑)。
 やっぱり,ゲームってプログラマーが実装してくれないと完成しないものですから,今回はプログラマーが遊んでくれたというか,いろいろとチャレンジしてくれたのが大きかったと思いますね。

――音声認識はどのような感じで使われているんですか?

大崎氏:
 分かりやすいのは,楽曲のセレクトですね。

高部氏:
 そうですね。選曲するときが一番便利に感じられると思います。楽曲名がずらっと並んでいるので,「あの曲はどこだっけ?」となることもあると思います。そういうときに曲名を言えば,ぱっと選択してくれるんです。それだけではなく,メインメニューでも音声認識でモードを選べるようになっています。

大崎氏:
 すごい勢いで曲リストが動くので,最初は驚くんじゃないでしょうか。僕は,「これ,本当に分かって動いているの?」と思ってしまったほどなので(笑)。でも,精度は本当に高いです。

高部氏:
 もしかしたら,AR機能より未来を感じてもらえるかもしれませんね(笑)。

――では,顔認識はどのような機能として使われているんですか?

高部氏:
 購入していただいた方はもう楽しんでいると思いますが,ルームのカメラモードのオプションに,フェイストラックがあるんです。それに切り替えると,プレイヤーのいる位置をインカメラで追うようになります。カメラアングルだけじゃなく,ミクさん達の視線もプレイヤーのほうに向くんです。
 上から覗き込むと上目遣いのミクさん達が見られますので,その筋の方にもご満足いただけるのではないかと(笑)。

――そのほか,紹介しておきたい機能には,どんなものがありますか?

画像集#014のサムネイル/「初音ミク and Future Stars Project mirai」発売記念。店頭体験会を訪れた大崎プロデューサーと高部ディレクターにインタビューしてきた
高部氏:
 マイルームのカメラモードの一つで,ジャイロセンサーを使っているんですよ。これを使うと,自分の向いた方向に合わせてカメラアングルも動くんですが,3DS本体を縦持ちにすることもできるんですね。新鮮な気持ちでマイルームを眺められると思います。
 あと,加速度センサーを使った要素も仕込んでいます。3DS本体をちょっと揺らすと,ミクさんがよろけたりします。ちょっとしたコミュニケーション要素も入っていて,何度も揺らしていると,しまいには怒られます(笑)。

大崎氏:
 あと,日本の伝統的な行事など,月に1個くらいイベントが発生するといった,カレンダーと連動した仕掛けも入っていますから,末永く触っていただけると嬉しいです。

高部氏:
 マイルームごとに演出も違っているので,切り替えて見ていただければと。

大崎氏:
 細かいところで勝手に入っているというか(笑)。

――それでは最後に,読者に向けてメッセージをお願いします。

大崎氏:
 「DIVA」の開発チームも同様のことを言っていますが,やっぱり,ミクさんのゲームを作るうえで一番大切にしなきゃいけないのは,「可愛くなければいけない」ということです。そこは「mirai」も間違いなく可愛いです。
 ゲーム全体としても,簡単なところから遊びごたえのあるところまで,全体として面白くなっているというのも,製品版を触っていただくと実感していただけるはずです。
 「mirai」は,“やり続ければうまくなる系”のゲームで,「もう絶対ムリ!」というものはありません。プレイを重ねることで上達が感じられるようになっていますので,ぜひプレイしていただきたいです。
 それからやはり,3D立体視のPVです。3D深度も調整してありますし,「LOL -lots of laugh-」や「PIANO*GIRL」が3DになったPVを見ていただければ,その魅力を実感していただけると思います。また,ファンの方なら分かっていただけるネタも仕込んであるので,ぜひ探してみてください。「なるほどね」と思っていただけるはずです。
 やはり,3Dは見てナンボのものなので,実機で見ていただかないと伝わらないと思います。ぜひ買ってください!

高部氏:
 買った直後は,曲を解禁するためにリズムゲームを中心にプレイされると思います。そういう風に作ってしまった僕らが言うのも申し訳ないのですが,曲が全部解禁されたら,ぜひPVをじっくり楽しんでほしいです。AM2研が,初めてコンテから起こして作っているものも多いです。がんばって作りました。
 3DのPVクリップ集としても,じっくり長く楽しめるように作ってありますので,ぜひ味わっていただきたいと思います。
 また,すれちがい通信では,コメントを編集できるようになっていますので,ぜひ外に持ち出して,ほかの人とすれ違って,自分だけの弾幕を作りあげていただければと思います。末永く,ご愛顧のほどよろしくお願いします。

――ありがとうございました。

「初音ミク and Future Stars Project mirai」公式サイト


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